ぼくからのおこがましい忠告。
世俗に住んではならない。
世俗に慣れてはならない。
世俗の言葉に惑わされてはならない。
世俗は君のいる所じゃない。
君は真っ白なんだよ。
それに気づい ....
大鴉田んぼで虫をついばんで雛鳥の待つ森へ飛び立つ
これだけは誓おう
君だけは幸せにしよう
子供だけは幸せにしよう
いつでも立ち会おう
空気の様な存在でいよう
存在を忘れてしまうが
無くては生きられない様な
そんな存在になりたい。
....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。
詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、
・詩集の ....
墓石の上で寝そべってると
神々の光が肌を焼く
彼女はいい人
君たちが思うよりずっと
僕なんかよりもずっと
でも
彼女は死ななければならない
僕が身代わりになればよかったのか
....
リンゴ酢のみたいんだよ。
ことのほか響く声にびっくりしながら残っていたもう一人のクラスメイトを見やる。彼は恨めしそうにこちらを見ている。「ありそうでないな。」「ありそうですらないよ。」机の中に適当に ....
右手の中指 深爪している 朝からなんだかテンション高くて
バレリーナの真似 爪先立ちで 歩いていたら 足首ひねった
無敵と無敗の遺伝子操作で できてる雲雀がピーチクパーチク
鳴けど騒げど ギ ....
なんだろう
似ているきみがいたのに
ぼくはびっくりしている
もしも前世というものがあるのなら
たぶん兄妹だったのかもしれないね
線路ぎわのトタンのバラックがぼくの家でした
毎日が地震の ....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている
見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
表現を とやかく言うほど 馬鹿じゃなし
なにがすき? 何でもと言うほど 馬鹿じゃなし
流行を バカにするほど 馬鹿じゃなし
価値観を 勇んで説くほど 馬鹿じゃなし
価値観を 頂 ....
神経に優しい蒼い紫陽花は銀の破線を浴びて艶めく
おれが日中、腰を据えて
ハシタ仕事をやっているところにゃあ
育ちの悪い10匹ばかりの豚が居て
資本主義という餌を食べて肥えに肥えている
無差別爆撃的に身体に張り付いた ....
碧き湖
哀しみの涙は
湖底に沈めた
やがて涙は天に昇り
癒しの雨となるだろう
昇華された哀しみは
いつか喜びに変わるだろう
水神の住む碧き湖
いつでもあ ....
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに
湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は
昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ
空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
春の田んぼ
ミジンコ百万匹
夏の牧場
たい肥積み上がり
秋の終わり
もみ殻焼く匂い
そして冬
降り込められた
あなたとわたしの時の匂い
いい香りじゃないけど
嫌いじゃない
....
真夜中に飛ばす
しゃぼんだま
闇夜に透けてゆらめく
触れてはだめ
われてしまうから
そっとみつめる
そっと飛ばす
唇に力こめないよに
泣いてしまわないように
ふう っと
....
結婚したぐらいで
作風変えやがって
内なる獰猛や、不吉な真実、そうしたものが産み出すいっさいの抑揚は、俺の魂のすべてに奇妙な烙印を残す…ろうそくの炎のようなリズム、分かるだろう、それが俺という人間のすべてだ
近くの裏通りをずっと ....
lucky cloverこんど摘もうとスルーしたら虫に食われて三つ葉になってた
SEXはやりたいときはしたいけどしたくないときやりたくもない
私の母は料理が得意
毎日毎食作る。
親父は外食が嫌い。
毎日愛情を貰う。
外の人は
今日のご馳走は何だろう
あ、ニンニクの臭いだ!
肉の臭いだ、魚の臭いだ!と
思って通り過ぎる ....
君が居なくなってから
脱け殻だと感じたけど
今の私はもろ脱け殻だ
幼虫に戻りたかった訳じゃない
国道沿いのポプラの木に登って
ちびっこの帽子で捕まえられたい訳じゃない
....
散歩という言葉を聞いただけで
ちぎれるほどしっぽを振って喜ぶ犬
雨が降る朝「傘を持って行かなきゃ」
という言葉を聞いた傘は
きっと同じように嬉しくてはしゃいでいるのだろう
黙っている ....
お砂糖は、夕陽のヴァーミリオンで、お塩は、深い森のモスグリーンなの、分かる?
洋ちゃん、ここをまず押さえてね。
〜えっと、砂糖がヴァーミリオンで、塩がモスグリーンね。
あのね、だから、単に色だけ ....
君はまだ
憶えているかあの夏を
八年前の
ワールドカップ
喫茶クラムボンは
小さな谷川の水底にあります
室内の照明はもちろん幻燈
ではなくって
窓からの水明かりだけですが同じ青です
マスターご自慢の
かぷかぷカプチーノは350円
代々の ....
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く
そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから
組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
レースの白カーテンだけが息をしている
独り暮らしのリビング
さざなみを打つ少腹に
組む腕をのせた
うずくまる追憶の入江で
....
先輩
なんでいきなり
旅に出ちゃったんすかねえ
旅とは言っても
時刻表旅行みたいなもんだよ
先輩
なんで引きこもっちゃったんすかねえ
まあいわゆる
君と観 ....
遠くまで逃げたら
僕は救われるのかな
いや
逃げきれない
逃げる道なんてない
世俗の破片が体に刺さる
どこまで行っても降り注ぐ
そんな僕を見て
君は泣いている
涙を流して ....
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