拳を握り立つ女の背中の弓が跳躍する
大地のステップをくぐり抜け
夕映え瞳の奥
火燃ゆるその矢が到達すべき心臓へと導かれ
まさに射抜くのを誰もが目撃した

唇は乱れひとつなく
確信が彼女の ....
 
 
砂でできた掌が
記憶の水に
崩れていく
そしてそれを受け止めようとする別の
掌がある
赤茶けた鉄路は
臨海の工業地帯へと続き
大きくカーブする
その付近で
群生する草の穂 ....
ほらほら
みんながえずいてる
サザエのせいで食中毒
貝にあたると悲惨だな

さーて、来週のサザエさんは

カツオです
深夜、姉さんたちの寝室を
こっそり覗いてみたら
営みの真っ最中 ....
数となって光りがふってくる
私を包む光り

とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足

正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた

そうです
と言おうと ....
三本のアジサイの木はふくらみて六月に入り咲きいださんと

豊かなる朝の陽を受け今朝もまた歌書きつまに贈らむとして

出勤す妻のこころをはげまさん朝食ととのえ漢詩紀行をみる

今日も ....
                 100602




なにかを感じるような気がする
姉と会ったのは一度だけ
30歳も年が違うのだから
お母さんのお友だちかと思った
それ以来、家族の ....
さーて、来週のサザエさんは

ワレ、もといワカメです
このあいだ、お兄ちゃんのお友達の
中島くんが訪ねて来たんだけれど
私以外は誰もいなかったので
「ごめんなさい。今は私だけしかいないの。 ....
すべてのものが途切れた
俺は寝床で
もやのような昨日までが
流れてゆくのを眺めている
あらゆるものの
スイッチを落とした部屋は
空気の音だけが
反響して

 ....
遠くから聞こえるチャイム 岩尾商店のベンチでこっそりキスした


せんせいの涙と怒鳴り声は全力でぼくらを抱きしめている


雲を切るようにピイッと笛の音 ゆらゆらゆれる25メートル ....
二つの日のあいだのある一日、そしていつものように、星のない夜という夜はなく、女の長い腹が、それは小石だ、ただ眼にうつるもの、ただ真実なものが、瀑布のなかをのぼってくる。    
           ....
亡き君の 記憶の海で 耽溺す 未来を閉ざし 過去へ過去へと 知らない言語を聞いている
彼が何を言っているのか、私には分からない
「大好き」かもしれないし
「死んでしまえ」かもしれない
「そこ空いてますか?」かもしれないし
「昨日のテレビがどうした」こ ....
ぼくは苦手、ドッヂボール。
本当は大大大嫌いだけど、それを友達が知ったら
ぼくは次の休み時間から一人ぼっちで図書館行きが決定する。
ぼくは それが こわい。

人にボールをぶつけて何が楽しい ....
                    100601





空のコップに
         ミネラル水
ミネラル水に
         ソーダ加え
掻き混ぜて

ぜて
  ....
海から浜辺へ
流れ着いた破片
自分の
皮膚を削り
刻まれてゆく波紋

咀嚼するごとに
産まれてくる泡

ここに

辿り着くまでに
何度
射精したことだろう

いつか魚の群 ....
 
 
休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
 ....
81
棚の上に置かれた卵の装飾から産まれたカッコウのひなは、早速、置き時計を下に落とした。

82
あなたは、私の中から一回り小さい私を取り出し、その中からまた一回り小さい私を取り出し、を繰り返した。 ....
ただの鉄塔を見つけた

ただの言葉を思った

傷つけたり不信がらせた

さっきのただの言葉

あとなんにち人間やれば

まともなただの男になれるんだよ

おーい、東京タワー、

おまえは、来年あたり、 ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
真っ白く
真っすぐになりたかった

