さわっておかなきゃ
久しぶりに会った彼女に言われた言葉
安心しきって甘えるように喜んだ顔

私はやさしく頬笑んだままされるがまま

洋服の上からやわらかな手で撫でられる
撫でられる
撫 ....
 学校から帰ると部屋がチャーハンの匂いで充満していた。近所の夕飯がチャーハンなのだろう。寒いので窓を閉めた。ヒーターなど暖房器具はつけず、毛布にくるまる。ベッドの枕周りはタバコの灰、錠剤、携帯、割り箸 .... チャルメラの音が鳴り響く町角に屹立して
ロープワークに定評のある熟年レスラーを思う
ああ 通り過ぎてゆく時代の中にひとり佇み
薄く塩味のつけられた茹で卵の殻を剥く
空が茜色に染まると言ってみた ....
遠くからお帰りなさいと声がして
あったかい部屋へ転がった
ころんころん おもいやりをください

おみやげです
受け取ってください
あたため続けた 愛してる

夕べ寝ないで考えた
一生 ....
橋渡しになればよかった
それを選択していれば
幸せだったはずだ
心は
壁を生んだ
壁は
火にくべられた
壁が崩れた
橋も焼け落ちた
誰もそれらに
触れることは出来なかった

深 ....
僕は閉じた片目で
海を引き剥がし、
青の翡翠の深海を
手に入れたんだ

風から風へ色を贈り
東から西へ光を沈め
海から海へ船を済した

君は乾いた片眼で
空を引き剥がし、
灰色の ....
私たちの窪みは誰も落とさない



高望みからありふれた事実へと導線が導く



穢されてはならないと語るときの硬直が面白い



『大きな前提』が言い忘れた言葉を私たち ....
見えないナイフが

空気を切り裂くと

景色は加速する



僕は時計のワニに怯えて

部屋の掃除に明け暮れる



千切れた布切れみたいな寂しさは

何処にも結びつか ....
                 100122



方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ....
三十年ぶりに会った母
記憶の片隅にも無い母
けれど会った瞬間に
本当の母なのだと実感した

今まで母(と呼んでいた人)に感じていた
違和感の訳がわかった気がした
何故だかはわからない
 ....
真っ青な空
ぽっかりと浮かぶ白い雲

この景色を
切り取って折りたたんで
紙飛行機にして
あなたに送りたい

少しだけの
メッセージを添えて
「ありがとう」
肌さむいが水をふくんだ夜だった

水のぶんさむさは何処かぬるかった

ことしさいごの年始の会合のあと

熱気にすこし汗ばんだからだに

夜は心地よくてなにか昔を思い出させた

どん ....
節分間近ですよ
月面バニーガールズが支度を始めました

レタスの葉っぱ無言でしゃりしゃり海苔巻き
恵方巻きは今年も
地球を向いていただきましょう

桜前線のためのセキュリティは万全ですか ....
逆巻く苦難は
魂のための隠喩だった
厳かに 激しく
しずけさをさえはらんで
それは流れだした
 
そしてそそいだ
魂の森へ 迷路のような闇へ
その大いなる深みにひそむ 
人間の泉へ
 ....
 
 
七時には家に帰ると
公衆電話から連絡があったのに
まだ帰らない父と母

死にそうになって心配してる
僕を見て
祖母は何か知っているのに
おしえてくれない様子で

北上から ....
お喋りふえる昼下がり
乳母車がやってきた
子鬼百匹のせてきて
笛太鼓が踊り狂う

電柱そばの主婦三人
近所の浮気を暴露した
音楽隊のエレキギター
 イクラデモ言エチャウワ
 私ノコト ....
批評祭前後で、自分と似た詩の読み方をしている人がどうやらいるらしいということを知れたというのは、結構大きな収穫だったと思う。時々新着作品のタイトルにマウスを滑らせて、最初数行を見ては「はあ」と感じるこ .... ここも宇宙だった

空ばかり見つめていた

ぼくも宇宙だった


永遠ばかり見つめていた

未来ばかりを見つめていたのだ!

