時々何かを考えている。何かを、時々、見ていることもなく、きっとそうであろうこととして。僕は昨日、バスから、流れていく冬の公園を眺めていた。そして、見ていた目を特に何かを見るということもなく閉じていた。 .... 目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動 ....
ワイワイ微笑むんじゃないよ
在りし日のレストランで
見せてたような笑顔
全部がそれなりになってゆく
そんな風におもえた頃

今の自分には
両手で受けても
こぼしてしまいそう
あふれす ....
新型感染症が蔓延している
らしい

昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
 何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった

二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ....
グザヴィエドランの映画みたく


君に贈ったプレゼントと


君からもらったプレゼントが


最後には


ぜんぶ空から降ってくる


ひとりきりの


水曜の
 ....
他の誰の声もしない午後、僕は出かけた。電車に乗っているということ自体が久しぶりで、そして、僕は空をぼんやりと見つめていた。ただ僕は、メルカリで売れたものを発送するということを忘れていたのだということに .... 大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョト ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
いったいどこに連れてかれるのか
路地という路地
通り続けて何時間
今までになかったことが
起こっているのは確か

とにかく一人では
起きなかった事件
それでも自分の意思が
なかったら ....
13日の金曜日だって

挨拶代わりの不吉なシングル

Bible is not our Bible

関係ないのよって 顔をして

サイゼリヤで パンとワインを食べる

 ....
旧暦十月のこんな日は 小春日和

俳句の季語だ

HAIKUの国では インディアン・サマー

インディアン、嘘つかないし、餅つかない

そう言えば 萩原朔太郎

あいつ新 ....
あなたの子供の子供の子供の……
100世代あとの少女が
かつてジャカルタだった森で
光合成をしてる

髪も肌も瞳も緑色で
2本の長いアンテナを傾けて
何か探してる

少女の足 ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
いいですかみなさん
学歴とは人生の下着ですよ
街を歩く人は
どんな下着を着ているか判りません
着けていない人もいます

街を歩くには
どうでもいいものです
ただ下着は
身なりをきちっ ....
溜め息が
花びらを散らす
咲き始めたと思った矢先に
壊れていくから 
大事にする時間が足りない

どんな言い訳も
しがみ付いては離れずに
淡いモヤの中で包まれた
あの頃の夢みたいに
 ....
人が消えて世界が残った

主人が消えてペットが残った

生徒が消えて消しゴムが残った

教師が消えてチョークが残った

バイトが消えて履歴書が残った

店長が消えてマニュアルが残っ ....
トランプが払った所得税は2年で約7万9千円

トランプがその髪型にかけているお金は約70万円

ヘアスタイルに年間約70万円 タックスは約7万9千円

ルックスはハゲ回避 セックスはい ....
ふりかけのようにしてフリスクをほっかほかのごはんにかけて

何粒 50粒ぐらい

それぐらいのっけて食べようというのはあまりにも危険だ

フリスクとごはん 禁断の組み合わせ

一言 ....
暗くなる写真 笑顔のまま揺れた


きみが鳴らしたその一音のことを想う


空が青くてあなたが笑っている


忘れても この目を閉じても残る風
デートの時に
よく行く喫茶店がある
両親も若い頃来ていたらしい

コーヒーが一番人気で美味しい
いつもホットコーヒーを頼む

如何にも喫茶店という感じの外観
コーヒーの香りが染みついた ....
死にたいと一曲流れる頭脳にて
揺れるこの想いは偽物でもどうでも良くて
ただ、お前の「死にたい」に聞き飽きたから
お手本を見せてあげることにした

本当はただ安心が欲しいだけ
その安心は簡単 ....
夜明け前、くすんだ窓ガラスは、まだ覚めやらぬ俺を映し、見覚えのない拳の傷、戯れに噛んで夢の名残を押しやる、退屈だけがいつも、上質に仕上がっていく、こんな朝にもう一度目を閉じたら、多分すべてがお終いに走 .... 腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り

)際の際に時を遡行すれば

緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
何もない
仄昏さだけが立ちこめている

空たちがおとずれてくる
幾枚もおとずれてくる
それぞれの世界を覆うのに
疲れてしまった空たちだ
日や月や星を宿し
雲を抱き雨や雪を降らせることに ....
なんで
だから
それで

…ったく
眼の底で、美しい欠片が散って
誰もここには入ってこない
夕やけに焦がれるのも、今日でおしまい
昨日、すべての朝は終わった

とろとろと私の皮膚を空にくべて
誰もいない土地に巡り来た
―― ....
暗い部屋の中に閉じこもる事で安らぎを覚える事も少なからずあった
眩しい光の方が痛く感じてしまう自分がいたりした

人はどう生きるべきか
人はどうあるべきか
なんて教科書いっぱいに学生鞄に詰め ....
ぼやけていくような気のする夜。CDプレーヤーの売り手もついて、安堵していた部屋。部屋の中でさっきまでキャベツを買ってくる僕の姿を、でも、僕は思い描いていたようだった。古い友人から、そして、ずいぶん昔の .... いかなる形をとったとしてもそれはその通り
そのものの道をゆくだけだろう

レプリカの矢じりの銘板には
そう刻まれていた


球体の表面だから
安心してしまう
とても古くて
そして大 ....
空がある
雲はない
宇宙飛行士が今日の仕事をしている
独り今日に留まり呼吸に委ねる
凍りついた世界に小さな穴をあけ
釣り糸をゆっくり垂らす
僕が来た道に横断歩道はあっただろうか。
君はぼ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時々、思うこと- 番田 散文(批評 ...321-1-19
幻視くらげ- ひだかた ...自由詩7*21-1-18
レストランもないのに- 木葉 揺自由詩3*21-1-18
ふやけた心では- こたきひ ...自由詩321-1-18
かけらになる- flygande自由詩621-1-18
電車の窓で- 番田 散文(批評 ...221-1-18
眠る世界へ- 道草次郎自由詩3*21-1-17
道草- ひだかた ...自由詩8*21-1-17
逃避行7- 木葉 揺自由詩4*21-1-17
13日の金曜日- 死紺亭柳 ...自由詩2*21-1-17
小春日和- 死紺亭柳 ...自由詩2*21-1-17
connect_the_lines_(promises)- mizunomadoka自由詩321-1-17
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
人生の下着- イオン自由詩1*21-1-16
春の舞- ミナト ...自由詩121-1-16
人が消えて- 福原冠自由詩221-1-16
The_money's_story- 死紺亭柳 ...自由詩2*21-1-16
フリスクごはん- 死紺亭柳 ...自由詩121-1-16
浅瀬に残った- 水宮うみ川柳3*21-1-16
ホットコーヒー- 夏川ゆう自由詩221-1-16
唐突に死んでみることにした- 月夜乃海 ...自由詩2*21-1-16
月世界の旅行者- ホロウ・ ...自由詩2*21-1-15
遡行- ひだかた ...自由詩521-1-15
空の憩う処- 塔野夏子自由詩5*21-1-15
ツン- ヨロシク自由詩121-1-15
私の朝- 由比良 ...自由詩321-1-15
もう一つあれば- こたきひ ...自由詩321-1-15
ラインの通知- 番田 散文(批評 ...121-1-15
展示館にて- 道草次郎自由詩3*21-1-14
散歩の途中で- 空丸自由詩521-1-14

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