どう見えるかなんて
どうでもいい


私は私を演じるのではなく真っすぐに
真っ白になりたいのだ


黒く見える染みのような汚れさえ
真っすぐ ....
穴が開いてしまった
すーすーする

この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空

今まで以上に

痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び

日がな一日
サントラを聞きな ....
彼はいつはじけたとしてもおかしくない赤い悪魔のような人だ


「君のパスタはすごくうまいね!でも俺のマンマの味には劣るけどね!」


彼の幸せとは愛人とサッカー観戦することでわたしじゃない ....
自分の稚拙さに嘆く
今の自分はこの程度のものしか
持ち合わせていない

この厳しい現実を直視しなければならない
直視したところで自分の背中は見えない
合わせ鏡という道具を持ち出すべきか
 ....
悠々と空を飛ぶ鳥に生まれたかった
大地に根をはる木に生まれたかった
水を泳ぎまわる魚に生まれたかった

さなぎから蝶になるように
そんなふうに美しくなりたかった

彼らのような日々を過ご ....
正直者が馬鹿見る時代に

素直に腹の底から叫ぶこと

すでに凝り固まった頭には

これほど難しいことはなく

これほど恥ずかしいことはなく

これほど悩ましいことはなく

これ ....
ヒトは気付いて成長する。
それは自然に起こること。

みんなそうして生きてきた。
意識的にそうすることもあれば、無意識のうちにだって。
今、読んでいるあなたも 今、読まれている私も
すでに ....
私は何もかも見失っているのかもしれない。私として書くことのその意味を。そうして流れていくのかもしれない。海に平らな青さを見つめている。私のそこに死を恐れる、私とは何なのかと自分自身が不安になったり .... 僕が
二人、
三人、
四人、
5,6,7…

独りは書類をまとめて
独りはコピーを
独りは知識を蓄え
独りは人脈を得る
独りは体を鍛え
独りは眠る
独りは親の面倒をし、
独り ....
形ばかりの水面に
罪を埋めて海を目指す
背の低い潅木に砂が吹きつけられ
背景はいつまでもグレーそしてグレー

声を閉じ込めて液体は走る
髪をつかみそして柔らかに放して
希望と金星は同じく ....
あー…いらっしゃい
生まれかわりですか?
どんな物件さがしてんの?
あぁ、表に貼ってあったやつ
あれ、もう決まっちゃったんだよねー
資産家の次男坊なんて希少物件だから すーぐ決まっちゃう
 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
拳を握り立つ女- 瑠王自由詩4*10-6-2
穂先- たもつ自由詩610-6-2
よりぬき来週のサザエさん- 花形新次自由詩6*10-6-2
そとの光り- 朧月自由詩110-6-2
六月に入る- 生田 稔短歌310-6-2
空色の損、ソーダ水_2- あおば自由詩4*10-6-2
来週のサザエさん- 花形新次自由詩3*10-6-1
真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関 ...- ホロウ・ ...自由詩5*10-6-1
ななつ_中学生のうた- はちはち ...短歌7*10-6-1
大好きな詩人を紹介してみます_『処女懐胎』ブルトン—エリュア ...- 非在の虹散文(批評 ...3*10-6-1
潮騒- ハイドパ ...短歌2*10-6-1
[あるものねだり]- 東雲 李 ...自由詩6*10-6-1
ドッヂボール- izumi自由詩2+10-6-1
空色の損、ソーダ水- あおば自由詩4*10-6-1
赤い眼- within自由詩4*10-6-1
親子- 小川 葉自由詩710-6-1
全手動一行物語(81〜90)- クローバ ...自由詩5*10-5-31
ただの鉄塔- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-5-31
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
知らせたいこと- 舞狐自由詩8*10-5-31
- 森の猫自由詩2*10-5-31
イタリアの恋人- 七波短歌410-5-31
ありがとうございます- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-31
歳月- ベンジャ ...自由詩3*10-5-31
叫ぶ- 葛西曹達自由詩210-5-31
気付く- izumi自由詩210-5-31
午後の旅- 番田 自由詩110-5-31
基礎的な体力- Oz自由詩210-5-30
アスピラ- 瀬崎 虎 ...自由詩210-5-30
ライフプランあしゅりん- あしゅり ...自由詩210-5-30

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