5時間後には職場にいる
向こうから
朝が轟音たてて近づいて
午前4時のカラス、鳴く
励ましてくれるひと、ありがたい
応援したくなるひと、たいせつだ
沈んだ気持ちにさ ....
あなたが私にくれた
最初のプレゼントは命
あなたが先につくっていてくれた
私の住む地球
世界は広いだろう
この目で見えないだろう
まだ知らぬ空間をもっているだろう
....
いつも君を見ていた
君の笑顔を見ていた
君を愛していた
君の笑顔を愛していた
君を守る
君の笑顔を守る
そのためなら
命も惜しくはないと思った
君のためなら
死んでも ....
新緑の季節
五月の朝の陽光を浴びた
ニコライ堂 緑青に覆われたドーム屋根
明るい陽光に
くっきりとした陰影を残した
コンドルの遺産は
一二〇年経った今日も
聖橋から靖国通りに向かう坂 ....
剃刀の刃で喉を裂き死ぬという、いかにも凄惨な最期を遂げた人に僕がかけるべき言葉はなかった、はず。
夜は野卑な信号の群れをくぐって淫靡な闇の中に車を送り出している。
とある日
郵便受けに入っていた種
石灰と肥料と期待を土に混ぜ込み
成長を見守る
木の葉を器用に全身に巻き
住居と食料を兼ねる
木はやせ細り
わずかばかりの蕾を儲けた
ふい ....
タバコ噴かしながらお向かいのじっちゃんがね
泣くなって言うんだ
昨日泣いてたとは知らないのに
泣いちゃダメだって言うんだ
泣きつきたい気分だから
大丈夫だってば〜って
....
他人の顔の
僕を真似して
語り合うのは
いつものことだ
明日に転がる
数字次第で
どこに進むか
任せてみるさ
空に両手を
広げてみても
雲にこぼれた
夕日みたいだ
ありきたりだと
思えた1日も
実は違ったんだ
そこに気づいた時に
次の日が待ち遠しく
なったのです
女子の装いが夏仕様になったので
街中も通勤車両もなんだか華やいだ気になります
実はぼく爆弾魔なのです
鞄の中には手造りの爆弾が入っているのです
この浮ついた空気を爆破するのです
テロリス ....
仕事帰りの疲れた身体をシートに沈めると
ひと駅間に
うつらうつら
して
ごく短い夢/妄想を見てしまう
夢/妄想から醒めた瞬間
時間の感覚が混乱して
おいてきぼりを食らった気分で
....
61
誕生パーティ、彼女がホールのケーキを切り分けると、集まったボーイフレンドたちの支持率が見て取れた。
62
目的地への案内板が「↓」であったので、スコップを探そう。
63
形見わけ、故人の押入 ....
いつまでも待てないよ
アタシがこんなにがんばってもネ
気持ちに気付いてくれないんだから
あなたの心めがけ、土足で踏み込んであげる
心のど真ん中に居座って、しっかり撃ち抜いてあげるね ....
アジサイの蕾ふくらむ真昼どきふと戦争の頃思いいず
公理さえ定理もいらぬ人もいる健全に過ごさねば滅ぶ
妻ととも来年からは二人して新しき人生はじめむかな
坂のてっぺん
背伸びをして
月にきすをした
照れた月は
少し赤くなって
フェードアウトしていった
僕はそれがおかしくて
チョコレートをかじりながら
鼻歌を歌った
舞台の緞帳はいよいよあがり
しかしその舞台のうちで更なる幕は開かれる
改革は合わせ鏡
今や幾重にも続く世紀の幕開けに
観客は右に左に首をかしげ
出演者達は台本を忘れ
....
お酒を飲みすぎた 翌朝
大好きな アイスコーヒーを
飲む気には なれなかった
モーニングセットにはコーヒーが
おきまりだが
きょうは オレンジジュースの気分だ
濃いめのオレ ....
重油が雲のように流れうねる
粘液質の眠りの底に響いて届く
何色かの鐘の音色に共鳴する
筋肉繊維の無数の弦が共震し
開かれる眩暈と明晰の間の扉
甘く緩く脊髄を対流する
胸 ....
あなたとの消息がとだえて
3週間と1日がたってしまった
まいにち 寝る前にあなたの
名を呼ぶ ちいさな声で
たった1日
数時間の会話だったけど
あたしは
感じた
あたしと同 ....
{引用=ほら
よく見てごらん砂浜を
ぽつんぽつんと小さな穴から
やはり小さな息がきこえてこないか
そのすぐ下でうずくまっている
口を閉ざした貝の声がきこえないか
彼らにとっては大きすぎる
....
「はたらくくるま」という歌があるが
確かに働いているのは人だけじゃない
通勤電車とは通勤する電車のことだ
いつも重たい荷物を背負って走って
お疲れ様
寝静まった夜の住宅街で ....
あの人の元カノが判明
なんと隣のクラスの
あきやまさん
容姿端麗
博学多才
元バレー部エース
わたしなんか
霞んで見えちゃうほどの
オールマイティーガール
か、
敵わな ....
カゴの中の鳥が
可哀想だとは限らない
そこで満足するものも居るのだから
そこから見える空がどこまでも続く
そんな事実を知らずとも
力いっぱい羽ばたき飛ばずとも ....
51
私は空っぽなんだ、と悲痛な様子で訴えてくる私のおなかは、しかし三段もある。
52
彼女は、彼が、時間がないと繰り返さなければ、充分な時間がとれることに気づいて、口で口をふさいだ。
53
その ....
愛の花が咲き乱れる楽園にて
相撲大会が催されると聞きつけ
腕に覚えのある男たちが集結
3日3晩におよぶ熱戦を繰り広げた末
新しい愛のかたちに目覚めた彼らが
万人に幸せを分け与えんとして
今 ....
最近微妙に値上がったけど
まだまだお財布に優しいもやしさん
1パック24円のもやしさん
二つぐらい買ってお肉を絡めてサッっと炒めて食卓へ
べっ、べつに手抜きじゃないんだからねっ!
なんて ....
木漏れ日を愛したひと
放課後の教室にいた
四時間目の途中から雨が降り始め
沈黙は細かく裂けて騒音になる
グラウンドは海のようになって
自分が十代の形をしている違和感を
いつまでも練り上 ....
季節を呼び戻して
君の声を手繰り寄せる
静かな夜だから
一人きり。
雨に滲みそうな
微笑みを感じてる
顔をあげて。
君の驚く顔
愛しさの欠片 手に入れた気がして
....
しなやかで たおやかに
年を重ねてきた はずだった
細かく 文字が
震えるように なったのは
いつから だろう
なだらかな 線を描くことが
できない
文字がかすんで 誤読が増 ....
裸で向かい合うと
あまりの情けなさに
思わず笑ってしまった
なんだかすぐにでもこわれそうなんだ
ひどくアンバランスで
AVやファッション雑誌、
漫画で見かける
に ....
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