一番味方で一番の敵
矛盾
成長させては
老いて
衰えては
逞しくもあり
次に託し
新たに産み落とす
愛して
憎くて
分かり合って
分かり合えず
譲れず
譲らず
泣いては笑い ....
_
嫌いなものがたくさんできた。
景色に溶け込んだBMWも見たくないし
晴れた日曜日も憂鬱で
屋台のわたあめも
カエルのおもちゃも
褒めてくれた髪型も
無くなればいいと思った。
タマンキと弟子達が
ニコタマールの街を
歩いていると
路地から
一人の少女が
飛び出して
タマンキにぶつかりそうになった
弟子のハラグローが
咎めようとするのを
タマンキは遮られて
 ....
汽車昇る水平線の向こうから帰ってくるよ単身赴任 余計な一言が面白いと思っていらっしゃる 子供が
60過ぎのじいさんを
飼いたいと言い出した
おまえにちゃんと
世話が出来るのかと
聞くと
餌はやるし
毎日散歩にも
連れていくと言うので
妻とも相談し
まあ、一匹ぐらい飼っ ....
つばめの二番子は自由だ

二回目のつばめの子育てがはじまっている
一回目とは別の親子だ

家族も慣れたもので
つばめたちを見ながら
見ないで暮らしている

ああいるな と
目で確認 ....
中央アルプスと呼ばれるこの山々は
今でも年間数ミリ隆起しているという
主峰、木曽駒ケ岳の山頂からでも見えない
はるか太平洋の海底の
大いなる力に押されて

遠州灘で雲になった水蒸気は
天 ....
翠星石が死んでしまった
ついに姉妹に殺されてしまった

翠星石は動いてはいるが死んでいる
人形のあるべき姿に戻っただけかもしれない

綺麗なオッドアイだった
片方の眼は潰れてしまい
口 ....
気がつけば雨は雪。

創造の世界では初夏でも雪は降る。

なんて自由な空間。ぽーんと抜ける空間。

木曜日の午後の喫茶店。

一年中飾られているクリスマスツリーに暖色が宿る。

 ....
鳥は
飛ぶ訓練をする

幸せでも
不幸せでも

ひそかに
ひそかに

夢をみるのだ
別の世界を
別の自分を

飛んでいる自分の羽が
風となる日を
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
連れてってというものたちは
刺をもつ

過ぎ行く時間のすそに
そっと
刺をさす

──エクサンチウム ストルマリウム
野山で遊んだ私たちは
君をくっつき虫と呼んで投げ合った
いつか ....
今は六時
光のうろこ
空の隙間
土からの声


風とおしの良い
泥の街だ
姿の無い
列車の音も聞こえくる


うなじに揺れる羽も尾も
すぎる翠の反対を向く
背中 ....
電車から眺めた風景は、
マスカット風味の飴玉は、

いつか消えて
夏が来る、春が終わる

君らしさなんて、すぐにさよならだ

真っ白な絵日記は、
青色のビーチグラスは、  ....
しぶきをかけぬける
ふくらはぎの
まあるい
着水点

夏の鼓膜に
そっと
折りかさなる
六月の
ふやけた骨格を
並べかえる

君は
雨だれに
擬態したまま
あじさいの葉脈 ....
 雪が降った。
 僕が住んでいる地域では珍しく、かなりの大雪だった。
 そんな雪が降り積もっていく風景を見て、年甲斐もなく外で遊びたくなってしまった。
 でも、さすがに年相応の羞恥心も持ち合わせ ....
空気を読むってなんなのだろう
私だって一応 必死に感じ取っているけれど

笑う うなずく 話す 返事をする

やり方もタイミングも
できていない気がして 考えすぎて
なんだかよく分からな ....
      不幸の扉。
扉自体が不幸なのか 扉を開く者が不幸なのか
     それは、 どっちでもいいんじゃない。
      だって 入れ替わり立ち代わり
扉が人間になったり 人間が扉になっ ....
僕が知っている歌は
ほとんどが君が歌っていた歌
嬉しい時や悲しい時に
ふと思い出すその歌を
聞きたくなって借りてくる

