{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
ほめられたくって
書いたってしかたない

ほんとは少しは
ほめられもしたいけど

自分はこんなふうだった
そう 残したい

長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない

 ....
冬の夜

街灯から離れた暗がり

こんなにも遠かったんだ

喜びも悲しみもちりばめた星空

カルガモが音もなく泳ぎ

湖面に浮かんだ月が揺れる

語り合うことも

言い合う ....
綿の飛び出た座椅子には
歯抜けの鼠がねむっている
尻尾もない、毛もない鼠が。

やがて
見つめているうちピクリと動いた

そしてその日
僕は、なにもできなかった
蝕む権力と、
蝕まれる生。


陽光から隔絶されたあり方で。
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない

大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ

中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った

当時の映画 ....
そんな私は精神衛生のためにいいことならなんでもする。
休みの日にはカンテレのCDを聞き、最近友人に勧められた黒豆茶を飲み、天気のいい日は庭に出る。
花を植え、草を抜き、レンガを並べ、水やりをする。 ....
【合唱コンクール】

 中一の娘が学校の合唱コンクールで、伴奏を引き受けてきた、と驚愕なことをいう。
 娘がピアノを習っていたのは小学校三年までで、どこをどうやったら、そういうことになるのか。
 ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
だれでも見えないところに空がある

晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり

届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで

何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい ....
私の詩を
だれかが声にだして読んでくれたら
いいとおもう
大きな
大きな声で読んでくれたらいいとおもう

この私の両の耳にも
きこえるように はっきりと
よんでくれたらいいとおもう
 ....
今迄の僕は 
どれほど多くのまなざしに
みつめられてきただろう   
どれほど多くの手に 
支えられてきただろう 

今、僕は、ようやく 
幹の内側からいのちの歓びを{ルビ呻=うめ}くよ ....
あなたは
ひとがいいから
何でも引き受けちゃって
責任も押し付けられて
それでいて
美味しいところは
持っていかれて
見ていて歯痒いくらいだ

田沼さん
たぬまれたって
断ってい ....
弱き己を信ずる事は



弱き己を信ずる事は
わたくしには到底難しい事
すぐに魔がさして
後ろを振り向こうとする
死んだ嫁ならぬ旦那が
追いかけてくるだろうか

弱 ....
家計は火の車4WD 出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
感受性とやらが、あったとして、わたしのそれは、あっ、わたしの声がはいってるTOPVALUかりんとうたべて、あっ、わたしの声はいってるTOPVALUチョコレートなめて、あっ、わたしの声はいってないリップ .... 生きているということの
重圧に疲れたら
空を見る
曇りの日もあるけれど
その上にはまた
青空が広がっている
それは宇宙を予感させる青さだ

その青さは
あの人の面影を
思わせる青さ ....
僕は、僕たちは、みんなは、間違えてしまったのだ!
僕は、僕たちは、みんなは、失敗してしまったのだ!
僕は、僕たちは、みんなは、小鳥たちの声にさいなまれている。

そりゃー自信はありましたよ、根 ....
 何かを書きたいと思った時、僕は自分の中に語るべきものがないことにすぐ思い当たる。幼少のころから意見を求められるときが一番苦痛だった。「君はどう思う?」なんて言葉を向けられると、途端に呼吸が苦しくなっ .... 柔らかな白紙が
一歩ごと
白さを増し
やがて
新雪の上の足跡のように
言葉だけが残る



歩道橋の上から
あなたの生まれた
病室が見える
夜を越えるたび
淡くなっていくその ....
きみを思うと
僕は張り裂けそうだ
聞いておくれよ
僕がどんなにきみを思っているか
きみを思うと
僕の前は膨らんで膨らんで
今にも爆発しそうなんだ
撫でておくれよ
40過ぎの
多くの人 ....
     つぶれたスーパーの裏には
     ひとり郵便ポストが立っている
     その赤いからだは色褪せて
     ところどころが剥げている
     スーパーとともに忘れられ
 ....
 東の空にいつの間にか、オレンジ色した淡い月がでていた。

「あ……、もう、こんな時間だから、お家に帰りましょうか。」
 やだっ、そんなの、ずるい!
「外山先生……、わたしどうしても、もういち ....
子供はめんどくさい

紙おむつも高いし生活費がかさむ

でも先生なのだな


問いかけることを忘れて
処世に汲々としているぼくたちを
ときどき修正してくれる
大切な生き物だ

 ....
いつか空が大笑いして
わたしを吸い取ってくれるといいね

しわくちゃになった空の歯の隙間に
挟まって
カクカクとゆれるわたしの両足

15時の道ばたには
もう子供もいないから

突 ....
本当に怒っているとき
誰にもそれを
気づかれたくない

本当に深く傷ついた時
誰にもそれを
知られたくない

本当に寂しいとき
誰にもそれを
見られたくない

だから
本当に ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
「お願いします。。何卒よろしくお願いします。。」
(甘い夢を抱くなら、来ないでくれと叱られました。。)

○ひたすらにコピーを取って
○ひたすらに運転をして

外回りの約10分間

ほ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
宣言- 三田九郎自由詩4*13-1-22
冬の夜のベンチで- 三田九郎自由詩3*13-1-22
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戦場のメリークリスマス- 吉岡ペペ ...自由詩1013-1-22
ホットフラッシュガーデン- Lucy自由詩11*13-1-22
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シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
「空がある」- ベンジャ ...自由詩10*13-1-22
詩の音- 朧月自由詩913-1-21
いのちの歓び_- 服部 剛自由詩8*13-1-21
田沼さん- 花形新次自由詩313-1-21
弱き己を信ずる事は- 田園自由詩213-1-21
家計は火の車4WD- 北大路京 ...自由詩513-1-21
病院にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...20*13-1-21
そんなあまい感受性なら、かくしてしまえ! - 阿ト理恵自由詩6*13-1-21
遠く- 渡辺亘自由詩213-1-21
遡及- 葉leaf自由詩413-1-21
【HHM参加作品】_ビル・マックィーンの詩について。あるいは ...- Debby散文(批評 ...11*13-1-21
について- knit自由詩213-1-20
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きみを忘れやしない- 石田とわ自由詩12+*13-1-20
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空がわらった- 佐藤伊織自由詩9*13-1-20
本当に怒っているとき- Lucy自由詩16*13-1-19
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
独り言- 梓ゆい自由詩6*13-1-19

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