無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる

と、

足許でカタ ....
何処かに捨てて来たような気がして
そんなもの最初からなかったような気がして
そうして、捨てられたのは私の方かもしれないと思い
また会えたらいいなと思う

横断歩道が今日も踏まれて意味を強くす ....
水深1メートルの情欲を完備した夜に、陽だまりで息絶える夢を見る 便利だよって聞いたから買ったけど、全然便利じゃない。
ソファとして使えば寝る時不便な上に、ベッドとして使えばソファとして使えないじゃないか。

とっても不愉快。
にくたらしい、
そんな奴のことはわすれて
今夜はスキヤキ、作ったるねん
でも、ちょこっと懐がさびしいから
肉なしでスキヤキしたろ

葱は買わんでもよろしいわ
ちょっとお隣さん、
スキヤ ....
吐く息や言葉で景色がくもっていく



あなたの知らない朝にあなたを知る



喫茶店 メロンソーダ色の記憶
はじめまして、こんにちは。

正しくあろうとすることが生きづらさを生む、とどこかで耳にしましたが、いかにも正しさとは己の規範とするものであり、現在の状況を肯定するものではないからでしょう。ジッサイ ....
体を洗い罪を雪げるならば
どんなに楽だろう!
だが罪とはなんだ?
生きるための食うのは罪か
オギャアと生まれたことから罪か
ならば泡と流れるのは
私の全てとなるのだろうか

風呂桶に顔 ....
風が吹くたびに揺れ動き
伸びるだけの日々に
罅割れた腕を見ては
幼い頃を懐かしむ

我が横を過ぎ去っていく鳥よ
どうか覚えておいてくれ
この身が朽ち果てたところで
お前の止まり木はなく ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが

時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで

宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで

この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
桜の若葉
小鳥の囀り
雨の日の夜風
それらのように
雄弁にはなりきれず

言葉を使い
嘘をつくもの
である私

私は
あなたがいて
はじめて
言葉を持つ

そして
私は ....
対岸を見下ろす鳥居の見る夢は色も薄く
糸車の糸も尽きてからからと
何を忘れてもあなたを忘れない
何を守ってもあなただけは
傷付けたいもう一度

大木の根に腰を降ろし膝を抱える
親指にキリ ....
漆黒垂れ流す深夜、息の絶えた獣の響かぬ声を聞きながら、寝床の中で目を開き、湿気た記憶の数を数えていた、思えば必ず身内の誰かが脳を病み、自我を曖昧にし、かろうじて自己紹介が可能な程度の人生を生きてい .... 夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ

あらゆる現の美をよろめかせ

その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
宇宙の境界には
無限遡及の風が吹いている

考えても 考えても
考えることすら 無化され続けられる頭

やっかいだ ああ
どうしようもなく やっかいだ

知ろうとするとい ....
 
 20数年も前になるだろうか。たまたま帰り道に寄った駅ビルの居酒屋で、長い木目調のカウンターに腰掛け、惣菜のつまみをちびちびと頬張りながら熱燗を吞んでいた初老の男性と話したことがある。最初は遠慮 ....
我々の抱える退屈はどこから来たのか
今日はそれをみんなと一緒に考えてみよう
ん?もう退屈?
はは、すまないね
でもそれこそ、退屈の正体だよね
そうやってじっと座って私の話を聞かされる ....
家内は
右翼でも左翼でもない
無欲の人だ

食事を作り掃除洗濯をする日常
自分の時間なんてないと不満な時は
革新派の左翼的なことを言う
誉めるの下手とむくれる時は
保守派の右翼的なこと ....
かあさんと
眠りについた
こどもの頃を思い出す

暗い部屋が怖くて
オレンジ色の小さな電球を
お願いしてつけてもらっていた
しょうがないなあと笑う
かあさん

ささやかな幸せを
 ....
僕は夜
時々口にする 過去を
一人 同じ 机の上で
思うこともなく 海に
立っている この 部屋で
日がな一日
謎は謎として在り続け
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺動し
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
予感 ....
一月は行く 二月は逃げる 三月は去る

