土曜日の午後
少しけだるい空気の中で
僕の前に座る女と
その後ろの大きな観葉樹
いつも小さな女の話し声が
今日はより小さく感じて
僕にはいくつかの言葉を聞き取ることができない

それな ....
◯避難準備情報
 早めの避難を呼びかけるが
 ここで死なしてくれ、というシルバーもあり

◯避難準備情報
 お昼のNHKの全国版で
 初めて知った「我が町の避難準備情報」


◯検診 ....
「追憶/墓荒らしの憂い」

過去は下に沈んで
サラサラと真新しい記憶が
その上に積もる
一人ベランダでタバコをふかしながら
墓荒らしのように
記憶の地層にスコップを入れる

あんなに ....
君はその眼鏡をいつ外すのだろう
かれこれ二時間は待っているだろうか
テーブルの上では
二杯目のアイスティーの氷が
きしむ様に鳴いている

たまに休日が重なれば
やっぱり一緒に過ごしたい
 ....
宇ノ喉 、歌う光矢 、コトバ木霊 、 界開く
 
[木漏れ陽は今日も濃い陰影を石畳に形造り]

宙ノ腹 、波打つ 、ウネリ流動 、 螺旋旋回

[竹林の緑は奥へ奥へと広がり垂直に暗まり]
 ....
正しいことを君にあげたい
君が
社会に出て気づくこと
世界は

二者択一の連続で
君はほどなく気づくだろう
公平もない
絶対もない
すべてが
相対性の世の中

だが
ほんの短 ....
重苦しい眠りから覚めた朝

洗面器に映る顔

あの人に見せてしまった怒り顔

見られてしまった すまし顔

水に歪んだ 顔の目が

今日のしたり顔を笑っている

手の平で  ....
蛾がばちっと鳴った火曜日 深い鞄に手を入れ多分鍵でるよ 糸杉の並んだ道
夏のただ中だった
一歩歩くごとに
汗は蒸発していき
肌に残されたものは
べとつくだけの塩辛さだった

暑さのあまり
蝉の声さえ途絶えた
世界には
わたしとあなたしか ....
炎天下の
縁側で
はんおりの
チューペットアイス(ぶどう味)の
つめたあまさをくわえつつ

あ。蝉ジジジジッてって
落ちた。

ではなくて

つめたあまいのくわえつつ
ひんやり ....
太陽よ、
絶え間無く爆発し続ける太陽よ
この地球の善も悪も曖昧も
均等に照らし出す太陽よ
その偉大な開け透けの愛
その圧倒的で広大なる愛
どうしたら
この私的感情の波を
あなたに合流さ ....
生きるのが嫌になったら 僕の名前を呼んでくれないか
伏し目がちな君を覗いて バカだなって笑ってあげるよ
その キレイな涙は 大切に溜めるものではないんだよ
だから もう我慢すんな 大丈夫 ずっと ....
余計な言葉はいらない
今はただ
あなたの名前を呼びたい

呼べば呼ぶほどに
わたし 満たされていく


明かりの無い部屋
名前を呼ぶ声だけが
この空間を満たす

何もなくて ....
開き直って、当たり前のことを言う
そんなの詩人のやることじゃない
文法に縛られ、添削に精を出す
そんなの詩人のやることじゃない
奇をてらって、珍妙な改行、記号の羅列
そんなの詩人のや ....
偶然に偶然が重なり必然となり、
わたしの中にあなたが
入って来た
束の間のこと、
わたしはあなたという人を
その懊悩、その優しさ、その臆病さを
生々しく生き体験した
一つの運命として掴み ....
決まった額面の配分に狼狽えて
冷や汗が出て来た から
雑貨のコーナーを見て頭を冷やそうと
綺麗な舶来のポストカード とか
大好きな粉引の器とか
アンティークのあるいはヴィンテージの
あるい ....
沈黙の言葉が語りかける
 響き ヒビキ 響き
歩道に落ちた蝉の死骸が語りかける
 
[生きワタシの命はバトンされタ]

叫びもなく怒りもなく耽溺もなく
 只愉しみ求め交わり苦しみ
生き ....
泣き腫らした女の顔は
紅潮していた
ホテルの窓の外に見える
海岸が騒々しくなってきた気がする
月はぼくらの妄想のように
闇夜に浮かぶ
血が騒ぐというのは本当だ

