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見つめる壺に潜むとろみは
触れてみずにはわからない と唱える
これはただ 頭の裏を回る塗り箸が
キリンの模様に塗られていくのと
同じ速度に揃えるだけだと
何度言ったらわかる
好き ....
無事故で改革 大化の改新
バラバラに刻む前の貝殻ばかり足の裏に当たってきて冗談みたいだ
砂粒はこれ以上細かくならないって知らない人が
一面を海にして
背中を反らせたから
太陽光はここで乱反射 ....
クラマーが向こうへ渡した細麺が途中で白地に置かれてしまう
轍からシド・サクソンを掘り出してポンプ修理が午後までになる
トイバーの潜り込む穴が増えすぎて逆に迷えばつま先伸びる
紫で曇っ ....
あなたは 黒いゴミ袋好きなのに
その黒いゴミ袋に追い回される夢にうなされたりする
林の中を マカロニの湯気探してると
灰皿に乗っかって見つかる
けれどその周りの土が盛り上がってきたりして
....
売れないたこ焼き屋をやってる子を好きになった
屋台の前に置いてあるスツールを意味なく動かしたよ
すごくドキドキする
どうかテントの骨組みの重しに
僕のこの空気抜けタイヤを使ってくれないだろ ....
波打ち際歩きながらひとつひとつの砂に名前付けた僕は
とっくにおじいさんになってるはずなのにな
遠くからやって来る大きな文字の群れになら
いくらでも負けてやっていい気持ちなんだ
手の中に ....
白の終わり
マラソンコースが変わった後も毎朝堤防まで走る
その道程の 掻き曇るどころじゃない
レモン臭い息たち
ゆずの終わり
できたばかりの新しい大きな橋が
デートスポット扱い ....
生きている 缶コーヒーの原材料
暗がりを思い出しても針太く
溶けかかり 泡の底から目立たせる
吸い取った指で通過するバーガー屋
午後の積雪 直角に気づかない
金づちの前に ....
雪に埋まった制服を
毎日 少しずつ動かす
ようやく思い出した血管に
意識が移るときも
裏側だけ光るから
私まで見えないだろう
コートから降り
残ったようなまつ毛が
偶然 同 ....
長縄跳びの長い紐で 電車の窓から誘う
あれは狐つき
ビルの屋上に上り 糸電話をどこまでも伸ばそうとする
あれも狐つき
順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こ ....
そのへんで拾ってきた泥を一つかみ投げて
落ちてくる前に すごく笑った
「最近 肌の調子だけはいいの」
なんて言って
絵の具を塗りつけた筆のまま
叩かれても平気
おいしいほこりをいっ ....
おんなじくらい跳ねるなら
砂漠の町を飛ぶときだって
氷を振りかけたい
出してくれって叫びながら
ドンドンって窓を叩く人の
汗ばんで 黒い 顔に
乗り移れば流れ出す
私の水
くだ ....
簡単に分け与えた
朝を隔てて越えるもの
下向きになって思う空気は
まだ近く 目の中で止まらせたままの
駅の中で
何も 言えないほどには
透き通っていた
その時間僕達の足が
誰かと ....