あなたを思うと、
  わたしの心に幾つもの
  穏やかな図形が描かれる
  熱い珈琲をかきまぜながら
  窓の向うの樹をあなたは見ている
  たぶん、世界じゅうのすべてのものが
 ....
ゴンの寺の石段は長くて
自販機はコインを入れても
硬貨が返って来て
缶コーヒーを行きは買えなかった
紅葉が散って行く
登った先の堂宇にある
賽銭箱の前には
男が居て多分僧侶だろう
帰り ....
ろくすっぽ砂も噛んだこともねえ表六が
干し過ぎた柿みたいな遺書をしたためる魂の童貞
笑わせんなよ、書き終わらないのは
心残りのせいじゃねえ、終わらせる気がないせいさ

「青い果実 ....
夕方にカレーの匂いをもらすほどボロい家屋に棲んでいたよね


キャラメルの紙の折り目の白ずんだところを銀河Aとしてみる


吐く息が重なるだけで君の顔ぼやけてた 厳冬の壁ドン


み ....
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に響く移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ....
コイン型に潜んでいた りありてぃ が溢れそうで思わず叫んでしまいそうでした
部分的に降る雨といいますか
局所的にそれはまるで僕だけに降り続けるような
金色でも銀色でもない猿ぐつわでございまし ....
星さえも見えない夜の底にいてお願いシリウス僕を照らして

暗闇に瞳をこらせば見えて来るきらきら光る僕だけの{ルビ星=スター}

流れ星どうかお願いここへ来て君のしっぽに手が届くように

君 ....
鋭さはカツオノエボシほどもない言葉で水着を評する男


情報とお守りのような言葉といきたい場所と今日のごはんと


base って入力したら仮名で「ばせ」違うよ be-su カタカ ....
メモ帳に書いた空は真っ黒に塗りつぶされ星々の輝きも見当たらず
まるで僕の心の内を書いてしまったようで
今日も中央線が止まったが人身事故ではなかったようだ
ほっとなでおろしたその胸中は誰のためのも ....
御神輿は
おまえは今日から御神輿様だ!
言われる腕たちに
嗤われるのを知っていますが
担がれてるように
振舞うのが
お神輿様の役目です。

      ※

御神輿 ....
歳くった
いつの間にか
歳くった
浦島太郎の様に
玉手箱開けてしまった
いつの間にか
おじいさん
若いつもりが
おじいさん
下らぬことで
悩んでいたら
おじいさん
どうしたもん ....
初冬の空に向かい

紙飛行機を飛ばした

天を目指し

太陽に届きそうな

まさにその瞬間のこと

紙の機体は宙に溶けて消えた

直後 空気はぴりぴりと

痛い ....
なめらかなあなたの肩はバニラ味



すんとした風来坊になりたいな



音しない地球の自転速すぎて



秋のきみ産地直送されてきた



無理を言う机の角を15度に ....
ビル街の鋭利な光透き通る床を叩いて近づく殺意


折り畳み傘をもちあげ吊るしてる私に人に触れないように


ふと触れたヤスリのような掌を思い味わう白菜キムチ


釣り針に向か ....
ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな

花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな

部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコ ....
 季節という音楽を君が奏でるのを聴いた。
 透明な旋律は白銀の街には鮮烈だ。
 音楽は創造され、どよめきの中の瞳を凝視する。
 真昼の動揺を隠せない人々はそのまま夜になだれ込む。

 夜 ....
ふと過去を振り返ると、立体的な君がいた。
君の今を想う。今も三次元のなかにいるんだろうか。
僕は相変わらず二次元に夢中です。

夜、夢の中で今を考える。
君は周りに愛されているだろうか。
 ....
 
十代前半の頃だったと思う
一遍の詩を読んだ
それは月刊の学生専門雑誌に投稿された入選作品だった
それまで、詩など教科書でしか読んだことはなかったのだけれども
題名に惹かれたのか
それと ....
夜の
一本道
寂しくはない
ただ
星に近づく
人様が死んだら
仏様になるというなら
神様が死んだら
何様にでもなるのだろうか

