ふるふる白い
雪を掬ってみると
こんなに軽かったけ
ぎゅぎゅっと丸めて
あの枝めがけて放ったら
その枝ぱしゃんと弾けたよと
誰かがいたようないつかの雪合戦
あちこちから飛んできそうな
 ....
好きな人はいません
その分
嫌いな人はいません

誰からも愛されてなどいません
その分
誰も愛してません


他人に関心ありません
その分
無視されてます

人の前では笑いま ....
十年も前





オレら



爆笑しながら






ドライバー一本 ....
広島にいる私の水面と
室蘭にいるあなたの水面が
水平
だとするなら

大型客船の中のあなたと
日曜日のカフェの私も
きっと
同じ高さだとと思う

それはずっと連続していて
だけど ....
 ここにくるようになって、もう何年がすぎただろう。何年? いいや、何万年、何億年という時がたっているのかもしれない。ふかい眠りからさめたときには、すでにここにいた。それはたしかだ、とおもうし、だれもが .... とてもちっちゃなテーブル
だけどぼくのテーブル
幼い日は僕のテーブルなんてなかったんだ

いまは大切なものをそのテーブルに展げたりして

東京下町大衆酒場ノ味
と銘打ったトーキョーハイボ ....
取り終えたニットの毛玉を纏めて一つの玉にした。
ふわふわな冬のたましい、手玉に取ってやったった。
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ....
巨大なロボットの神経をつなぐように
眼下には電車がうごめいている
わたしは忘れてしまいたいことだらけだから
ここにひとりでいるのかもしれない


夕暮れが不平等に影 ....
あけがた
いろづいたそら 
うららかなはるのにおい
えのぐをいってき
おとしたみたいな

からすがないている
きいろいこえで
くるまのおともする
けいたいでんわがなった
「これから ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
いつまでもしびれがとれない

この道程だけが正しかったはずなのに

錆びた看板を見るたびにきしむのは

割れたこころがざわつくのは



きっとこれは毒で
 ....
雪の精に誘惑された夢を見た
一緒に帰ろうと言った

溶けて消えてしまうのが
怖いと泣いていた

昨日の雪だるまはもう無い

白い陶器のマリアに
黄色いリボンをかけたら
春の妖精 ....
1

毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて

見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
今の今迄一緒に居たような気がするが

もう面影が思い出せない

誰だったのか

そんな風にして何と無く

かなしいようなやさしいような

記憶にならなかった経験の

ふわふわし ....
 
雪がふらないから

雪だるまにさえなれず

春になっても、とけることができません


 
ひとつの風景の動きが
瓶に詰められてゆるやかに
はっこう、していく

風景は酵母となり詩情とざわめき
月明かりが窓から注がれて神々の手が
攪拌を始めれば乳白色の神話の海になる

言葉に ....
 
愛ゆえに

あなたを、許さない

そんなわたしを、許して


 
長い髪はつるのように
あなたがいない時間を
追いかけるように伸びて
白いため息が雪になり
緑の葉に降り積もる

春になれば逢えると
少しでも早く
少しでも近くにと
雪色の手を伸ば ....
大抵の事は
いつか笑い話になる事である

但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響くたび
花瓶は粉々に
亀裂走っていく
円卓 ....
まとまらない記憶
さだまらない思い
けれども空は暮れてゆく

ままならないことばかり
ため息のミソラシド

夢みて おいかけて
どこまでも
諦めきれず
おいかけて
おいかけて
 ....
僕らの時空は伸びたり縮んだりしても繋がっていて、
気付かないうちに遠い時空の自分を助けていたりもするんだろう
  旅


こころは
しらないうちに
旅に出る

笛のねに さそわれて
むかし 人びとがすんでゐた
海辺の村で
潮風にふかれてゐる

いつになつたら
かへつてくる ....
変わらず
愛娘と手を繋いで歩いた
川沿いの遊歩道はあり
(愛娘だけ不在となり)
果てなく伸び行く
この年の瀬、
変わらず
私は独り生きて 居て
白い部屋で
晦日を迎える
変わらず
 ....
僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
アインシュタインの
特殊相対性理論は

簡単な数学だけの
思考実験で生まれた

量子コンピュータにも利用される
量子テレポーテーションも
ほとんど数学もいらない
思考実験から生まれた ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
 ....
12月までに稼いだカネを数えた
ばかみたいだ

いくらにもならないことに
時間も、気持ちも、すり減らして
頭を下げたり
間違えたり
悔やんだり
喪ったり

懐かしかったり
恋しか ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪の玉- 灰泥軽茶自由詩120-2-10
好きな人はいません- こたきひ ...自由詩320-2-9
金木犀の匂いがすらあ- TAT自由詩520-2-9
物理学の定理- umineko自由詩3*20-2-9
とおい記憶- 草野大悟 ...自由詩320-2-7
テーブル- 梅昆布茶自由詩1220-2-6
たましい- クーヘン自由詩2*20-2-6
対峙- ひだかた ...自由詩420-2-5
STILL_YAMABUKI- カマキリ自由詩320-2-4
ただのことばあそび- aria28thmoon自由詩220-2-4
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
毒(あるいは懐古- カマキリ自由詩420-2-1
白い惑星- 丘白月自由詩120-1-28
Astronomy_club- AB(な ...自由詩10*20-1-27
Der_Traum- 墨晶自由詩3*20-1-27
雪がふらないから- 殿上 童自由詩4*20-1-27
風景を食む- 帆場蔵人自由詩8*20-1-20
愛ゆえに- 殿上 童自由詩5*20-1-19
白雪姫の妖精- 丘白月自由詩220-1-17
大抵の事- HAL自由詩7*20-1-17
さも当然に- ひだかた ...自由詩4*20-1-15
手の中にあるもの- あおいみ ...自由詩320-1-15
流しそうめん- 水宮うみ自由詩2*20-1-13
旅・遺作- 石村自由詩19+*19-12-30
変わらず- ひだかた ...自由詩3+19-12-29
さみしがり屋- クーヘン自由詩12*19-12-29
思考実験が令和を切り開く- st自由詩319-12-29
幸福を満載に積んだトラック- こたきひ ...自由詩919-12-24
忘年会の鍋に捧ぐ詩- うめバア自由詩419-12-20
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18

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