四月は 死ぬ

だからそれまで
いっしょうけんめい生きようね

いっしょうけんめい 行って逃げて去って

たらふくおもちを食べて
お年玉でい ....
ひとひらの火が
春の空虚を舞う

それは魚座の一番奥の扉から
あらわれたもの
ほほえんですぎてゆくかすかなもの

霧のなかで河を渡るひとよ
その美しい疲れに
解き放たれた花びらが
 ....
時間がやって来て通り過ぎていく
その絶え間ない繰り返し
川にたとえられる筈だな

その川の水面に筏浮かべて
放心してた

筏を組んだ木は
川原に打ち上げられて干からびてたもの
水を得 ....
あたたかい日には
春の歌が口ずさまれる
恋や愛には光が降り注ぎ
出会いや別れには桜が降り注ぐ

ここから離れたい
それでも離れたくない
いつしか
光は嘘や矛盾さえも包み込み
桜は過去 ....
ひとおもいに
ひとしきりながした
ひとよのなみだを
ひとみにやどし
ひとりだと
ひとたまりもない
ひとのよを
ひとりの
ひととして
ひとつのしに
いきる
          自由律、再投稿
{引用=いろいろ至らない所がありますが、}


 どうでも良 いけど、ねえ、髪 切らないの?


 馬鹿ね。アタ シたちオバサン とオッサンよ

 ....
遅れて歩いてくる足音につい気後れがして
       わたしは膝をついたまま下向きに歩いて行く
    自転には追いつけない針を進める (
) 氷の幕を滑り落ちる   人鳥
乾いた靴の底を ....
まつすぐに 空を断つなり はつ燕

遅れても ええよとめくる 梅暦

まだ上手く ないのとすねる 水仙歌

ひばかりの 道に迷いし草だまり

色知れど わすれ去られし 蕗ノ薹(ふきのと ....
連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端緒と終点が
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている

それは焼け野原に咲く真っ赤な薔薇
何処にも行けないと知っていて
静か ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無音の夜- ひだかた ...自由詩721-4-6
脱皮- 妻咲邦香自由詩1*21-4-6
流れ星- 入間しゅ ...自由詩221-4-6
ソファベッド- がん自由詩421-4-6
肉なしのスキヤキ- atsuchan69自由詩5*21-4-5
何も言わない空が眩しい- 水宮うみ川柳3*21-4-5
正解について- pur/cran散文(批評 ...121-4-5
体を洗う- pur/cran自由詩221-4-5
背の高い幹- pur/cran自由詩121-4-5
ぼくはクマ- 梅昆布茶自由詩721-4-5
嘘つき- 入間しゅ ...自由詩421-4-5
プロフィトロル- 妻咲邦香自由詩2*21-4-5
常にこめかみにあてられた銃口が囁いている- ホロウ・ ...自由詩2*21-4-4
夢の蝶、舞う- ひだかた ...自由詩521-4-4
厄介- ナンモナ ...自由詩4*21-4-4
表現と表現者の領域_-詩人たちの末裔_Ⅳ- アラガイ ...自由詩9*21-4-4
退屈の起源- 六九郎自由詩221-4-4
ウヨク、サヨク、ムヨク- イオン自由詩4*21-4-4
かあさん- 山岸美香自由詩621-4-4
机の夜- 番田 自由詩321-4-4
推移- ひだかた ...自由詩921-4-3
四月になれば僕らは- にゃんし ...自由詩221-4-3
ひとひらの火- 塔野夏子自由詩2*21-4-3
時間が- こたきひ ...自由詩421-4-3
あたたかい日に私はここにいる- かんな自由詩121-4-3
ひとつ- 入間しゅ ...自由詩321-4-3
蕎麦屋にて- 墨晶川柳2*21-4-3
人鳥は濡れない足~台詞付~- アラガイ ...自由詩5*21-4-3
安曇野春句- 妻咲邦香俳句321-4-3
ララバイ2- ひだかた ...自由詩421-4-2

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