凍てついた亡骸を引き摺りながら、悲鳴のこだまする方へと
不安定な足元を均しつけるように歩いた
空はシュールレアリスムのような曇りで
雨の代わりに百足でも降り注ぎそうな趣だった
亡骸はもうす ....
手を繋いだ女の子は3歳
後ろ姿のママは西風に帽子を抑えてる。
もたれ合い
ふたり
コトコトと列車に揺られ
ねむりこけ。

行先・ 「未来」

きれいな海岸に着く。
5歳になったその ....
宝という宝を
隠してまわる
乳とくちびる
紙の拘束具


科学から きらきらと
こぼれ落ちるもの
分度器と海辺
浪あおぐ 風あおぐ


噛みつかれないよう
互いにふわ ....
悩みや心配ごとで
睡眠不足の人は
死んでも眠れなくて
お化けになって
彷徨うのかな

やるべき事が多くて
睡眠不足の人は
死んだら眠りたくて
お化けにならず
成仏できるのかな

 ....
すれ違う道で
肩さえ触れずに尖ったら
自分の手を当てて
はみ出しそうな午後
振り返るタイミングも
追い駆ける勇気も
仰いだ空の中へ
吸い込まれてゆく

言いたいことが
あったような ....
ガラス越し
ひとつの思い出が横切る午後
指をのばしてももう届かない影よ
その横顔はいつか見たシネマ
唇が動いて――と言った

    
    蒼いカモメの夢を見た
    夜明けの波 ....
足の指先 手の指先 脳みそのなかまでも
俺の体内を駆け巡るすべての血管が
もし止まってしまったら
俺は間違いなく粉々になるって

表現おかしいかも知れないが
生きているって
簡単な仕掛け ....
 ちょっと焦げたピーナッツバターが乗ったトーストとカフェオレの為ならなんだって出来る、とマリはいつもふんぞり返って話してた。「あたしにとって人生で大事なものはそれだけなのよ」って。実際、一日に二回(朝 .... 夕暮れが来て
昼間高曇りの空の下
白っぽかった街並みが
闇に呑まれて行き出すと
高く豆腐売りのラッパの音、
響いて意識は遥か彼方に
散逸しながら
飛んでいく

遠い過去と遠い未来、
 ....
冬の朝に
希望が灯ったよ
あの日と同じ灯火だった
安心した
もう心配要らないね
今日という日を
いつまでもいつまでも
大切にしよう
・あの日

 
母が壊れてしまったのは、今から15年ほど前の冬の出来事だった。
 
当時高校二年生だった私は、北海道での修学旅行から帰宅し、うかれた気分で玄関の扉を開いた。
父は海外出張中 ....
一日一つかふたつインターネットに書き物を投稿している
それを家族は知っている
だけどね
何の関心も示さない
だってさ
それは幾ら掘っても何も見つからない宝物探しのようなものだから

家族 ....
非常階段を登る
さっき川を一つ横切ったから
靴の中で濡れた足が変な音を立てる
まるで川底の石が擦れ合うみたいに

非常階段はやさしい
僕が涙をなすりつけながら
呪詛をつぶやいたあの日も
 ....
底冷えする
夜に横たわり
祈っている

迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき、
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して

)不眠の夜を透過する
)遥か純白の雪を待 ....
カップラーメン 菓子パン コンビニ弁当等など
そんな物ばかり食べていたら
健康も人生も灰色になるってよくよく知ってしまったから
極力コンビニには行かなくなった

コーラ ジュースなんかには砂 ....
存在には理由がある
存在にはエネルギーがある
君がここに居ること自体
ものすごいエネルギーが集約している
私には見える
存在には理由がある
必ずその存在でしか
癒やされない人がいる
そ ....
なんにもない なんにもない地平に
ポカン ポカンと突っ立って
何から始める?
何かが始まる?

うっとり広がる灰の空
黄色く変色した桜の葉
遠く横切る烏が二羽
空の心が凍っている

 ....
焦りながら
あせりながら
いきて
どんずまりまできた
ドンズまりの壁をおすと
壁が崩れた
空があった
ただ
空が
ネジをうまく回せたり
紐を間違えずに結べたり
ファイルにプリントをちゃんと綴じられたり
そんなことができたら
他にはなにもいらない
書くことも捨てていい
ぼくはまともに就職できるんだろうか ....
ぼくと直交するものすべてが好きなのだ
遮るものが弾き出す座標に抵抗して
鉛直する何かがあれば良いのかもしれない

