わたしが終わらせたがるものを
あなたはいつも始めたがった

わたしが言葉に似せたものを
あなたは言葉に戻してしまう

同じ魔法をかけられたのに
あなたは青、わたしはくらやみ
懐かしい友人が会いにきた
数年間の経験と知識を持って
新しい海を渡ってきた
昔話も苦いことばかりなのに
どうしようもない俺に会いにきた

姿勢のいい奴はよくしゃべる気がする
知らない言葉 ....
人を好く けど愛せない愛せなさゆえ愛されてない 人を好く

人をただ憂うのだから優しさは優しさゆえにやぼに沁みてく

ふた駅の遠さを確認するために虚ろにたるむコードをたぐる

醜美さえ ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
根菜を切る
すとん、と
やわらかく
響くまな板

根菜を切る
おおまかに
あたりをつけて
あとは
力を込めるだけ

そんなふうに

もう
あなたに告げるのだ
楽しかった
 ....
お鼻の高いおくさんが
キャリーを曳いて家を出る
きらわれ者のかあさんは
むすめの手引いて家を出る
きれいなあしたを夢に見て
あるべき門出をやり直す
首なし亭主の死体つめ
青いお墓に捨てに ....
さよならは
私にはもう
ききません
夕焼けを背に
赤くなる頬
あなたとは
嘘でよかった
手作りの
バリアをはって
目をそらすから
きのうの自己嫌悪が仕事をしていても
刹那刹那に貼りついていて
ひとにいつもより優しくなれていたんだ

九州一日目の夜ひとにはぐれて屋台でのんでます

きのうの自己嫌悪を受け容れるには
ホテルちかくの名 ....
カスタードの耕耘機が紫の戦場を掘り起こしていく
哀れな鉄兜に包まれた頭蓋骨を軋ませながら

ガチャ目の夜盗が畝の中から拾い上げるチョコレートは
蝕の下で飲む麦酒よりももっとほろ苦いのに
頭上 ....
〜1番〜

立ちっぱなし
満員電車に負けた

いえ、3階にあるオフィスの
上り下りに負けた

右ひざがイカれた
きっと左ひざももうすぐね

必死になって
ダイエットに励んで
 ....
君の道は今ここから始まるのさ

辛いことばかり背負って生きて来たけれど

人生がここからじゃ遅いなんてことはないのさ

君が今この瞬間から始めようと思ったなら

そこが君の再出発なのさ ....
どちらとも言えない表情で
どちらとも言えない言葉で

誰かを騙して

自分の本当の言葉を濁していたら
いつの間にか自分でも
本当の気持ちが判らなくなってた
唯一の理解者が判らないならば ....
赤ん坊は泣く
抱いてよう 抱いてよう
ほんとうにそうなのか

生まれたことを嘆いて泣いている
のではと思ってしまうのは
生まれたくなかった私

赤ん坊のつきだす両腕は
求めている
 ....
君の街も
晴れてるかい?

こちらは青空
突き抜けて
春が夏を
探していたよ。

きみと初めて出会った季節はすぐそこで
相合い傘を思い出す

寂しがり屋のわたしはいまも
この青 ....
わたしはくっぴーというものです


海からやってきて


きっと


海へ返っていくものです


それは私がきめたことではありません


おてんとうさんとうみさんがお話合 ....
街角ごとに違う風が吹いている
蜃気楼の街灯をぼうっとひらめかせて
サーカスが来るまでに子供たちはベッドへ
サーカスが来るまでは子供たちもベッドへ

どこからたどり着いたのか知らないが
気が ....
 どろどろした嫌なものは、ばっさり切り捨てた。 切られている時の光景は今でも忘れていない。
 ばらばら落ちてゆく黒い塊。 それに比例する開放感。 首筋を風が撫でる気持ち良さは真夏の風鈴みたいだ。
 ....
何度でも思う
これは奇跡だと
春まで生きていて
本当によかったと


