本日のお品書き~きのこ飯~


 一膳に一山香る茸飯


 松茸飯を最後に食べたのはいつのことだったのだろうか。まったく思いだせない。鰻重を最後に食べたのはいつのことだったのだろうか。これ ....
空がある
雲はない
宇宙飛行士が今日の仕事をしている

  *

独り今日に留まり
呼吸に委ねる
凍りついた世界に
小さな穴をあけ
釣り糸をゆっくり垂らす

  *

僕が ....
プレスで濃いめに淹れると香りが鈍くなり
適量をドリップで淹れると
いい匂いが立ち込めてくる

豆の焦げた匂いに部屋中を支配されたいなら
濃くない方がいいのだ

ただ濃い方がふと思い出した ....
歩き続けた先は
果てしもなく広がっていて
たどり着くことはできないだろう
自分が思い描いていた目的地なんて
夢幻としてしか 存在していないのだろう

でも 歩みを止めるわけにはいかない
 ....
この傷は一生治らないだろう
傷と共に生き
傷と共に死ぬ
今も胸のあたりが疼くんだ
哀しくても
苦しくても
私は生き続けなければならない
例え銀河が
私の眼に翔びこんで来ようとも
大好きなお茶
ゆっくり飲みながら
ホッと出来ることに喜ぶ

お茶の種類は多くどれも好き
その中でも緑茶が一番好き

毎日飲んでいるのに
飽きがこない
その美味しさを楽しむ

日本 ....
僕は時々 この部屋の外で
父と乗っていた あの船の甲板を
この 都会の窓の内側で
僕は一人で踏みしめているのだ
古傷を隠した真ん中に
君の指先が届いた日
もう崩れても良いと思った
痛々しく泣いて
少しも動けないはずなのに
君の吐く息で
飛んでいける気がした
恋をすると
皮膚は薄くなり
僕たちの ....
光が ふるえている
小さくかすかな光が ふるえている

君の中の
青く昏い場所
小さくかすかな光は
自らの源を知らず
また何を照らすのか知らず
小さくかすかなまま ふるえている

 ....
本日のお品書き~鮎~


よく見れば鮎のつくづく京唄子


 最近スーパーなんぞで求める鮎はどれもこれも太りすぎで、脂もいやらしく、焼いていると炎とともに油煙のような煙があがり「お前 ....


桜吹雪

桜絨毯

脳みそだって量より質なんだよな
毎日毎日毎日
頭使いまくり
脳みそだって品質落ちるよな

履いてた靴の底がすっかりすり減ってた
その事につい最近気付いたよ
靴裏の滑り止めがなくなって
 ....
4月みたいに穏やかなガードレール



すずめたち飛んで時間をつかまえる



暗闇を夜と名付けて光らせた



そこはかとなく底しれない底力



底のない数字と夢へ ....
ここのウリはこってりカレー

ぽってりしていて具はないの

っていうかみんなとけてる

沸かさないように

焦がさないように

朝からずっと煮て

ほぐして

漉して

 ....
過ぎていく日に
遠くに見えた街を
見ている 僕


そして きっと親も
見ていたであろう夕暮れを
知る 僕は


明日 君はもう いない
悲しく僕は
思っている 一人で
訪れたのは君に会うためじゃない
そもそも君は此処にはいない
谷の翌檜が風邪を引いたので
薬を届けに行くところだ

足のない風が五線譜をくすぐり
君はひと振りの枯れ枝
弦に乗せた指が踊り始 ....
本当は10文字あれば全部伝えられることも、わたしたちは何百倍も何千倍にも引き延ばして、そうしてそれが密度の高い透明な刃物になるんだと、伝えるということは傷をつけるということだと 言ったね 胸に受けた切 .... 鳩をひいた
寒風ふきすさぶ
灰色の空のしたで
平和の祭典など
鳩の世界にはない
だったらどこにあるのか
あるのはおれの世界でだ
鳩も死に
人も死に
俺が死ねば
永続に無化する世 ....
本日のお品書き~チーズ&クラッカー


 食堂車の白きクロスや夏の旅



本州の西の端の町に住む人にとって、長距離列車は都会の空気を乗せてやってくる「文化」だった。特に食堂車は田舎の ....
手にしたとたん重くなるスノウグローブを覚えていて

