駆けぬけていった少年は
潮の灼けた匂いを残した

かなしい匂いだ
陽炎にゆられる
焦れったい、夢精の残り香

海を見に行くきっかけなら
それで十分だった
そこで心中したり
煙草をく ....
おとうちゃんは田植え機のうえ
おかあちゃんはすきをもって土のなか

青い空のした
風が
ふたりをあおぐ

苗も
気持ち良さそうにゆれている

まぶしいな
いつのまにか
みどりの ....
さみしさにつける
薬はありませんか
たとえば
夢の言葉とか
理論で詰められない
感情とか
〜はるか遠くの 幼く可愛らしいお姉さんのお話〜

「これでおしまい」


触れず隠す それはまさに 「浅く深追いの指」
ぬめり 殻住みの歩み 「静かに音も立てず」
進んだ道の通りに 振り ....
生まれろ緑

しずまるな緑

はやまるな愛

普通な愛を

取り戻せ愛を

泣かない夜に

生まれろ緑


いかないでくれ

あなたの思考よ

いかないでくれ

ぼくのなまえにゃ月がある

ぼくはかな ....
              130514



昭和へのミニトリップに使うんだから
お客様を乗せられる
程度の良い
小型のオート三輪を調達して下さい
 ....
そうして静かに笑っている
打ち寄せる波が
無数の誰のものでもない顔の寄せ集めだと
気づく


波に囲まれてフワフワと飛沫と共に
浮かび上がる髪の隙間に
微細な空気の雨滴


笑っ ....
いっしょになれるかなれないか

あたまで考えたって

ふたつのことしかないのなら

いっしょになったらこうがんばろう

いっしょになれなかったらこうがんばろう

そう思うほうがいい ....
迷ってるときはどっちでもいいから迷ってるんだ

きょう入った店のトイレに

そんな言葉の日めくりカレンダーがかけられていた


どっちに行こうが

問題は起こるんだ

原発をやめ ....
美人は飽きるよねって
この口が言うのか、え?
この口が!
あっ、ご、ごめん
鼻だったのか
間違えちゃった
なんだか
福笑いみたいな顔だな
確かに飽きないけど
わたし、食うわ、と言い放ったくせに
背をまるめて小さな口で啄むように食べる女が好きだった
(なぜ、わたしたちはおもいだす)
この身体がトルコ石でないと知るころには
トロイ・メライは終わっていた ....
 
うっかりしたり
どうかしていたり
つい他のことで
頭いっぱいになってたり
なんか体調でイラッとしたりして
間違ったことを言ってしまうことなんて
自分いくらでもあるんだから
他人の
 ....
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
違う私になりたいなんて
思ったことは一度もない

違う私になってしまえば
たとえば
眼もくらむほどの美貌とか
今より
たぶん7センチ
すらりとのびた背筋とか

だけど
あなたに出 ....
林檎や梨が
その位置を偶然から必然へと動かすとき
その表面へ差す光は
外部に言葉を与え 内部を言葉から離した
再び
林檎や梨が
その位置を必然から偶然へと移すとき
昼の底にある闇が
 ....
 風化した紙に閉じ込められていた、雲が、大海原の上空を滑り抜けていく。放ったのは誰。ここに人間が生まれていない時からの、長い旅を終わらせることが出来るのかどうか、その問いを。赤土が日を浴びて紅色の発光 .... …ジム 。 …「きみはまだサルの野生に拘り続ける気かい」?
「人類がもっとも人類らしく人種交配の統一に成功したのはそれら感覚器官を変化させる目的のためだろう」?
「一体そのために我々の祖先 ....
雨の空いた穴に私が零れてく
反った音とあらゆる謎と正しいことばを
消えないようににおいになって漂っている
おまえには本当に意味がありますか
心のやみをほどく意味はありますか
問いただそうとす ....
僕には何もない
詩の生まれる
世界で
僕はいつも
知る
エスカレーターを登り
街を走る車や
色々な人から話しかけられながら
元来た道の交差点を目指して
今日は一日天気で

日の照る中ティーシャツで過ごしたので

夜寝る前になっても

背中に暖かい温もりまだ残っていて

身体のストレッチをしていくと

太陽の温もりがゆっくり手足まで ....
まっさらな善意もときには
誰かを傷つける
精一杯の思いだったけれど
未熟さや迂闊さの先走りだったのか

考えて、考えて、
次はもっと 上手にできるように
母の日用のカーネーション 店先の
半額になっている


次の次の日
その次は
お店の裏側でひっそり咲くんだろうな

おかあさんの
姿に似ている
赤いカーネーションの鉢植え
大きな交差点

大きな歩道橋

スロープを自転車でカタカタカタと登り

ごぉおおと息を吐き出していっきにくだっていく

地に足がつかない浮いた感じ

幼い頃の他愛のない浮いた夢が叶 ....
気難しい顔をした男が独り
横顔に夕陽を浴びて
刻まれ顔の皺の陰影
海面から反射した悪意を身に纏う

人生の黄昏時
手ぶらのまま男が独り
視線の先には水平線
海鳥の獲物を掠め取ろうと
 ....
 では、ぼくの友人の話をします。名前を仮にNとしておきます。明るい、いいヤツでした。Nの実家は県境の山のすごく奥の方で、高校のときから市内に出てきてひとり暮らしをしていました。生物が好きで、生 .... 「夢を持て」

人それぞれかもしれないが
僕の場合は
現実を壊したい
という一心からだ

常識に逆らいたければ
常識に逆らえばいいのだ

世の中に逆らう事は決して
独りよがりでも ....
おかあさんのことを
ちゃんと想っています今日

カーネーションやリボンつきの包装紙を
横目でみて通り過ぎ

なにをいっても
もう遅いと
それもいいわけ

とにかく
おかあさんはげ ....
回転寿司屋の板前のブルースとか
山手線の運転手のブルースとか
今でもそんな事ばかり考えているんだ

この前の事なんだけど
風呂場の鏡に捨てられた犬みたいなのが写ってたんだ
誰だって聞いたら ....
来た道をちょっと振り返って、あの時の帰路まで戻ってみる。

なあんて事ができたなら。
あなたはわたしを好きになりましたか。
わたしはほんとに不器用で、わたしの恋すら気付かずに、
ただ ....
ギリギリのデザインで 君を喜ばせたくて
浮ついたメールも 泥まみれの湖に捨てた

散り散りの運命と それを照らす太陽光
慌てて閉めたカーテンの隙間から吹く風

蜜柑色の満月を 望遠鏡で臨ん ....
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