溶けたプラスティックみたいな血が
身体の中をゆっくりと流れている
その血が見せる幻覚は加工物臭く
張りつめっぱなしのジャズ・ドラマーのカウントのように
軒先からの雨垂れが地面を ....
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ

あわてて喉をうるおすけれど
 ....
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
握るとあたたかい
いとしめやかな香りです

風の音のほか何もしない
草原を共に歩いていました

褐色の山々に向かい
下手な口笛を吹きました

あな、やわらかい、ふにゃふにゃして ....
月のまわりにちいさな虹が

そのおおきな横をヒコーキ雲が

夜空もぼくらを許していたよ

夜空もぼくらを応援していたよ


つぎはぎだらけの愛のことば

なんか聞いてほしかったん ....
いきなりだが、あなたは『バーサーカー』という映画をご存知だろうか。

大半の方は、きっとご存知ないだろうし、これから死ぬまで観ることもないと思う。
こんなマイナーホラーを知っているのは、よほどの ....
遠い人は自由だ
理想を語ることができる

見えないから

無垢な心で理論を振りかざす
割り切ることができる

 中空に浮かぶ月が綺麗
 それは遠いから

 月面では人は一時も生き ....
冷たい風が、街路樹のあたりで、

キョロキョロと挙動不審で。

一瞬でマンションのベランダに駆けあがると

干されていた白い洗濯物を奪って逃げた。



空を眺めるのが大好きな僕は ....
気づけば内定していた印刷会社で
ぼんやりと ひたすら ローテーションワークする 
詩をひたすらにノートに書くように
目を刺す 昼の強烈な日差しだけは 二月の初旬は貴重だった


だけど ....
クロールの腕は
背泳ぎの腕は

すでに必要な分の
空間をかきとっている

その直径の
中で泳げばいい

ぜんぶというなの
私のせかいで
月がまあるい

それだけでまあるくなれる

ぼくは話し掛ける

みんなも話し掛けてみてください

そうしなきゃ損です

雪が降ったり止んだら満月だったり

いろんなものを見せな ....
寒椿匠が打った日本刀 冥王星が冷たい冬だ 余った春巻を
翌日甘辛い出汁で
サッと煮て
溶き玉子でとじて
熱々ご飯にのせて
最後に
三つ葉かなんかを
散らせば
これが
世界が終わるんじゃないかと
思うぐらい
美味でさ
人間にしっぽがなくてよかったなって思うよ

だってもし
僕にしっぽがあったなら
君が笑うたび
ちぎれてどっかにいっちゃうもん
冬の落ち葉は屋根ですね
虫は春の夢をみる
柱も窓もないけれど
いのちが育つ
そのために
必要なものはそろってる
無用なものは何もない

あなたに家があるように
わたしに家があるように ....
トヨさんが死んだ

あの

トヨさんが死んだ

よろこびも

かなしみも

気持ちが波にさらわれる日々

こんな時間を

百年も永らえ

言葉を紡ぎ

僕たちに残し ....
りんごをむいた

よっつに切った

ひとつは おとうさん
ひとつは おかあさん
ひとつは おとうと
ひとつは わたし

ペットのハムスターは
りんごの皮をむしゃむしゃ
だいじに
 ....
仲のいいひととだけ

つるんでいられるは学生時代

気の合わないひととであっても

やってゆかなくてはならないのが大人の世界


新幹線のなかで二十分ほど寝た

すこし頭がすっき ....
初めて君にキスをした 
「全世界を手に入れた」って思えた 
何の疑いもなくただ素直にそう感じたんだ
夢の中で
パーティーに出かけて
来ているはずの彼を探した
部屋はほの明るく
音はない

彼によく似た人が
何人も現れるのだが
みな少しずつ違っている
どうして見つけられないのか
自 ....
下駄箱に恋文二通雪礫 生き恥をさらしています冬の凪 DNA検査の結果アヒルの子ではありませんでした 僕たちは夜を旅する
孤独にむかって囁き続けるナイトバードなんだ

代償なんてありはしない
ささくれを癒す為に空を飛んできた
まぬけなオウムの類だが

ちっともいいことなんてないって言いな ....
僕たちのギターはすでに古びて
ギブソンやマーチンよりかはマシな音色で人生を歌う

たくさんの奇妙な物語が僕たちを誘ってゆく

何処へ

それはレスポールの残響が終わるところ

かどの ....
近しい人の幸せな報告に

心が温まる

なにやら淋しくなる

羨ましく思う

心から祈る


突き合わせた笑顔で作られるこの熱気には

様々な想いが渦巻いて

纏わり付い ....
お化けににらまれる夢を見た
砂漠になった部屋で
山羊が「UNDO? UNDO?」と囁く
ぼくは「REDO!REDO!」と返す
トカゲが「CAN DO? CAN DO?」と勧める
ぼくは「RE ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
ほめられたくって
書いたってしかたない

ほんとは少しは
ほめられもしたいけど

自分はこんなふうだった
そう 残したい

長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない

 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9946)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死神のメロディー- ホロウ・ ...自由詩2*13-2-2
青い水- 朧月自由詩313-2-1
二月- 乱太郎自由詩16*13-2-1
羊の手- まきしむ自由詩413-2-1
夜のヒコーキ雲- 吉岡ペペ ...自由詩813-2-1
【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサー ...- 古月散文(批評 ...1*13-1-31
遠い人- kauz ...自由詩14*13-1-31
凍結する時間。- 元親 ミ ...自由詩1413-1-30
今もどうやら生きている- 番田 自由詩613-1-28
私のせかい- 朧月自由詩413-1-27
いつもありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-27
寒椿- 北大路京 ...俳句4*13-1-26
冥王星が冷たい冬だ- 北大路京 ...自由詩7*13-1-26
ハルマキドン- 花形新次自由詩1213-1-25
しっぽ- ジュリエ ...携帯写真+ ...3*13-1-25
小さなおうち- そらの珊 ...自由詩21*13-1-25
トヨさん- 三田九郎自由詩913-1-24
真っ赤な林檎- 朧月自由詩813-1-24
大人の世界- 吉岡ペペ ...自由詩7+13-1-24
It's_Love- 文字綴り ...自由詩3*13-1-23
パーティー- ナラ・ケ ...自由詩413-1-23
雪礫- 北大路京 ...俳句213-1-23
冬の凪- 北大路京 ...俳句213-1-23
DNA検査の結果アヒルの子ではありませんでした- 北大路京 ...自由詩713-1-23
ツアー- 梅昆布茶自由詩2013-1-23
トワイライトゾーン- 梅昆布茶自由詩713-1-23
洗浄- 短角牛自由詩413-1-23
REDO!_REDO!- 自由詩313-1-22
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
宣言- 三田九郎自由詩4*13-1-22

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