悲しんではいけないよ
なんて決まり文句
どこでも拾うことはできるけど
悲しみ
そこいらに落ちているもんじゃない
背後から黙ってやってきて
いきなりけられるようなもの

泣いてはいけ ....
プラットホームを歩いていたら
数歩先で人と人とが
すれ違いざまに接触した。
体と体の打ち合う音がして
ボタンがひとつ
床に落ち、私の足もとに転がった。
思わずそれを拾い上げ
視線を元の場 ....
エントランスとか言うな

工業地帯にほど近い

どこか鉄の匂いのする町の

杉板貼りの二階建て

くもりガラスの引き戸

開ければ土間と廊下

左手に下駄箱あり

廊下のは ....
明日の色は
だれにも見えない

必ず見えない



もしかしたら、とか
うまくいけば、とか

思いを
重ねれば重ねるほど

夜は深く染まって
真っ暗だ



 ....
起きたら10時ごろで、弟の友人が来ていた。
雨だった。
携帯について語っていた。
出ていって、また寝た。

昼すぎ帰ってきて起きた。
隣の部屋で、買ってきた携帯の設定がピロピロ鳴っていた。 ....
  おまえはだれだと
  蟻が訊く
  秋枯れの
  木の根をしいんと横切り
  くたびれた靴の色より
  鮮やかなぼくの影
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ....
この部屋は四角い
建物も四角い
紙は四角く切り取られ
電車は四角く走っている

土地は四角く区切られて
名前は四角く囲われる
レンジは四角く温めて
テレビで四角くものを見る

君は ....
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない

はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ

校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて

そんなのナンセンス
ナ ....
胸に【 研修中 】の札
「 いらっしゃいませ 」と、深々としたお辞儀

ゆっくりと
「 一点、二点・・・ 」
声に出しながら
ミスのないように丁寧に

傍らには先輩社員
さり気な ....
本当の自由を求めて空を見る

名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった

翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ....
{画像=121201015630.jpg}

ゆるりゆるゆる ひらきます

さむさのゆえの ゆるやかさ

ゆびさえふれず ながめます

ゆうやけいろを すこしだけ

もらいこくなる ....
明日ぼくらは葬列に混じる、くらい顔をした大人たちと、ぽかんとした子供たちと一緒に
明日ぼくらは葬列に混じる、急なことでちゃんとした服を用意できなかったことを気にしながら、どうしてもなおせな ....
満月と月に照らされた海面を見ながら若者と話し込んでいた

この若者と話していると月に照らされた海面がとてつもなく愛しく思えてくるのだった

満月が若者で月に照らされた海面がぼくだった

ぼ ....
正しさってなんだろう

正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか

正しさってなんだろう

まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
老人ホームは
駅のホームみたいに
最終列車を見送る時がある

いろんなひとの
いろんな最後を
見送る時がある

いっぽ前まで
せいかつをしていて
静かに静かに
旅立つ時まで

 ....
紅いやら
黄色いやら
騒いでるんじゃない

山の中に勝手に入ってきて
ジロジロみて 
写真撮って
弁当食い散らかして
ゴミだけ残して帰る
観光客たち

俺は
おまえらに怒って
 ....
俺の眼の前のプライオリティシートに
足広げて悠々と座っている
外国籍の少年達よ
他の奴らは知らねえが
俺をなめてもらっては困るんだ
いいかお前ら
満員なんだから
ちょっと詰めろ
そうだ ....
キミがあんまり

機嫌が良さそうだったから

どうしたんだろうって思って

聞いてみたんだ。

「ねぇねぇ、何かいいことあったの?」





「いいこと?」 ....
ある日

小さな「面倒くさい」と出くわして

何気に後回しにしてしまう。





だけども、後回しにしたことで

視界の隅に追いやっただけのつもりが

いつしか ....
  ジャック・ダニエルを呑んで  
  やってられないとつぶやく
  おぞましい闇を
  月明りが潰す
  猫のようなきみの手も時に  
  すばしこいジャブを繰り出す
  痣模様 ....
枯らせたくない花ばかり
両の手に溢れる
会いたくて泣けども
抱えきれずにこぼしてしまう
いつも間に合わなくて
いつまでもこの手は無力だ
守りきれない
たくさんのまたたきを
ただ見ている ....
       

うしろからきこえる声
噛み切れば
冷たい雪を
ひとつひとつ積むだろう
棺の
かわいた脈動
その影を
一本の湿地の思想に
束ねている

あなたの
まぶしい眼光 ....
月が隠れているこんな夜は不穏
雲間から微かに漏れる月光が狂わせる
人も獣も機械も大地すらも
何が起こっても不思議じゃない

当たり前のことだと君は言う
四十五億年の時を刻んだ地球からすれば ....
月はあんなに高いのに

その真下しか海は光っていなかった

ぼくがこうやって命を使っても

世界じゅうを照らせないのとおんなじだ

ひかりはこの世の一部分しか照らせないのだ

そのことがぼくを静かにさ ....
入荷を待ちわびていた
会心のケニア
差し出す店主の顔も話し方も
嬉しさを隠しきれていなくて
実はそれが何よりも
目の前の一杯を美味しくする

焙煎機も一仕事終えて
今日は隣りがやけに
華やかじゃあない ....
ぱし

ぺし

ぴちゃ


筆の先にたっぷりと
絵の素をつけて
カンバスに投げつける

あか

あお



だったもの


色を混ぜれば混ぜるほど
0に ....
世界は昨日もこんなに泣いていました
1人  リビングでコーヒーをすすりながら目を通す

相変わらずこんなにもひどいままです
良くも悪くも映像は気軽に教えてくれる





 ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
真夜中に目が覚める
暗がりを頭きりさく

いい一日になりそう
いい一日になりそう

間違いの手のひらに到着
午前3時42分
間違いは熟睡
靴下を片手に踊る
捕まえてあるフクロウ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
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ぐっどらっく!- 乱太郎自由詩19*12-12-4
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明日の色- 千波 一 ...自由詩8*12-12-2
起きたら10時ごろで- nemaru自由詩7*12-12-2
- 草野春心自由詩712-12-2
取扱説明書- 空丸ゆら ...自由詩1212-12-2
しかくいせかい- まーつん自由詩11*12-12-2
もじゃもじゃ主義- まーつん自由詩8*12-12-2
何才からでも研修中- komasen333自由詩4*12-12-2
胡蝶の夢- そらの珊 ...自由詩2112-12-1
喜びはゆっくりとして- ドクダミ ...自由詩412-12-1
明日ぼくらは葬列に混じる- ホロウ・ ...自由詩2*12-12-1
切実な場所- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-11-30
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【_紅葉_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-11-30
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ひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-11-29
灯る- 深水遊脚携帯写真+ ...8*12-11-29
まぜるな危険- Seia自由詩312-11-29
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北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
いい一日になりそう- 竜門勇気自由詩212-11-29

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