しずかなよる
ファミレスの窓にうつりこむ やさしい絶望
会いたいね ずっと考えている
泣かないでと泣きながら言ってた きみのこと

好きだという言葉も書けないで
口をつぐんだままの淡い鳥
 ....
コントレイルが負けてから
競馬にもやる気が失せて
人生の半分の楽しみも
希望も失くしかけたけれど
コントレイルが敗けを知らずして
そのまま王道中の王道を進んだとして
それが詩的かどうかと考 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
葉桜は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょろひ ....
真摯な目を信じて
賭けた馬券も
当たらずに空を舞う可能性の方が多い

失敗続きの道を
挫けず歩くだけで
偉いと上手くやる人たちは
カウンセリングで言う

傲慢さを感じてしまい
具合 ....
眠りの手からこぼれては
目覚めの音に降りつもる
光むく横顔から生まれ落ち
此処がまだ午後と知る


真上より
少し北に下がる月
うろうろと
川を流れる


空の ....
眼を閉じて出所不明の光など見たくないから眼を開けている そよかぜは、そよそよと吹いて

そして、いつからか、よそよそしい

「そよちゃん」と呼びかけたって

振り向きもせずに、通りすぎていく

かつてのように、またお話がしたいのに

 ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
江田島の海や山々美しい住む人たちの顔艶がいい

山々を眺めて気分良くなった小さな悩み消えて無くなる

紅葉はまだまだ先と思ってた実際はもう終わりかけだった

同じ糸で結ばれてると思いたい運 ....
青空に
白雲湧いて
僕は虚脱
外界は余りにも眩しく
チューリップが無数咲く
庭園を通ってイートインへ

コンビニの旗が揺れている

人々が通り過ぎていく

僕は苦いコーヒーを飲む ....
大きな口を開けた君は
生クリームの付いた苺をほおばっている。

半分が残ったホールケーキの上
苺が欲しくて
「もっと食べたい。」と腕を伸ばせば

ふっ。。と笑ったおじいちゃんが
一口食 ....
世にも奇妙な花というのが、
かつて俺の頭の中に咲いていた
血を吸う花で、
ふだんは俺の血を吸っている
それでも餃子を食べたりすると、
果たしてこの花は、
いきなり暴れて頭が痛くなる
そ ....
密林

書きかけて
窓を開ける

飢えた街路樹だらけの街に居て
ばかげた恋をした
簡単に血を流した
空が青いとは聞いていたが
青がどんなふうかはしらなかった
座るな、と
椅子が言う
お前の未来を知ってんだ

引きこもって
座りすぎて
腰痛になやんで
手術がいまいちで

歩けなくなる

だから座るな
と椅子が念を押す

頼ってくれ ....
夜霧なす生殖不能の生殖器としてのソメイヨシノの万朶 ここにいるから
ここにいられない
そこにいるから
そこにいられない

(どういう意味だろうか)

単純な話だ
いつもかならず
先回りしてる

(なんのこと?)

さあ
胸に ....
<ある夜に>
安らぎとは無関係な温かい鎖が静止の糸を引く
生煮えの記憶が歌いずるずる亀裂が揺れる
左耳から右耳へ爆音が通り闇は大きく息を吐く

<鳩が一羽>
鳩が四 ....
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの
いつかの時を夢見ては
永遠にさらに逃れゆく

底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続す ....
痛みがどんなものだか
分からなくなって
転がっている石を握ってみたよ

それは冷たくて
誰の手にも渡せない
僕の心だった

きっと真空で
生きているつもりだけれど
少しの余白が怖く ....
ヘッセら何をしても見えない壁に阻まれているのだから、なのと、ひとり呟きながら果てのない自慰を繰り返しているカールゥとエリアン。 壁の隙間ではベッドに凭れ掛かり、初老のアラン夫妻がお祈りをすませ床に ....  手を洗ってばかりいる子供は

 同時に

 髪の毛を抜く子供で

「地獄」と云うものは

 それは「毎日」の意味だった


 夜

 布団の中で

 この世のあらゆる汚 ....
連れてきて5年は経つだろうか
当初から敷き詰めた砂を蹴散らしては小さな魚を追い廻す
我が物顔で水槽の中を暴れ廻っていたおまえも
わたしの姿を見つけてはじっと動かなくなる
大きく成長するのも ....
石垣に小さな花が咲いていました。
幼いわたしは傘を差し伸べて、可憐な花を守るのでした。
子供心は純粋で、
哀れという気持ちで、ただその花を見守りたく、

そして、傘の上に不意に見つけた蝸牛を ....
桜が咲く頃は雨が降る

しとしと雨が降れば
耐えられず散り始める

去年は満開になってすぐ雨が降った
今年は今のところ降っていない

明日は雨らしい
ジメジメした空気になり
雨が近 ....
白銀の沙漠を
虹色の蝶が飛んでゆく
一人の子供が木を見上げている

緑と黄色と赤と茶色とそれぞれの濃淡
一枚一枚の葉の形
重なる葉の間から漏れ注ぐ眩しい光
微かなにおい
風の鳴らす音
そよぐ枝のランダムな動き
鳥や虫やそ ....
硬い言葉より柔らかい言葉を掘りたい
怖い言葉より優しい言葉と握手したい

たった今昨日を片付けてきたところだ
荘厳に鳴り響く十二の鐘が埋葬する
そして何気なく今日となった明日に袖を通す

 ....
張り詰めた糸が
プチんと切れるみたいに
世界が落っこちた
落っこちた世界は
通りがかりの犬に食われてしまった
あぜん
ぼーぜん
ぼんやりしていると
小人がゾロゾロとやって来て
もう一 ....
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる

と、

足許でカタ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
季節外れなことばかりしていよう_2018/10/27- 星染自由詩221-4-13
コントレイルへの愛- 花形新次自由詩121-4-13
露呈- ひだかた ...自由詩721-4-13
はずれ馬券- 日々野い ...自由詩221-4-13
終わりは_居る- 木立 悟自由詩421-4-13
_- いる短歌321-4-12
そよちゃん- クーヘン自由詩4*21-4-12
ヨラさん(再録)- ひだかた ...自由詩9*21-4-12
江田島- 夏川ゆう短歌221-4-12
移ろい- ひだかた ...自由詩521-4-12
お祝い- 梓ゆい自由詩421-4-12
世にも奇妙な花- atsuchan69自由詩2*21-4-12
密林- はるな自由詩421-4-12
椅子- 木葉 揺自由詩8*21-4-11
_- いる短歌121-4-11
なぞなぞ- 道草次郎自由詩5*21-4-11
即席詩の集い- 宣井龍人自由詩6*21-4-11
思考体- ひだかた ...自由詩621-4-11
真空- ミナト ...自由詩421-4-11
クウォーク&ラン- アラガイ ...自由詩4*21-4-11
洗面台- 墨晶自由詩4*21-4-10
眼場馬の流木- アラガイ ...自由詩10*21-4-10
sonnet- おぼろん自由詩5*21-4-9
雨と桜- 夏川ゆう自由詩321-4-9
静寂の春- 塔野夏子自由詩3*21-4-9
一人の子供が木を見上げている- 六九郎自由詩2*21-4-9
イメージの散らばり- 宣井龍人自由詩11*21-4-8
糸が切れた話- 道草次郎自由詩9*21-4-7
十四歳で死んでいったやつらに- ホロウ・ ...自由詩16*21-4-6
無音の夜- ひだかた ...自由詩821-4-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329