スペインで
闘牛反対の活動家の列に
牛が突っ込んで
負傷者が出たという
ニュースは
なんとも
痛微笑ましいものですが

反捕鯨団体の
オーストラリア人船長500名が
抗議船内 ....
旧暦の十月十日
島根の出雲大社に
日本全国の神様が集まって
目には見えない縁を結ぶらしい

そこで願い事をすると
全国の神様にお願いしたことになる
それはなんとも合理的

でも、それ ....
濃い目の紅茶をひとくち舐めて
すすけた砂漠でくるくるとステップを踏む

気をつけて
地雷に触ると危ないよ

金ぴかのさそりに心を噛まれたら
白かった地図がなんとなく退屈になっている

 ....
手のひらを
つかのまだけ
離れてみせる、と

誇らしそうに安らいで
黒髪すやすや

あなたの隣



小鳥の言葉は
拾ってきます

かけらに
なり果てる手前の
懐か ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
足にまゆ毛があったら

たまに怒ったりするんだろうか

適当に歩くなよ
文句いったりしそうだな

しゃんとしろ
っていつも下から
見上げられてる

そんな足の甲と
目が合う夕暮 ....
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
四十を越えてややこしいこだわりを見せて引かない女はいない

四十を越えて結婚しないならヘルスを一生の伴侶と思え
 
 
昔、秋田の実家を出て、仙台で暮らしはじめた時に、父が大切にしていたラジカセを、私にくれた。
私は、父のラジカセを、しばらく使っていたけれど、CDプレイヤーもついてなかったので、時代の流れ ....
「微笑める」
              木の若芽


機械や書類の前では微笑めない

いのちあるものの前ではじめて微笑めるのだ

人を見て微笑みましょう

木を見て微笑みましょう ....
あなたが珍しく
自ら自分のアルバムを持ち出してきたから
少し不思議だった
「なんとなく」
なんて言うけど
これまで一度も
開いて見せたことなどなかったのに

あなたのアルバムには
当 ....
百葉箱をかぶった白衣の人が

歩いてやってきた

誰も気づかないのはなぜ

ベンチに座る私のところまで

つかつかつかとん

近づいて

そっと私の脈をとり

まだ大丈夫
 ....
食べ物をあてがわれ、私は幸福だった
六畳のフローリングに頬をつけ、わたしはしあわせ

粉末状の光が降り注ぎ、わたしの家もろとも午後2時の町を覆った
その中には学校があり郵便局があり、路地で玉遊 ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
春の曇り日

新聞紙みたいなホーム

電車を待つのは

ドラフト会議にかからなかった俺

だれかに会うため旅に出る


ナミダと童貞だけ乗せて

電車は鉄路を行くけれど

 ....
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを

  光の誘惑で
  トカゲは試みている
  逍遥のうれしさを

    「時」の流転で
     おまえは味わっている
    ....
魚編の漢字が好きだ
目から鱗という言葉が好きだ
逆鱗に触れるという言葉が好きだ
そして わたしの言葉を読んでくれるだろう そんな あなたが好きだ

回遊する魚のように
 ....
意外と気づいているひとは
少ないのだが

ひとが胸に刻みつけて
おくべきひとつの真理は
須くどんな場合に於いても

昇ることよりも降りる方が
遥かに危うく困難であることである
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで、束ねられた数枚の紙でしかないそれを僕に差し出すと、君は下を向いてコップについた水滴を指で撫ぜた。
何気なく開いたページには、立てこも ....
言葉の受肉を待つ間
私は何を語ろう
肺腑をえぐる現在は続く
この白金の
眼も眩む閃光
人形の目玉のような現在が
私の身体を痛めつける
本当の言葉のありかを探すけど
そんなものはない
 ....
いま
手にした手紙と
いくつかの
小物の箱
もの言わぬ
昔のわたしの
色褪せた
無垢の記録


捨てられた家で
埃にまみれ
わたしのことを
 ....
都合のいい鏡だ
ありのままを映し、臭いものを覆う
何も知らなかった頃に帰れれば
楽だろう
それはそれは楽だろう
(反転
今までの上は下になりました
なので、東京に向かう電車は下りです
 ....
死神の愛馬はたいて冬囃子


傘を咬む波の輪かかげ雨を招ぶ   


まぼろしはまぼろしのまま糸車


泣く子から泣く子へ雨を遠去ける


髪の毛の花と同じ空く ....
いつもちゃんと閉めるのに

蛇口から落ちる水滴の音

もう一度強く閉める時もあれば

そのまま

ポタポタ落ちるのにまかせて

ぼんやり

ポタッ

ポタッと

落ちる ....
暗い冬の海に向かって
真っ直ぐ延びる
桟橋のさきで
潮風に晒され
逃れることも
かなわず
ただ
直立する
未来
帰ろう 
帰りたい 
君と過ごした時間 
君と一緒に歩いた夕暮れ 
君と交わした約束 
願っても祈っても 
時間は戻らない 
砂時計を逆さまにしても巻き戻らない 
だけどあの時に感じた ....
“何か”が重なることで、
不のサイクルに嵌まる。




















時たま、そんなことがあって......
 ....
きみの温もりは
手のひらやことばの
うちから途切れずに
あふれて

くちずさむことを
許されないうたになって
胸にすいこまれる

なんてうたえば
伝わるだろう

温もりのう ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
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