女 ....
残響と
一体化する
内深く


木霊降る
雨音遠く
懐かしく


精神の
木霊と一つ
沈み込む


蝉の鳴く
命の響き
身を震わせ


無情にも
有情は響く
 ....
努力を
努力と思って
努力し続ける人は
努力を
努力と思わずに
努力し続けられる人に追いつけない。



勉強を
勉強と思って
勉強し続ける人は
勉強を
勉強と思わずに
 ....
インプットする準備時間を
インプットするための時間を



とれたてのインプットは
鮮度のいいインプットは
できるだけ早く
アウトプットした方がいい。


咀嚼しにくいインプ ....
もう
見上げすぎて疲れたから
ふたり
アスファルトに寝そべって

あの
君の頭が
重いんですけど
ボクの抗議は
完全スルーで

北東ってどっちだろう
言った矢先に
すっ と
 ....
月がすごかった

君がうつくしかった

あの色はなに色


にんげんでもない

どうぶつでもない

ただのたましいだ


泣きそうな顔が

通りすがりの怒り顔

こ ....
三角が貫入する、
 静けさの皮膜に包まれ
わたしの意識は落ち着き払い、
 自らの不均衡を捉える

薄黄色の光芒、横断する斜線
 揺れる葉の緑に私は内側から語りかけた
  [もう充分生きた ....
低い空の斜め左に
かがやいては煙となる光
煙が煙でなくなるまで
煙は光を昇りつづける


流れ星が流れ星にぶつかり
祈る間もなく 消えてゆく
けだものの夜
やわら ....
あなたと歩く
直径数十センチの
小さめな円の下で

あなたと語る
今日起こった
些細な出来事について

あなたとふたり
直径数十センチの
青い傘の下で

周りから少し雛 ....
ぼくはかまってちゃんで

人生の時期的に調子に乗っていて

人生に後悔があって

変わろうとする自分に期待していて

結果も過程も ほめてほしい


つよくだきしめて!
 ....
今日も
全ての偶然と必然に感謝している
この手はまだ宙を掴むけれど
大切なものが君へと届き
どこかで繋がっている、
そう信じたい

憂鬱な夜も
全心全力で越えて生き続ける
この胸 ....
毎日のように終電で帰ってたあの頃はどこも
かしこも閉まってるなかあそこだけは開いて
てホント助かってた十五台もあるレジは一つ
しか稼働してないし店員がいなくて卓上ベル
で呼びだすシステムだなん ....
やさしさのかたちは人それぞれだから

やさしくされていないと感じたり

やさしくしていないと思われたり

そのうちわかりあえるかな


わたしなりのやさしさを あなたにあげると決めた ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フィカス・ウンベラータ- 高林 光自由詩7*16-9-5
独り言集- ホカチャ ...自由詩216-9-5
「追憶/墓荒らしの憂い」- 自由詩316-9-4
君の部屋- 葉月 祐自由詩1+*16-9-3
揺籃の響(改訂)- ひだかた ...自由詩216-9-3
ダッシュ!- umineko自由詩12*16-9-2
洗面器- 佐白光自由詩2*16-9-1
蛾がばちっと鳴った火曜日_深い鞄に手を入れ多分鍵でるよ- 猫のひた ...短歌216-9-1
夏のスケッチ- そらの珊 ...自由詩15*16-9-1
チューペットアイス(ぶどう味)- コトコレ自由詩416-8-30
太陽よ人々よ- ひだかた ...自由詩11*16-8-30
生きるのが嫌になったら- 颯太@自由詩2*16-8-30
名前- 葉月 祐自由詩3*16-8-29
愚か者の涙- ホロウ・ ...自由詩4*16-8-29
母音響き愛ー2- ひだかた ...自由詩416-8-29
月末- もっぷ自由詩2*16-8-28
生きる〇死ぬ- ひだかた ...自由詩316-8-28
婚姻- オダカズ ...自由詩3*16-8-28
残響未知- ひだかた ...俳句216-8-27
努力を_努力と思わずに_努力し続けられる世界- komasen333自由詩2*16-8-26
インアウトプットセット- komasen333自由詩2*16-8-26
流星- umineko自由詩4*16-8-26
アライヴ- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-25
嵐の後に- ひだかた ...自由詩6*16-8-25
外へ_むらさき- 木立 悟自由詩516-8-25
帰り道- 葉月 祐自由詩1*16-8-24
ふやけるシアワセ- 短角牛自由詩116-8-24
手紙(君に届けたい言葉の花束、)- 葉月 祐自由詩1*16-8-24
夜のスーパーマリオ/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3*16-8-24
やさしさ- 短角牛自由詩116-8-24

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