永遠は机上にあるものではない

永遠とは実在する ....
与しないって心に説き伏せて
背中に相対し泣き虫ウイルスに感染したような
腫れぼったい言い方で空に叫んだ

「ぼくは旅人だぁ」

虚ろな兎眼にはならんと踏ん張った意固地で吹雪が霞んで見えた
 ....
さよなら、が
きすの合図だった。
僕らのルール。

噛み砕いたあめだまを、
口移し。
きみが笑う。

繋いだ手、
泣きながら握る

別れよ、て
僕から言うよ。
最後のきすは
 ....
膝の高さまで宙に浮く
小さな太鼓にしがみつき
駆け足ほどの速さで飛び
しんとした道を進んでゆく


しばらくすると止まる
鳴らせば また進む


いつのまにか人 ....
年が明けたんだから 私も新しくなってると思ったのにな
寝ても覚めても昨年の私からまったくもって進歩しちゃいなかったよ
なんだか情けなくなって 泣いてみたいとも思ったけれど
鏡の中の私がせせら ....
 フワフワなんだろう
 太った男が
 年下の女の
 抱き枕になっている
 愛が脂肪を
 真綿に変える

 秘密の人口法則
 秘密の生命循環
 クラインの壷
 金魚鉢

 彼女は ....
ぽたり、と落ちたものは
わたしが今まで見たこともない
綺麗な泪だった

あの人の
目から
目じり
そして頬を伝って
顎を滑るように流れて
わたしの掌に
ぽたり、と落ちた

まる ....
粛々 と
夕日を見送る木々が
美しかった
雪道に宝石をまいた夕日は緩やかに山へ落ち
オレンジと黒の隙間に
もう一度青があることを知った


何度も
何度も
足を止め山をおりる夕方


目を細め
 ....
あなたの筋肉の
そのひとつひとつと
それらの集合体としての成り立ちを
愛し
愛して

まったく貴女は
貴女というひとは
男の
夢の
何たるかを
わかっていないのだ
だからいつ ....
疲れすぎると
悲観的になってしまう。

全てが良い方向へ向かっている
心配する事はない。
頑張れペポ!
とつぶやいてみる。

神様!助けてと言っても
助けてはくれない。
自らを助く ....
蒼々とした、その
果てしない眺めを

首を長くして
首を痛めても

濁りの混ざった瞳には
どれだけ経っても
待ち焦がれたものだろう

 息詰まる部屋では
 窓硝子は思ったより透明 ....
どろどろになったり
ぐしゃぐしゃになったりすれば
いいんじゃないかな
甘ったれたキモチにピリオドうちたい
それって 死ぬことじゃないよ
それって あきらめることじゃないよ

なにも言わな ....
この土地にくらして/わたしは深く息をする

なびかない風の日も/灰色の冬もあった

草の使命とはなんだろう/道の記憶はどこだろう



この土地にくらして/わたしの炎がはし ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9834)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- なき自由詩3*10-1-23
高野山物語- 済谷川蛍散文(批評 ...210-1-23
土曜日- セガール ...自由詩410-1-23
ラブストーリー- 朧月自由詩610-1-23
愛の壁、心の橋- 真島正人自由詩7*10-1-23
旧い空- 岡崎師自由詩510-1-23
言葉だけがむなしく響く。- 真島正人自由詩1*10-1-23
- 自由詩5*10-1-23
ほうぼう- あおば自由詩6*10-1-22
- 綾瀬のり ...自由詩710-1-22
紙飛行機- ありす自由詩810-1-22
水をふくむ夜- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-22
大寒の立花- 海里自由詩2*10-1-22
熱情- ma_non_tropp ...自由詩510-1-22
準備- 小川 葉自由詩210-1-22
百鬼音楽隊- りょう自由詩11*10-1-21
批評祭後雑感——現フォはこれから- KETIPA散文(批評 ...6*10-1-21
ぼくも宇宙だった- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-21
『ぼくは旅人』- Leaf自由詩2*10-1-21
るーる- ユメアト自由詩210-1-21
ノート(太鼓)- 木立 悟自由詩310-1-21
年が明けてもやっぱり私は私のままでした- 涙(ルイ ...自由詩110-1-21
涎の女- 藪木二郎自由詩310-1-21
あかりにうつされて。- らぐ自由詩2*10-1-20
雪山の夕焼け- 瑠音携帯写真+ ...210-1-20
貴女の股間に夢を抱いてはいけないのですか- ふくだわ ...自由詩110-1-20
地獄への階段- ペポパン ...自由詩5*10-1-20
空中庭園- 窓枠自由詩4*10-1-20
赦す- 朧月自由詩610-1-20
この土地にくらして- あすくれ ...自由詩9*10-1-20

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