なにかを覚えていることを思いださせてくれる風景にわたしがよみがえる


木製の土台に細工されたオルゴールは壊れていて  少しの揺れでま ....
饒舌な彼女の言葉をメモに起こしてみる

初めはほらこんな具合

きれいだ

でもだんだんと文字が乱れて

筆記体

草書体

ついには単語と矢印のチャートになって

絵記号 ....
僕は目を開くことなく
いつかの友達のことを思う
今 何をしているのかと


パソコンの画面の空へと
今日も帰るのだろう
駅から出て


僕はきらびやかな繁華街の
信号機を見つめる ....
必要なのは、ひろい思考とおもう。
ひろびろとあかるくつめたく心地の良い部屋。
しかもいつどこにいてもそこに行くことのできる。
わたしはふだん灰色の部屋にいますが、
そしてその部屋にはドアー ....
誰かが作った雪だるま
笑いながら数えてたら
いつの間にか黙りこくった
ねえ柊
バス停まで歩こうよ
君に意地悪出来るのもたぶん今日が最後

何も約束しないまま
どちらからともなく小指を繋 ....
ながい沈黙が饒舌をはらみ
言葉を産みおとすとき
海がきこえる。

海をついばむのは
歌を忘れて後ろの山にすてられた途端
歌いはじめたあの金糸雀でなければならない。 

瞬間という永遠が ....
雪がきれいにふる音のふらないさむく白いつめたいつまさき声のいないそれを作成しゆるさない影たくさん温かく春に戻っていくまぶしいつめたい朝のゆき 世界っていうのは
自分に与えられた箱だから

自分はその中で
精いっぱい生きるだけだ

気持ちいいも
悪いも

自分の中にだけある
何もかも嫌になる日が
時々ある

自分で扉を
次々に閉めていく感覚

人が
嫌い。

自分が面倒くさい

被害妄想過多で
勝手に疲れている

ああ残念ながら
私はめんどく ....
杉の木の地肌には

落雷の焼け跡があって

炎の枝を広げたその後に

彼は大きな枝をまた伸ばした

彼の肌には苔のいい匂いがあって

失ったてっぺんを補うくらいの広い枝を

私 ....
家に帰る時
電車に乗っていたのだ
地下鉄の暗がりの中で


歩いていたのだ そして
繁華街の あの 入り口を
道をてらしていた 光を


路地を抜けると出る
交差点から未来へと
 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
料理で俳句⑨きのこ飯- SDGs俳句121-2-21
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コーヒー- 黒田康之自由詩121-2-21
旅の途中- 本谷建治 ...自由詩121-2-20
- 渡辺亘自由詩121-2-20
お茶- 夏川ゆう自由詩221-2-20
甲板の風景- 番田 自由詩121-2-20
パイの実の詩- ミナト ...自由詩221-2-19
ふるえる光- 塔野夏子自由詩2*21-2-19
料理で俳句⑧鮎- SDGs俳句221-2-19
- ヨロシク自由詩221-2-19
良い加減な生き方って- こたきひ ...自由詩421-2-19
回る- 水宮うみ川柳4*21-2-19
こってりカレーライス- 黒田康之自由詩321-2-19
いつもの夕暮れ- 番田 自由詩121-2-19
スナフキン- 妻咲邦香自由詩321-2-18
ワールド・イズ・ユアーズ- 星染自由詩321-2-18
灰色の空のしたで- ナンモナ ...自由詩3*21-2-18
料理で俳句⑦チーズ&クラッカー- SDGs俳句221-2-18
スノウグローブ- 末下りょ ...自由詩5*21-2-18
ことば- 黒田康之自由詩221-2-18
2月の日々- 番田 自由詩221-2-18
メモ- はるな散文(批評 ...521-2-17
- 妻咲邦香自由詩221-2-17
言葉- 草野大悟 ...自由詩421-2-17
しろ- 水宮うみ自由詩4*21-2-17
- ガト自由詩3*21-2-17
嫌になる日- ガト自由詩2*21-2-17
杉の肌- 黒田康之自由詩221-2-17
あの頃の夜- 番田 自由詩121-2-17

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