来年も 再来年も
30年後だって
あなたは素敵でいて
私を夢中にさせて
ずっと ずっと
遥かな空を超えて
やさしさと 愛おしさと
かっこよさと 愛らしさと
....
ウクライナはもう終わったんですか?
今はパレスチナですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
あの怒りやら涙やら全部
今はパレスチナのものですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
も ....
ほとり ほとりと
冬の 路
ぽつり ぽつりと
{ルビ詩=うた} {ルビ謳=うた}い
ほろり ほろりと
{ルビ啼=なき}き 濡れて
おーい おーいと
友を 呼ぶ
枯れ ....
干渉しない
私は事物対象に関わらない
そうではなく、
事物対象をして
自らを語らしめる
この態度でこそ
この世界という謎、
徐々に徐々に開き示され
私は直観的に知覚即認 ....
止まらない
人類の負の動力源は
一握りの
山脈より
大洋より
強い者たちの
掲げる道理なのだろうか
連日報道される中東紛争
はためく旗の下、
生きねば ....
おなかいっぱいにカレーを食べて 強烈に暖房を利かせて
得も言われぬ 幸せを感じました
失ったものがあったとて
失うまでの過程でそれが本当に大切だったかには疑問符がつき
リセ ....
ぴっかぴかの小学一年生
異和感じ始める三年生
俺は異物だと中二時の瞬間、
ビートルズ降って来た!
奇跡の様な私という自由。
*
私の内に眠り込む普遍、
私 ....
減らず口を残らず
てのひらで見送るよう
ちっとも
塡める。想像の先。灰の
色 涼しくもない
さきっぽに もうすぐに
うまれては、きえるもの
なにも腐った頭がちょっとも
まわ ....
青い空
西から東
雲がゆく
干し柿の
甘きとろみに
母想う
眠れない
夜の薬は
十二錠
子音と母音の
造形と響きに
宿る神々、
意味は未だ無い
ただ聴き入るのみ
「初めに、ことばがあった」*
意味伝達手段以前遥か
ことばに宿る神々の現、
造形と響きに
「ことばは ....
花形新次とは何者か
それを最後の問い掛けとして
此処に一輪の青い薔薇とともに
置いて行きます
いつかまた
自称詩人を殲滅するために
戻って来る日まで
グッド・バイ
酔い酔いて
ひとり旅ゆく
枯れた道
天竺の行者は言った
無量大数よりも大きな数字を
ガンジスの砂を感じながら
無数を解いた
今もスーパーコンピュータで円周率を計算しているが
果ては無い
無駄なのだ
この宇宙の果てに ....
時、抉り
徐々に徐々に
昇り詰めて
静かさ永久に明るむ雨降りに
トーキョー今日も青に空、
雲一点無くトーキョーの冬
奥へ億へ向かう意識に一色、
青に空
意識の更に上 ....
統合失調症の友は、
対面しながら
話し合うのでは無く、
立ち食いそば
味わい食べる時間
共有することを
単に求めているんだ
はたと僕はそう気付き、
「いいよ、なら食いに行こ ....
L'impromptu
午後に税理士が来ると聞いていた。しかし現れたのは{ルビゼリー師=Jelly Master}だった。我々は{ルビ厳=おごそ}かな師の滔々と ....
水平線の向こうに
会いたい人がいる
思い出の中で
着替えをしながら
朝には朝の輪郭で
見つめ合ったりした
鏡のような世界に
生まれてしまったから
映るものは全部
愛してお ....
コンビニの
向い潰れた店の
からっぽの空間
闇の奥漆黒
光る空の、
ビルの隙間に
すっとひろがり
人々の
それぞれの途、
行き交いすたすた
行き過ぎさよなら
それぞれがそ ....
ぼすの顔に似合わない
好きな食べ物とかお花とか
ポストに入れておきました
全部あきらめたと嘯きながら
いくつものことを忘れてきた(つもり)
甘いのか、苦いのか
....
人は原初からあらゆるものを食べていた
等分に命を屠り
そして天に感謝と畏敬を捧げた
或る人らは動物性蛋白質は採らないと叫び
植物には痛みは無いと
その生命を己の肉体に採り込む
欧米 ....
しずく音声ノぽつぽつと落ちる
あなたの声、
魂の奥底から絞り出され
いいな、素敵だな
私を己を魂の浅瀬から深みへ誘い
己自身を知れ
とは、
己の深みへ行け生けと
その深みにて
....
神々の足踏み、
人をして垂直に立ち上がらせ
貫通する、脳髄から足元まで
血流に神々の躍り沸き立ち凄く
(取り残され突き落とされた
動物たち、哀れ 水平を生き)
不可視、内面の界 ....
ある物事を
失ったことで
異なる道を得た
歩いていく
これからも一歩一歩
・
あなたは
私の
人生にも
存在している
あなただ
きょうび 灰に花に 煙に霞に
忙しくて
あなたの影ができない
光さんざ降る 窓の外にも
薄暗いお家にも
心の 海原にも 大地にも
忘れないで 忘れて 忘れないで
あなたの声が
不快 ....
祖の{ルビ凹=ヘコ}み、{ルビ凸=ナカダカ}く突き上げては
星月夜をつむぎ、乱れ鳴らし、欠いた穴に
穏やかな腐葉土を外した碑が囃子
さかずきを褥にふるい、ふるまわされたり
など、つぶ ....
理想に貫かれた理念に
日毎努め静かさ観じながら
私の気力はたと萎えさせる、
時間という無機質
墓石の無表情。
現実という
刻一刻と
移り変わる最中に、
微細な相貌の顕れ新た
....
踊っている
{ルビ歪=いびつ}な星の上で
バランスをとりながら
踊っている
踊っていないと
この星からこぼれ落ちるから
どこなのかわからないどこかへと
昔
この星は歪でなかったとい ....
ごめんなさい
何度も 抱いてくれたけど
あなたのように 私は私を愛せない
あなたのようには 私は私を許せない
優しいあなた 笑い合える愛、見つけてね
お母さんとお父さん、どっちが好きって
昔から必ず子どもに聞くあれ
いい加減 法令で禁止にしてくれませんか
どっちがいいか選べって言ってるんですよね
子どもがもしもキライって言ったら どうするん ....
台所を独壇場にする、
梅干しよりも止めどない、
はるかに暴虐的な唾液の滝、ほとんど果汁にも紛うほどに、
強烈な、そのかおり、
それでいて、
主役の実力を才能以上に引きだす、きわめて個性的で有 ....
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