{画像=100413110014.jpg}
 立ち去る君にかける言葉も無く、
立ちつくす僕は一匹の蛙だ
やっと啓蟄になったのに
気が付いた時に
桜の蕾はパンパンに膨らんで
僕らの別れを祝うように
枝は軋んでいた。

僕が声をかけ ....
きのうはだかを撫でてくれていた
そのちいさな手のひらに
射精してしまってもいいですか
あなたがいないだけで
ぼくは罰を幻視してしまうのです

ゆくさきを見失った熱が
ぼくの真ん中で氷をつ ....
なぞはすべて解ける
だが振り出しに戻っているのが気に食わない
俺は宇宙が気に食わない
人間と宇宙の関係のあり方が気に食わない
宇宙ったって
何なんだ?
星が動いてるだけだろ
ほとんどは空 ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある

それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
夜遅く 家に帰る
澄んだ夜空 揺れる花々
風を切って 月に話しかける
猫が鳴いてる部屋に着く

鍵を開ける カチャリと響いた
隣の部屋にも 上下の住人にも
わかるくらいに静かに響 ....
わかったことの一つは、わからない、ということだ。
そんな気持ちはわからない。
わからないままにしておいてはいけないと、ずいぶん悩んだものだが
今は開き直っている。
わからないまま、そんな考えもあってい ....
「血液さらさら」
「新ものあります」
木製の箱にはそんな言葉が書かれている
値段も、種類も無いが
それがタマネギで
おおよそ100円玉数枚の値段であることがわかる
前者は、季節と血液がさらさらになる、 ....
夜の骨格
白く品性を保った
孤独

孤立とは
アイソレイションとは
ただ向かい合うために
悲しみが訪れるのであれば
僕も君も壊れた宇宙の
円盤で
いつまでも
ロンドを踊っている
 ....
個体であることが煩わしいなら
生皮を剥いでなにもかも垂れ流せばいい
おれはおまえの内にあるものと話をしてる
おまえがどんな生のリズムに翻弄されていようとも


ひとつの ....
寂しくとも

悲しくとも

背筋を伸ばし

顎(あご)を引き

奥歯を噛み締めて

ゆっくりと歩め
釣り針を 尻の穴から 突き刺され 沖に向かって 投げ入れられた
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
blue_and_ash- mizunomadoka自由詩410-4-14
昨日をさらっていくよ- 粉末自由詩2*10-4-14
世界はでかい、でかいしいたい- は やし ...短歌510-4-14
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
宙(そら)への願い- umineko自由詩8*10-4-14
イドのまわりのわらべうた- salco自由詩5*10-4-14
a_part- mizunomadoka短歌410-4-14
changes- mizunomadoka短歌310-4-14
博多にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-13
耕耘機- シリ・カ ...自由詩110-4-13
要は太りすぎ- 花形新次自由詩3*10-4-13
門出- 桜 歩美自由詩210-4-13
曖昧- 雪乃自由詩410-4-13
使者- 朧月自由詩210-4-13
春が- こころゆ ...自由詩3*10-4-13
くっぴーからおつたえします- しだ   ...自由詩1*10-4-13
月の美しい夜だから- 瀬崎 虎 ...自由詩310-4-13
かみきった- 志賀羽音自由詩110-4-13
花の季節- うめバア自由詩310-4-13
別れの蛙- ……とあ ...自由詩13*10-4-13
- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-4-13
タペストリー- 馬野ミキ自由詩1210-4-13
- はるな携帯写真+ ...510-4-13
デリケートな惑星- 自由詩510-4-13
わかることわからないこと(2)- クローバ ...散文(批評 ...4+*10-4-13
わかることわからないこと(1)- クローバ ...散文(批評 ...1*10-4-13
___痛みが訪れるのはそれから- 瀬崎 虎 ...自由詩410-4-12
ペインキラー- ホロウ・ ...自由詩1*10-4-12
attitude- 蒲生万寿自由詩3*10-4-12
bait- ハイドパ ...短歌3*10-4-12

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