だけどなぁ・・・

何かが違うと感じてしまう

だって!
 ....
血潮、とノートに書いて貝殻のなかにたしかに海があったと

隣席のヘッドフォンから砂の音が聴き分けられる夏の江ノ電

ふたりで海を見たのは一度 いつまで、と互いに決められないままいた ....
首相の努力に
水を差すつもりはないけれど

ねぇだけど
ちょっと待ってよ

「美しい日本」とか
「強い日本」ていうのも
よくわからないけれど

「日本を取り戻す」って
いつの日本 ....
途中で途切れた時刻表は
遠い昔に自分で書こうとして
そのまま諦め
しまい込んだものです。

今引き出しの中で見つけ出し
ボロボロになった時刻表を
膝において眺めていると
随分、発車時刻 ....
風鈴の 音色が似合う 窓辺から 吹き込む風は 夏のお便り


気つけば小さい体に 汗疹でき 君と迎える はじめての夏


寝苦しい 夜に響くは 虫の声 今年の夏も 暑くなりそう
涙の数だけ強くなれるなら
私は誰にも負けないはずだ

意味もなく流れる涙
其処に心が生まれるはずだ
「水の中の六月」

錆びた鉄の味のする手摺を伝って
空っぽの水槽を満たそうとする早朝
浸水された浴槽の縁を滑らないよう歩く
生まれた時から水に溢れていた




「駆け落ち」

 ....
おとうさん
あなたは自分がつくった娘が
どうしているか気にならないの?

元気でいてほしいとか
幸せでいてほしいとか
もしそうおもっているのなら
自分から行動してよ

ぜんぜんそうは ....
あのひとの笑顔も覚えている
あのひとの号泣も覚えている

あのひとの親切も覚えている
あのひとの冷酷も覚えている

あのひとの口癖も覚えている
あのひとの矜持も覚えている

あのひと ....
僕の苦しみよ消えないで
此処に、此処に、此処に来て
苦しんだことを糧にして

君の悲しみよ捨てないで
其処に、其処に、其処に居て
悲しんだことを楯にして
君の喉を覗いて、
君がまた僕に言えないで居る言葉を引っ張り出してあげよう。

例えば寂しいであったり
例えば泣きたいであったり

あるいは連れ出してであったり
あるいは構って欲しいで ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族- 秋也自由詩6*13-6-23
あなたが居なくなって- なかうち ...自由詩4*13-6-23
アソコ伝____92章- 花形新次自由詩313-6-22
汽車昇る水平線の向こうから帰ってくるよ単身赴任- 北大路京 ...短歌413-6-22
余計な一言が面白いと思っていらっしゃる- 北大路京 ...自由詩1613-6-22
ペットを飼う- 花形新次自由詩313-6-22
ルームシェア- 朧月自由詩513-6-22
Ω(オメガ)カーブ- 西天 龍自由詩713-6-22
翠星石が死んだ- 一 二自由詩6*13-6-22
Relaxin'_〜或る午後に- ヒヤシン ...自由詩12*13-6-22
小鳥の胸のうち- 朧月自由詩313-6-21
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
さみしんぼう- そらの珊 ...自由詩1413-6-21
ひかり_めぐり- 木立 悟自由詩613-6-21
彼女の行方- 秋助自由詩2*13-6-20
海の六月- 佐東自由詩8*13-6-20
雪だるま- 柳井 幸 ...自由詩213-6-20
形にならない物をつかもうとする- 群青ジャ ...自由詩213-6-20
自転車になる。——田中宏輔作品コラージュ詩- こひもと ...自由詩6+*13-6-19
☆君の歌☆- 清風三日 ...自由詩213-6-19
夏音〜KANON〜- Rin.短歌813-6-19
時は戻らず今の判断が未来になる- 眠り羊自由詩3+13-6-19
時刻表- ……とあ ...自由詩9*13-6-19
夏の便り- ミツバチ短歌2*13-6-19
デイライト- 秋助自由詩2*13-6-19
六月の朝に寄せて- 佐東自由詩11*13-6-19
空振りの腕- 朧月自由詩413-6-18
通りすがりのひとたち- HAL自由詩6*13-6-18
光のコール- 秋助自由詩4*13-6-18
正面から- 三月雨自由詩3*13-6-17

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