年を追うごとに減る投稿はあたりまえで、書きつつもこれまで書き溜めた作品を出し続けたから、もうほとんど出せる過去作は残っていない。
前に読んだ石田衣良さんの記事の中に「自分のもっている作品(ストック) ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。


人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。

悲しい時はこの手裏剣で
 ....
車窓を過ぎる町並みを見つめるたび

そこにある暮らしに自分自身を嵌め込んでしまう

そしていつのまにか

胸を騒がせながら幸福について考えている

その書家の作品のまえで

わたしは車窓を過ぎる町並み ....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口

ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
 ....
晩秋がない季節だった。
人々は衣服をかきあわせ
赤いままの木の葉が落ちる
寒風は人の息を白くした

電気ストーブの電源をいれた
この周囲が一番小さな世界で
これが一番の幸せの端っこ。
 ....
 昼、何もしたくなくて眠くなる寝る
 夜、皆は寝入っているので
 静寂は 何かを創ってみたくさせる
 脳の先、あらゆるイメージとひらめきが遊び回り
 皆の夜の中でポーズをとって ....
世界が沈むことを早くしている
今日を忘れないようにしよう

魚は寒くないの
だいじょうぶよ

鳥は寒くないの
だいじょうぶよ

並木道には自転車と五十代と思われるジャージの夫婦
 ....
つのる想い
 枯れ葉落ちて

積もる舗道
 落ち葉踏みて

音は乾き
 騒ぐ心

音に紛れ
 心隠す

つのる想い
 今日も明日も

幾度掃けど
 積もる落ち葉

 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
  朝礼


フロアの中心に固めた事務机の島を囲むようにして立ち
輪番制の司会者のもとに
一人ひとり何事かを発声することが期待されていた
しかし外線が鳴ると朝礼も一時中断して
近くのだれ ....
   ヌードになった 庭木の梢に
涸れた寒気の 往復ビンタをくわせ
   そのうえ 独り暮しの老残に
  重い散策さえも 強制するのか
   にびいろのマントをまとった
        年積 ....
きみらは歌う
きれいなことを
夢やら希望
あいやら友情
本気や前進
そんなことを
ぼくらが疑い諦める
きれいなことを

綺麗事だと
踏みつけられながら
おそらく自分も
疑いなが ....
どこのどなたか
ぞんじませんが
どうかぼくを
しかってくれませんか

きれいなひとをすきになって
みにくいひとをかろんじてしまう
そんなぼくをどうか
しかってやってくれませんか

 ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
     黙りこくった 斑雲を

そっとやさしく はねのけながら

       ひかりをまぶして

   やぶさめを みせはじめた 

    まぶしい朝陽は・・・・

    ....
この地球型惑星の海は
一つにつながっているんだって
それならさみしくなんてないはずなのに
単位がワタシになった途端
サミシイになるらしい

雨音がするから今日は
布団から出ないことにして ....
陽が沈むころ
コウノトリのコウちゃんは鉄塔に帰ってくる

ねぇ、コウちゃんいてないわ……。
洗濯物を抱えて二階から降りてきた妻がいう
鉄塔のてっぺんで夜をすごすコウちゃんは、まだ三才
個体 ....
床下の部屋は半地下で
物置代わりに使っているのだ

辺りが畑のせいなのだから
野鼠が床下の部屋に入り込むことは
仕方ないと諦めることこそ
当たり前のことのはずが

夜中にガザゴソと音が ....
今、空の底にいます
屈折した光に包まれて
案外うまく歩けています
地図を読むことは
相変わらず苦手だけれど
磁石を温めて
風を読むことが出来れば
目的地にはいずれ
たどりつくかもしれま ....
オチのない話が臨時ニュースに救われている ゼリー色の夏休みだから
子供うさぎたちは公園に集まってラジオ体操をします
大きい子から小さい子、耳が垂れてる子からピンと伸びてる子
重そうなお尻の子や、軽くて風で転がりそうな子
大人うさぎがラ ....
あなたの
努力のおかげで
わたしたちは
あたたかい場所にいられる
つぎに
何を成せばいいのか
頭が痛いけれど

話しかけられたら
うれしい
緊張もするけど
でも
だからといって ....
友人の友人っているよね
ぽこぽこいるよね
かおもみたこともない人

もちろん友人の友人といっても
共通の友人だっているし
いるしぼくだって
ぼくだって友人にとっての友人なんだけど
ある ....
名前のないものにかこまれて生きている
見たもの感じたこと
言い表せないもどかしさ

伝えようとするものには
名前がないし
きみの良いところも
うまく表現できない馬鹿者だが

そういっ ....
すごい勢いで
サイレンが幾度も通り過ぎ
私を追い越して
角を曲がり 止まる
止まる

真夜中の繁華街
わらわらと
遠巻きに人が集う
救急車 パトカー 
赤いライト 無線の声

 ....
染色体の一本多い、3才の周が
初めて言葉を発した
「それ…」
僕は身を乗り出して、聴き直す
「え、なに?」

目が覚めた――(なんだ、夢か…)
布団からひょっこり顔を出して
周はまだ、 ....
赤ん坊は
夕暮れに
いつまでも
放り出されている

大人は
夜に
かえっていく

夜じゅう
あのときは
美しかったと
小さい声で
話している

顎に火を受けて
あの ....
ダイダラのうえにダイダラをのせて
最初の神は作った。作った。

走りきったはじめてのわたしの機械達
油の流れる身体のすみずみまで
その線形に織りなす世界とそこにひろが った 岩 コケ 非
 ....
          小さな秋に
    里のまつりのイベントで
       そしらぬかおして
そのひとは 全身を着飾っている
     薄墨いろのはなびらと
 セピアいろのこの葉でもって─ ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の種- 乾 加津 ...散文(批評 ...6*14-12-13
この手裏剣を使いたまえ- ブルース ...自由詩9*14-12-11
いつからか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...514-12-4
白菜白書- そらの珊 ...自由詩21*14-12-4
急に寒くなった季節秋から二月へ- 日々野い ...自由詩3*14-12-3
*_夢夫、夜のユメ夫_*- ヨルノテ ...自由詩414-12-3
冬、はじめました。- クローバ ...自由詩5*14-12-2
秋の終わり- 花咲風太 ...自由詩614-12-2
そのとき光の旅がはじまる- yo-yo自由詩16+*14-12-1
オフィスワーカーの情景(四作)- 乾 加津 ...自由詩9*14-11-28
にがいしわぶき(九)- 信天翁自由詩214-11-28
アイドルソング- フユナ自由詩4*14-11-26
どこのどなたか- 青井自由詩314-11-25
生きてます- 殿上 童自由詩23*14-11-23
にがいしわぶき⑧- 信天翁自由詩414-11-22
海と星/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩6*14-11-20
朝の日記_2014夏- たま自由詩17*14-11-19
鼠の家その周辺- 板谷みき ...自由詩3*14-11-19
この手の先にある空の果て- そらの珊 ...自由詩22*14-11-17
オチのない話が臨時ニュースに救われている- 北大路京 ...自由詩314-11-16
童話(ラジオ体操のうさぎ)- クローバ ...自由詩3*14-11-16
棲み家- はなもと ...自由詩4+14-11-14
友だちの友だちとしらない友だち- さわ田マ ...自由詩314-11-13
詩人- 梅昆布茶自由詩1814-11-13
サイレンと誘蛾灯- umineko自由詩14*14-11-10
朝の日記- 服部 剛自由詩12*14-11-9
100- イシダユ ...自由詩814-11-9
ダイダラ- 佐藤伊織自由詩3*14-11-8
仮装- 信天翁自由詩314-11-7
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329