歩き疲れたから 空とんだ
外見をおいて 空とんだ

ばたばたしてるその様は
地面と変わりないみたい

じたばたしてるその羽は
落ちそうで 落ちそうで 忙しい

枝で休めていたいけど
 ....
好きな映画を観て
好きな小説を読んで
サントラを何度も 聴いて

あんまり遠出はしなけど
うちの前に咲く桜
はなみずき

もう 深い緑はきらきら輝いている
木々が風に揺れる 音になら ....
ことごとく幸せを逃す僕ゆえに
君のメールを削除できない



選択の自由を行使するならば
あなたでなくてはならなくもない



霙降る季節に君と共にした
朝食以来心失う

 ....
思いがけない虚しさを 
変わらぬものは
いつまでも 
空を隠した雲でさえ 
雨が降るまで気付けない

寂しく笑う心にも 
変わらぬものは
いつまでも
闇を照らした光さえ 
夜が来 ....
クリスタルガラスの煌めきの向こうで二五時の世界が崩れ落ちてゆく、お前はなにを見ていたんだい、手を伸ばせば届く距離でかすかにも触れられない何かが俺たちの間にはあった…水槽のエンゼルフィッ .... 正体を隠すのではない
内側に隠れた正体を
暴くものとして
仮面を与えよう

すべて通り過ぎるもののあとで
後悔することのないように
うたかたの戯れとして
仮面を与えよう
ただいまの声が家にこだまする 今日もひとりでご飯をたべる ふわふわの雲の上を
歩いて
ふわふわの心に
着地する。

くるくる風車は
回り
くるくる目玉は
回る。

欲しいものを1つ上げよう
と言われても
私のような者には
勿体無いお ....
税理士事務所に名簿順、次から次へと電話をかけるのがとても嫌になり、
電話営業の芝居をしていたが、マネージャーに気付かれてしまった。



口パクが ばれて灰皿 投げられた 裏切り豚の 裁判開 ....
<上>

暗中模索のキッチンで
夜食を見つけて意気揚揚
紆余曲折のビール腹
逆三角の栄枯盛衰

横行闊歩の食欲を
抑えられない艱難辛苦
気宇壮大の体脂肪
Gパン入らず苦心惨澹

 ....
あいつらはもしかしたら
きみが鳥に見えたのかもしれないよ。
とてもあの日きみは自由だったから。

あたらしい世界は
きみがまぶしそうに太陽を覗く指の
すきまから生まれたんだ。

 ....
綿毛布 包まれしばし まどろむ


真夜中に目覚める度に愛猫じゃれつき


考え込むと眠くなるそれだけの器の人


のびた髪 娘の輪ゴムでおだんご頭に


レンアイと寂しさはボ ....
ある晩、友人を呼んで、呑ン方をした。
小鉢をいくらかと、おでんも拵えて良い気分で酔っ払う。
私は、飲むのは好きだが酒には弱い。
その晩も、夜半が見えれば愈々眠たくなってきて、座椅子で眠っていたこ ....
時が満ちて時が下る
泣いたり笑ったりする間に
スカイツリーが完成して
僕は誕生日を迎える

見失うことを恐れて
見出すことが出来ない
ヘッドフォンから流れる音楽
目の前で見過ごしている ....
君はもう忘れてしまっただろう
私ももう忘れてしまったから

ランドセルを投げ出して
入り込んだあの家は
もう今じゃ見つかりっこないね

大きくなるにつれて
何でもできるようになると思っ ....
産声が「こわしてください」だったら救われただろうかとか考える若い午後
台所で僕はカフェオレを飲んでいる、また何か考えている、言葉が疲弊していくのもしかたない、今までもだいぶ酷使してきた、リビングにあ ....
ぼくは残念ながら男性なので
女性の身体のことはわからない
まして妊娠や出産のことなどなおさらわからない

数日前から妊娠中の妻が
お腹の中で なにかが動いているのがわかる
まるで魚が跳ねて ....
31
朝日は海の深いところに落ちている。

32
彼女は、彼の下駄箱に手紙が入っていたのを見て、代わりにポストに投函した。

33
彼がアルバムを整理していると、出会う前の写真に不自然なほど写り込む、 ....
どういう夜のふきまわしだったんだろう


その外灯は宇宙からきて

まえから待っていたように

ほんとうに駄目なオレ様に

微笑んでくれていたんだ


いったいどういう夜のふきまわしだったんだろう
キミよ
キミは いま

この空の下
どんな風景を
ながめているのだろう

眠れている?
お酒を飲みすぎていない?

Sちゃんは元気?

長く メールのやりとり
していたね
 ....
月末に             アポイント           年下の
数字を上げない         一人も切れない         課長が机を
言い訳に            ペナルティー   ....
嗚呼今日はなんだか少し酔ってみたい チューハイさえも呑めないあなたと


おちょこでも呑めない僕と杯を? 僕はサラミとこいつで充分


ひざまくらあなたのかみをなでなでとしあわせきぶんでわ ....
人が全然おらへんね、ってゆうから
そりゃぁ、平日ですからね、っつうと
なんでそんな標準語なん
ってゆうから
気のせいですよ、っつー返し


スズメがね
昼過ぎてもちゅんちゅんゆうとるわ ....
あごからくびすじにかけての草刈り
ふつかもしたらまたのびている

両手で皺波をさかなですると
休みない「いのち」の波がつたわってくる

若葉も日ごとにましている
緑陰を思う存分干からびた ....
家の夢を見る
なんども なんども

ひとつは
3件ならんだ
森に囲まれた
一番奥の家

あたしの部屋には
天窓がついていて
夜空の星が見られる

とても おちつく
木の匂いの ....
桜が咲き始めた陽だまりの庭
ゆるやかな陽射しに
温かで風の強い春の喜びの日を
過ごせたはずの一日


咳の止まらない夜は長く

いつもなら枕元にあるはずの
サルタノールを
置き ....
浴槽の中で優雅にはばたく
水も遠く音も遠くなって
光が円を描いて揺れるよ
わたしからあなたが離れるよ

まばたきの回数だけあなたを愛し
呼吸の頻度であなたを愛し
夜明けの数だけあなたを愛 ....
21
恋人が血塗れの姿で、私の頭を凝視してくる。

22
砂を吐いていると、あさりがたくさん採れたね、とブルーの壁に区切られた丸い空から聞こえた。

23
科学者が妻に、ナスカの地上絵は飛んだのだ、と ....
今日のことを、話そう。 
大事なひとに、毎日メールするように。 

  * 

「先ほど、目が覚めました。 
 カーテンの隙間から 
 雨上がりの春の陽射しが 
 小さい{ルビ日向 ....
星空をみてた

指で細い線を描いた



流れ星をみた



折れた花の茎のように


頭を垂れた




空が白む頃

帰りそびれた月が

少しだけ

 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
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デンドロクロノロジー- 瀬崎 虎 ...自由詩210-5-13
秘密基地- 三上あず自由詩1*10-5-13
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ディシジョン- 瀬崎 虎 ...自由詩110-5-12
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