本当に私達は

本当に私達の眼球は

同じ物を見たとき

同じ物を見ているのでしょうか?

本当に?

同じ形で
同じ色で
同じ次元軸なのでしょうか?

本当に同じ ....
内臓に潜んだトリガー、獣のスタイルで被膜に風穴
傷物から逃げ出した血液が吐き出される夜
瞬間、自分が霊体に変わるみたいな
肉体の感触を惑わせる冷汗の数
ストレイトな衝撃以外 ....
言葉が喉につまる
いずれ酸素濃度が薄くなり、窒息

夜に溺れる魚
月明かりに照らされて踊る舞いは
小さいながら最大のS.O.S.

その口から漏れるのは
儚く消えていく泡沫
破裂する ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
ツツジの花束を渡したことはない

あんなに清浄で芳しい花であるのに

街にはツツジがあふれているから

当たり前や普通のことに

リスペクトしてゆくのは難しいようだ

ツツジの花束を渡したことはない
 ....
今日の空は青すぎて善人しか似合わない
大手をふって歩けそうにないから部屋にいる

閉じる部屋の
向こうにあなたはいるでしょう
きこえない
音を見ようと研ぎ澄ます
それでもまた
己のドア ....
ぼくたちはなんによって生きるのか
なぜピアノという楽器がいまもあるのか
歩きながらそんなことは考えまい
ぼくはきみを抱きしめていよう
きみにひとりじゃないことを
伝えるために暇つぶししていよ ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
飼い犬が犬を飼ったよ
彼は鋭い牙 勇ましい毛並み
泣き声だけは しんしんうるる

ザァザァあめあめ
ザァザァザァ

吼える お空の偉い人に
お前が偉いなら
なんで俺はお前を嫌いなんだ ....
 
 
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
 
 
あなたに、名前で呼ばれると
その瞬間自分の中の空気が変わる

私のなまえ、別の色を帯びたよう

呼ばれる度にくすぐったくって、それでいてもっと呼んでほしいと思う

だけどあなたの名前、私 ....
猫がふわふわしているのは決して
自分の意思でふわふわしているのではなく
いかんともしがたい自然の摂理で
運命として
やむをえず
ふわふわしているのだと

近所の公園で猫がおしえてくれた
 ....
友達の 第三の目を 覚ますため むなぐらつかみ 頭突きの連打 なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
あなたを象る言葉を

ぼくは決して忘れまい

そう遠くはない昔に

ぼくらは憎しみを分け合った


あれだけの激しさを過ごした後で

こんなにも静かで美しいあなたを

いま見 ....
花は土地から切り離されると
すこしずつ死んでいく
生まれた土地から切り離されて
まず工場へ送り出される

仕分ける熟練した腕が
花をつかみ花を矯め
生まれた土地から切り離されて
箱詰め ....
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ....
みんなきっと騙されているんだ

カレーに福神漬は決して合わない

これが俺の知っている真実だ
冬のよる

二人で歩いているとき

あの有名な星座の

みっつ並んだ 星をみつけた


ぼくが君に

ほら、といって指さすと君は

わぁ、と言って見あげたね


星を見 ....
長身の SALLYの手つかみ 背後から ジェットスキーを 操るように そのちいさな背中は全部しってるの きらきらおでこにそっとくちづけ


あたしにはあなたになにか伝染せるの きみにもらったインフルエンザ


ようせいが春のおとづれ告げる音 きみの大きなくし ....
遠い天体から

ひかりが届いている

それはぼくから見れば

永遠と

言ってしまいたくなる距離だった

そんなに離れていても

引力など働いているのだろうか




 ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに



詩を口にすると
表面がはがれていく



薄いコーティングを
誰のためにした ....
進藤則夫が滋賀に来なくなって久しい。劇団帰ってきたえびすの主宰・演出の人だ。私は役者や芸人のようなものを目指して、上京したり大阪の養成所にいたりした。そして滋賀に帰ったときだった。なにもすることがなく .... 「なぁ、おとうちゃんー」
「・・・・・・・」
「なぁ、おとうちゃんてー」
「なんじゃい」
「あのなー、えっとなー」
「ほぉ」
「あのなー、えっとなー、ヤマダ君がなー」
「ほぉ」
 ....
はっきりとした目的もないと

矢印が他人事のように見えてくることがある

この矢印はじぶんにとっての矢印なのか

ぼくはどこへゆこうとしているのか

矢印はなにも知らないだろう

そんなことぼくが決め ....
通勤の地下鉄

夜のうちに汚れの薄まったいつもの朝

家路を逆走する

生きとし生けるぼくたちは辿る

暇つぶしには程遠くて

たましいを携えて今日もゆく

あさってもあしたもきのうもおとといも

き ....
夏の残響はセロファンのむこうで
けたたましい音をたてる 鬣を震わせて
道々の声や言葉と重なり合う天気記号が
すっと屹立する給水塔の直下 君の真上

指先にしろくどこまでも絵の具を伸ばし
長 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
質問しても良いでしょうか?- ユダ自由詩310-4-26
ないよりマシ- ホロウ・ ...自由詩1*10-4-26
酸欠な魚- 緋月 衣 ...自由詩2*10-4-25
ブリキと赤とんぼ- しろう自由詩11+*10-4-25
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
ツツジの花束- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-4-25
らんちたいむ- 朧月自由詩410-4-25
公園- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-25
浜辺の賊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-24
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
犬ころ- 甘衣 恋自由詩110-4-24
音楽- 小川 葉自由詩410-4-24
色彩- つゆ自由詩6*10-4-24
やむをえず_ふわふわしている- a自由詩3+10-4-23
third_eye- ハイドパ ...短歌6*10-4-23
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
やがて憎しみは- 久亜麻ジ ...自由詩210-4-23
花工場から出荷され- 瀬崎 虎 ...自由詩410-4-23
生命- 桜 歩美自由詩4*10-4-22
真実- しろう自由詩1*10-4-22
みっつ並んだ星- くろきた自由詩610-4-22
Long_Tall_Sally- ハイドパ ...短歌4*10-4-22
よっつ- はちはち ...短歌3*10-4-22
遠い天体- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-22
まるでレーズンバターみたいに- 真島正人自由詩6*10-4-22
進藤則夫のした仕事- 八男(は ...散文(批評 ...210-4-22
子供- 捨て彦散文(批評 ...110-4-22
矢印- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-22
家路- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-21
穏やかに午後を迎えている- 瀬崎 虎 ...自由詩110-4-21

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