古い団地の一階の北向きの僕の寝室
書斎でもありギター2本とキーボード

 ....
「男の最期」

「砕けたガラスと現実はよく似ている…」、破片に映る空を動く雲がそう言った気がした。地に斃れた男の最期の思考はそのようなものだった。それは、まばゆくも暗くも無かった。ただ意識が遠のき ....
{引用=最悪について}
第一に
記憶と紐付く負の感情一色に染まった景色を満喫しながら
自ら最悪だと帰結する狭く閉ざされた思考の環状線を延々
巡り続ける一人旅

第二に
自覚のない最悪人間 ....
洞察
ってなんだろうかって
洞察を洞察してたら
洞察が照れて笑った
ああそういうことかと
こっちもいくらか
ほころぶ
そして思った
そういう洞察の持つ
一部の隙みたいな素振りが
じ ....
僕らの暮らしはせわしなく
規則正しく夜遅く
僕らの進化はめざましく
規則正しく夜遅く

空飛ぶ次に欲しかった
眠らなくても生きられる
時間の翼を得るために
進化の途中がたむろする
深 ....
おんなの乳房と先端の乳首が昂ぶるのを見せられたら
おとことしてどうなんだ?なんて
冷静に観察してられる訳がない

性の衝動は本能の領域
アクセルとブレーキの調和なんて
到底無理だから

 ....
がっこうの鉄棒にぶら下がって必死に見上げた空
何度挑戦しても逆上がりは成功しなかった

でもねそんなの数学といっしょ
難しい計算式なんて生きていくのに何の役に立つのさ

数学者にでもなるな ....
一位は三位だ

誤解を恐れずに言うが

一位は偉そう過ぎて痛い
寒い
ダサい
から
一位はせいぜい三位だ

二位は二位である
やはり二位だ
不憫であわれな奴だ
真のナン ....
目覚めたことを自覚してないときの目を不覚にも見られてしまった



生まれてから言葉を話すまでのあいだ、ぼくが見ていた知らない景色



ありさんが糖を運ぶの眺めてたから夕焼けは今でも ....
陽の照る日、日は冬日、あかるい日に、

日の陽の光の広がって
あたりいちめん純白の原
ときはとけてうずをまき
めくるめく永遠の瞬間を
垂直に切り開いていく

陽の照る日、日は冬日、あか ....
 浜よ
 あなたは
 これほどまでに
 ごつごつとして
 来るものを
 こばみつづけていたのか
 
 浜よ
 あなたは
 これほどまでに
 えぐれて
 どん深で
 とらえたもの ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まるでうまくいかない- ホロウ・ ...自由詩3*20-12-14
列車に乗って- 道草次郎自由詩3*20-12-14
雨無白音- 木立 悟自由詩320-12-14
永眠不足- イオン自由詩1*20-12-12
透明人間- ミナト ...自由詩220-12-12
冬のシネマ- 石瀬琳々自由詩11*20-12-12
俺の体の毛細血管もそれ以外の血管も- こたきひ ...自由詩420-12-12
ピーナッツバタートースト- ホロウ・ ...散文(批評 ...4*20-12-11
夕の幻聴- ひだかた ...自由詩420-12-11
断片- 渡辺亘自由詩220-12-11
母が壊れてしまったあの日から- 散文(批評 ...12*20-12-11
私と言う物語には- こたきひ ...自由詩520-12-11
深く眠れ。もう目覚めるな。ii- 竜門勇気自由詩2*20-12-11
祈り- ひだかた ...自由詩420-12-11
得体の知れてる不安に- こたきひ ...自由詩420-12-10
理由- 渡辺亘自由詩220-12-9
ポカン_ポカンと突っ立って- ひだかた ...自由詩420-12-9
空が- 道草次郎自由詩3*20-12-9
ネジをうまく- 道草次郎自由詩8*20-12-7
minimum- 梅昆布茶自由詩720-12-7
_光の言葉、水の言葉、石の言葉- 道草次郎自由詩320-12-7
悲しみは理由を求めている- ただのみ ...自由詩5*20-12-6
洞察- 道草次郎自由詩120-12-5
規則正しく夜遅く- イオン自由詩2*20-12-5
昂ぶる- こたきひ ...自由詩320-12-5
俺の体温は熱くて- こたきひ ...自由詩420-12-5
ラブイズナンバーワン- TAT自由詩3*20-12-5
きみの詩がわたしの中で温かくひかったように- 水宮うみ短歌3*20-12-4
冬日- ひだかた ...自由詩520-12-4
種崎海水浴場- 北村 守 ...自由詩320-12-3

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