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六月の朝に好きな人に会う。
新しいときの創造は過去を手放すことなのに、音をたてて崩れる国のまえで、いまは少しも淋しくなれない。
ほんの小さな単語たちにも特権は与えられる。神は完全な意味で公 ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手
苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手
掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手
振り返 ....
もういくつ寝る
もういくつ起きる
あとなんどほほえみ
あとなんど涙こぼるる
とりたてて
言うこともない一日も
にどと来ない一日
ひさかたぶりのふるさとの
整備された寂しい通り
ときは ....
なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
血を吹いて
嵐のように
くず折れて
紙のように
我身にぶちまける
観念的なファシズム
軋む、軋む
軋む脳細胞
....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく
クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
ひどいところもすきですというか
ひどいところがすきですという
年賀メールを
おくって
たとえば
すごい
ふきげんそうな
かおをして
たにんをほめているところとか
はなしかけると
か ....
耳が三角なだけで かわいい
縁あって飼い猫も 道端でひょっこり見つめる猫も
一方的な私の挨拶に 光速凝視永遠のシカトでも かわいい
時にトラなる事もあるけれど かわいい
内出血の私 ....
軍手の布地が手の水分を奪う
支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品
レースの手袋じゃあ無いんだから
指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ
あかぎれの ....
あの歌が気軽に歌われていたころ
あの歌のことはみんなが
わかっていた
あの歌が
気軽に歌われていたころ
あの歌は
線路の上で寝そべったって平気だった
あの歌は
いくらお酒を飲んでも
....
真昼の目覚め
白い光が降ってくる
氷りつく冬の正午
透き通るガラス窓の向こうに
陽が覗く
全てがかえる
(卵から)
私 − いや、独りで
(たち)
ゆっくりと生えてくる
伸びて ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる
さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
....
大学時代、サークルや下宿やバイト先など、様々なところでトラブルを起こし、神経衰弱になって実家に帰ってきたことがあった。私は、冷帯に生えたヤシの木のように、自らの組成と環境との調和を図ることに失敗した。 ....
充填された
ミルクのような霧の中で問う
片付かない問題を抱えて
森の中
足を浸した水の中に
見たことのない生き物が棲んでいる
勢い込んで走る特急列車に
その側面にこの身を添わ ....
私がこうして何かを書けば
あなたは“それ”を読んでくれる。
きっと、そんなに面白くもない
たぶん、どちらかっていうとつまんない
口語体が多い“それ”を
いつか ....
ベッドの縁で夜は明けた
琴線は頭蓋骨の中に
そしてそこかしこに
この身が果てなければ
与えられる今日を知る
いまだにそちらを選べない
あきれるような本能からか
....
背中のチャックおろして羊毛ふとんにもぐりこむ
きのいい羊たちに手まねきされたら
なつのチョコレートのように眠っているきみが、ともだち。
(S(HE))
(創傷/創唱)
ことばが砂のようにサラサラ
つぶの気泡になって
おちてくるね
でも痛くない
痛いときはどうぞ
万能なぼうしをどうぞ
きずまみれにしないでね
いつかとけてゆくけれ ....
日本語と言う言語のすごさを私は
知りつつある。
まぁ 自分の命が絶えれば 私の中の思想は
また 誰かに純粋には伝わらないのは
百も承知であっても
その悲しみにきっと打ち勝ってくれるだけの力を ....
きめた いまきめた
私は私の絵をひたむきにしんじるよ
キルケゴールみたいに情熱的に
これはもう今夜から
誰も変えられない新しいルールね
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす
帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
I wish my wish I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように
I wish my wish I wish my wish
幼い子供たちが ....
{画像=121225010128.jpg}
ささやかで良い
誰を祝うでもなく
チビどもとケーキを
幸せな人々に及ばないが
不幸というわけじゃない
これで満足出来るな ....
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し
コタツに老婆がひとり
印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた
大海原は苦手だ
小さな滝壺を庭にしてひっそり暮らした
時々、「見晴らし岩」に座り、遠くを眺めた。
渡り鳥のような大空は苦手だ
見捨てられた小さな神社が裏庭だった
時々、「千年杉」の枝から ....
僕には忘れなれない…
クリスマスがある。
君と出会った頃…
僕にはお金がなく…
君には何も…
買ってあげられなかった。
それでも…
クリスマスくらい…
何かプレゼントしたいと思 ....
弱音をわざわざ
あなたの前で吐いてしまうのはなぜ?
きっとね
甘えているんだよね。
それがわかっているものだから
甘えたくないって
可愛げなく、距離 ....
溜息で逃げるくらいの
幸せなんぞ 要らないさ
{ルビ現実主義者=リアリスト}になるよりも
ただの快楽主義者で在りたい
殺伐とした世の中に
君が呑み込んだ{ルビ蒼=アオ}をみた ....
やめてくれ
もうこれ以上 彼の心臓を
痛々しく拍動させないでくれ
すべての生きものの心臓は
15億回しか耐えられない
彼の15億回はいつくるのだろう
夜がきて 朝を迎え
....
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