何様のつもり?
そう感じるのは
神をも恐れぬ態度だし
山と空が黒と紺色にわかれてきよった
雀が一瞬羽ばたきやめて
ピン球みたいになりながら
小刻みに上下して飛んどる
小刻みにカブ発進させて
新聞配っとる音がする
みんな
小刻みやな
わしは ....
  仔犬の映像が 午後になると
  卓上に置いた梨のまわりを駆け始めた
  おもてでは雪がもそもそ愚かさのように降って
  わたしの居る部屋に面白味のない光を積もらせる
  次第に岩石 ....
寂しさを荷物にして歩いていると、
明るい空が見えた。
そのとき、寂しさを忘れた。
くらやみが、ひかった。
明るさが海の底でキラキラと、笑う。
今までの寂しさを、
海のように、あたたかく ....
明日の朝餉で
煮物たちは
ついに食べられるつもりです
かぼちゃの君は
セミロング気味に散髪され
さらりと初冬の乾いた風になびかせ
そっと魔法の馬車馬が走り出す
だいこんの僕は
降りしき ....
悔いてはいない
あの頃のこと
ただちょっぴり生き急いでいただけ
あの人に伝えてほしい
本当は好きだったと
もう季節は冬
都心では雪が降ったという
ただちょっぴり生き急いでいただけ
生き ....
時計がこわれてしまっても、時間は流れる

時間は、壊れずに流れる。ひとそれぞれ、自分の時間の流れを持っていて、
自分を持っていて、
自分の時間を自分の速さで歩いていく
音楽は世界と違う速度で ....
私が生まれたその日の朝に
カナリアが鳥籠から逃げて行き

音の消えたリビングルームには
黒いグランドピアノが置かれて
私の居場所は椅子の上になった

ソナチネが弾けるようになっても
指 ....
湯のなかで痛む指
数えても終わらない曇の流れ
冷たさを呑むこと
手のひらの空をかき混ぜること


双つの明るい星
火と火の生きもの
森の目 岩の目がひらき
ふたたび静 ....
           161124

雪の予報に戦いて
昨日買い物に行ったのは青海だった
50何年ぶりかの11月の初雪
初雪屋蛙の姿早くも見えない(字余り)
鼻歌代わりに幼い川柳思い出す
 ....
子どもの頃
母に連れられていったもらい風呂の夜を
ときどき思い出す
ちょうど今頃の寒い時季だった
もらい風呂の帰り道
冬空の星がいっぱい降るように輝いていた
その降るように輝いていた星空の ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穏やかな図形- 草野春心自由詩8*16-12-3
ホットコーヒー- 間村長自由詩7*16-12-3
くたばる手前で生きてやれ- ホロウ・ ...自由詩4*16-12-2
光る惑星プロジェクト- さわ田マ ...短歌1116-12-2
ポップ・フィールド- ひだかた ...自由詩7*16-12-2
ハイウェイ、おまえは本当に馬鹿みたいだ- カマキリ自由詩616-12-1
空いっぱいの星を巡って- 未有花短歌8*16-12-1
しかめ面でライフスタイル- 深水遊脚短歌2*16-11-29
深く高く- 倉科 然自由詩216-11-29
時代/足元- 為平 澪自由詩116-11-28
平成の玉手箱- 星丘涙自由詩2+*16-11-28
冬に溶けた紙飛行機- 葉月 祐自由詩6*16-11-27
目をつぶり自転車- ふるる川柳9*16-11-27
時計の針に塗った毒薬- 深水遊脚短歌1*16-11-27
明日- レタス自由詩916-11-27
冬の街- ヒヤシン ...自由詩7*16-11-27
泣いたり笑ったり- 水宮うみ散文(批評 ...2*16-11-27
マリンスノーの少女- 小林螢太自由詩8*16-11-26
五行歌- 夏川ゆう自由詩316-11-26
神様何様仏様- イオン自由詩3*16-11-26
運命のルーレットかわして- nemaru自由詩2*16-11-26
果皮- 草野春心自由詩516-11-26
寂しさ- 水宮うみ自由詩5*16-11-26
待ちぼうけの煮物たち- りゅうの ...自由詩5*16-11-26
相変わらず「駄詩」書いてます- 渡辺亘自由詩416-11-25
チクタクとは流れない時間- 水宮うみ自由詩2*16-11-24
夕べの祈り- ミナト ...自由詩416-11-24
ひとつ_露光- 木立 悟自由詩616-11-24
初雪屋- あおば自由詩3*16-11-24
もらい風呂- zenyama太 ...自由詩216-11-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333