ビネガロンってかっこいいよね
と恋人が口にした地下鉄の中で
家に帰ってパソコンを立ち上げ
ビネガロンを調べてみたらあら

サソリモドキというクモみたいな
サソリみたいな凶悪そうな生き物
 ....
君は
どうして
ここに来たの?

もう

君を
抱き締めて
あげることなど

私には
できないというのに


毎日

毎日

手を
伸ばしたくなる

この手で ....
それは、うす紫色に、妖しく 輝く。

 静かな夜でなくてはならない。砂糖と塩とに出会うのは。
 シーン と、音のする満月の夜なら、なおさらいい。俺たちが、狼そのものになる満月の夜、
  砂糖と ....
一匹は
左目の無い老いぼれで
もう一匹は死もイトワナイ
切れるのではと、怯えるより

切れたら、繕えばいいと

わたしは、そのつもりだ
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。

マッチ箱のような小さな家には
色とりどりの屋根が
張り絵のように
斜面にへばり付いている。

空は真っ青 ....
あたしは 
しがないサラリーマン家庭の
家族

毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる

でも楽しい 自由だからココロは

出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
真夏、うだるような暑さ。
ひしめくように並ぶ文化住宅。
その中の一つの棟に用件があると思しき一人の男。
年は四十をちょっと過ぎたくらい





「ごめんよォ」
「…… ....
あかさびた喧騒昏く広小路
上野山くろぐろ聳え駅を指す

午前二時松坂屋横かすめ行く
おかっぱの少女防空頭巾{ルビ厭=や}で

千代ちゃんは数え四歳母捜す
川向う慰霊の堂は家ならず

 ....
ギザギザしていて不透明
理想とはまるで違う
私自身のカタチ

まあるかったらよかったな
ふわふわだったらよかったな

曇り空ばかりの空模様

うっすら開きかけたって
横向いてる
 ....
夏痩せの
彼が気になる
ぼくもいま
土用を前に
うなだれている

朝顔が
二千円とは?
縁起もの
高いのだろうか
安いのだろうか

朝顔の
市立つ路上
ぶつけられ
そして ....
音域が広がりすぎて小人出る


テルミンのように触れずに奏でられ


真昼の留守宅コップは端へ端へ


また祖母に会えそう異国の逢魔時


109スカートだけが濡れてない

 ....
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて



なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる



君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
彼女に会うのは二年ぶりになる。声優としての人気が定着し始めた当時、「シンガー」篠田美優としての再起を賭けた入魂のシングル、「Kick Off!」では初の作詞にも挑戦し、「殻を破りたい」という気持ち .... 朝はすがし

ピアノがきこえる
ポンポコピーーーー
ポンポコピーーーー
ポンポコ・ポコポコ
ポンポコピー
肩にかけた布がさらりとおちていった
風が駅前の野原に吹いている。
野原に生えた野草の葉は
優しくうなずきながら
隣の葉にお辞儀をしている。

風が駅前に優しさを運び
優しさで満ちあふれた
空き地の前に僕は独り佇む

風 ....
みんなで
海、行こう
今すぐ行こう
水中メガネなんて
海で買えばいいよ

母さんの
あの向日葵のボレロな
裾をめくって
叱られる前に
駆けぬけようぜ

追いかけて
波を追いか ....
ウェブの向こうの生身の青二才が











或る時は俺をねじ伏せようと試み

 ....
思ったように力が発揮できず
褒められないのはなぜか考えた末
それは
何らかの制限が加えられていること
偉さを
制限するために何かが
加えられていることにあるとわかった
それさえとりのぞけ ....
ざわざわする
ほんとは 誰とも
繋がれないのではないかと

ざわざわ する
自分のことで 手一杯で
優しくなれない

ざわざわする
約束は果たされず
勝手なこと言って 浮いている
 ....
確かなこと
など何処にも無く
春だ
と思った時には
もう すっかりと
夏でありました

例えば 野良犬を
叫び 慎ましく月
を 口ずさむ
まるで詩人

であるかのような

 ....
桜がりは
桜狩りではないのです
もし狩るとしてもそれは花たちではありませんし

ただ木下闇を求めて
いずこにか桜のそれありと聞いて

今生
誰とも付き合わないわけにもいきませんが
付 ....
あなたにあうために
東京駅に立っていた私は
あなたをみて吹き出した
全身真っ白な私に
あいにきたあなたは
全身真っ黒で
太陽が苦手
そう言った私に
君の分まで吸収したくて
あなたは伏 ....
「織姫、彦星」

一、

年に一度の逢瀬の日だと地上が先に盛り上がってしまい、天上の二人は今ひとつ盛り上がれない。


二、

毎年「あの時の子よ」と織姫は子供を連れて来るが、ど ....
冬の間、生活していると
だんだんと埃まみれになってきて
粉糖をまぶしたケーキみたいに
頭の先からアルプスのよう
そんな時に誰かがやってきて
ふーっと吹いて埃が舞って
中から出てきた蓋をあけ ....
カワバタくん、ランチでもどう、

同僚のイガタアヤコがシンゴを誘う
いっしょに働いて10年以上になるのに話すようになったのはこのいちねんのことだ

飲み会で子育ての話になったときなぜかシンゴ ....
涼しきが慌しくも出で行きしつまの出勤心もとなし

緑濃し文月のつまの花壇のみ今は心の支えなりけり

曇り空風がそよ吹く庭に居て妻と神とを考えにけり

犬を連れ向いの娘御散歩して三歳の頃をふ ....
 
 
最終バスの斜め前の席
緑色のハナムグリが一匹
青いシートにしがみついている
埠頭から乗車してきたのだろうか
もしかしたらずっと前から乗っていて
既に何往復かしているのかもしれない ....
ここに至るまで

この夜を迎えるまでの

長い月日を思う




爪を見る


少し伸びはじめた爪は

同じ場所にいすぎた愚かさを

嘲笑う
ぼくは走る

とにかく走る


ママはこう言うんだ

『宿題の山』だとか

『ギリギリ虫になるな』とか

『ゲームと友達にはなったらダメよ』

とか

ダメダメ駄目だしするんだ

でもさ

どんなんだ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
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ビネガロン- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-7-11
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桜がり百鬼大路- 海里自由詩210-7-7
あの日- 朧月自由詩310-7-7
七夕祭- 明楽自由詩18*10-7-7
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海という洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩810-7-7
悲しき文月- 生田 稔短歌2*10-7-7
ハナムグリ- たもつ自由詩310-7-6
夜、爪を見る- 風音携帯写真+ ...210-7-6
夏休み- 伽茶携帯写真+ ...4*10-7-6

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