いま香草の暴力的な繁殖を裏庭で見つけたフレンチのシェフみたいに俺は混乱していて思考の着地点といったものが脳内のどこにも見当たらない。年中子供を生んでいる好きものの家族の子供部屋みたいに際限なく散乱 ....
あのころの今
こんなふうにしていたから
こうなれたとかじゃなくて
あのころの今も
こんなにふうにして
どう転ぼうとも頑張っていた
暗中模索、徒手空拳でやっていた
....
2009年9月号の現代詩手帳の裏表紙は、第一回「鮎川信男賞」募集のお知らせでした。
その募集文の中に
{引用=
「歌う詩」から「考える詩」「感じる詩」へと展開してきた現代詩の今日から明日を予見 ....
忘れてしまっていたはずの言葉を
反射させられるようになっていた
どうやら
自分は戻ってきたらしい
自然に発せられていたはずの言葉に
けっつまづいて
唇を思いっきり噛んでしまった
....
(末尾より)
こんな僕には才が無い
そう思うことはしばし在る
すぐに壁にぶつかる、や
すぐ辿り着いたことにしちゃう、や
向かい方すらわからない、や
こんな僕には才が無い
そう ....
1
言うまでもないことだが、道に迷うことは人の心に不安をもたらす。すべて不安というものは未知のものへの恐怖から来るものだが、道に迷うのはこの一点からあの一点へとある目的を持って移動するその途中 ....
大晦日に体調が急変して
救急車の中で息絶えた友の
告別式が行われた一月九日
遺影の中から
微笑む顔も
棺の中に
花を置いても
まるでフィクションのようで
制服姿 ....
上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない
並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ
上には上 ....
名もないような
草花があるのだろうか
たとえ雑草にしても
知らなかっただけなのに
心にとまったなら必ず
名を呼ばねばならない
気にとまった草花の名を
知らなければそれ ....
優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ....
ぼくは4〜5年前に、馬野幹くんが以前主催してた朗読会で、映像で流してくれたのを観たんですが、平成3年、蜷川幸雄さんの演出で、当代一流の詩人たちによる屋外朗読会があって、それをNHKが特集で放送した ....
その日は午後一時三十分に出頭しなさいというファクシミリが届いていたので、僕は飼猫の黒猫の代わりに裁判所に出頭することになっていました。僕は電車を五回も乗り継いで裁判所のある駅に到着しました。そして、 ....
部屋に雪が積り、川が流れている。真っ白な部屋で僕は一人、翼をもいだ。
君の背中に僕の、羽根を付け足して、人差し指で星を描いた。
人魚姫の石化した歌。ぼくらはきっと、石に戻れる。
空から石が降って ....
かつて見たことを撒き散らす
夜の遊覧船
僕は見ていた
幸先を試す
二人の老婆を
※
花だけを手折り
匂いにとらわれ
忘れてしまっていた
胞子状の軋轢
※
長い道の ....
主の居ない実家の風通しに行って
帰京する日の昼食は
親父が通いつめていたラーメン屋
生前
親父は帰省していた僕が帰京する日には
決まってこのラーメン屋で一緒に昼食を食べた
それだけ ....
しばらく詩作から離れていて、一ヶ月ちょっと前に自分で書いた詩(「ぐっすり消化する」)を読み返してみた。まず、あれこんな詩書いたっけ、と首をひねってしまった。それから単語の切れ切れを見て、ああそういえ ....
すごく鬱陶しそうに言われた。
「私たち疲れてるんだから、それぐらいしてよ」
だから鍋の中のシチューを温めた。
べつに、なんともおもわなかった。
ちょっとぬるかったかな、とか意識の遠くの ....
口語自由詩と散文との違いは正直よく分かりません。
それでよく詩を書いていると言えるなっと詰問されたら「ごめんなさい道楽でやっているものですから」 とでも謝るしかありません。
そんなことどっちでも ....
いよいよ帰国の日となりました。朝の6時半に乗り合いジープに乗るつもりだったので、6時に出発することに。
5時50分にフロントに行ってみたのですが誰もいません。前日ホテルマンに6時にチェックアウト ....
私の背中に包丁を入れてください
あーそこそこ
丁度かゆかったんです
そのまま まっぷたつに
お願いします
キャベツというのは
幾重にも丸まって
ドカンといるでしょ?
自分が大きくな ....
人生は時の缶詰みたい
冬の午後に眠りから醒めてそう思った
左手が痺れてる
私の腕は男の腕に絡まっていて
わたしはそれを乱暴に解く
男は寝ている
ああ痺れた腕がうっと ....
詩はどこで生きるか
=朝日新聞谷川俊太郎インタビュー
「詩はどこへ行ったのか」から考えた事=
世間的には、詩集も詩論も人の目に触れる機会はどんどん減っているように
私には思える。ア ....
暗闇のつくりかたはおしえてくれなかった、調剤を違えたことで淡くにじむ夜に、わたしたちの薄い網膜は死にかけたダイオードのようにうつくしく墜落していく、埃を纏ったディスプレイの熱を、いくつ ....
(嘘っぱちさ)
どうしてこんなにも世界そのものが
深刻さを
どこかに放り投げてしまったのか
深刻な問題はもっと
根深く地中に張り巡らされて育っている
というのに
これはなにかの策略か
....
うごくと
あたっちゃう
にがいとげ ふゆのやま
すぐには
こえられない
わたしなんかに?
とんでもない
やさしさに
ぼたぼたする、
これは
もろさじゃない、よわさじゃない
....
ふりあげた手に握り締めているのは
あれは種播く人の姿
オリオン
秋の夜中
秋の夜長
宇宙塵たちのゴッサマー
去年のそれはとても良く走ったようです
光る尾を長く引きながら
フ ....
貴女の雫の溜まった沼に
私の身体を投げ入れた
赤い月夜の酔う晩に
蒼い夜露に濡れる葦
貴女の雫の溜まった沼は
澄んだ水色 月明かり
藍より深く沈む我が身の
淡い心は宵の口
貴女 ....
あきれるくらいに騒がしい日々
今日もだるい体を無理矢理起こした
歴史の教科書は重くて
過去の寸劇をかきしるしていた
落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた
更新 ....
雪は表面につもる
広い表面につもったり
たとえば枝のような
細い表面につもったり
雪、かわいらしいなと思う
それは雪ににている
朝おきたら
ぼくの広い表面にも
ぼくの細い表面にも
....
朝起きて湯を沸かす
洗濯機を回し
仏壇と神棚のご飯を変えて
玄関を掃く
するといつも通りに学生が登校し
その向こう側では山が欠伸をする
洗濯物を干し
朝食を食べ
珈琲を飲む
夫を送り ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト
(9966)
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無意識化のノート、1ページ目
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
1*
10-1-11
俺のドライビング・フォース
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吉岡ペペ ...
自由詩
2
10-1-11
【批評祭り参加作品】現代詩手帳散見
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
5
10-1-11
釣り座で考える
-
北村 守 ...
自由詩
3
10-1-11
僕は、ハムスターが遊ぶやつ
-
邦秋
自由詩
3*
10-1-11
【批評祭参加作品】迷子論序説
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
3
10-1-10
遺骨の前で_ー詩友の告別式にてー_
-
服部 剛
自由詩
4
10-1-10
地球の輪
-
朧月
自由詩
7
10-1-10
名を呼ぶ
-
合歓木
自由詩
3
10-1-10
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)
-
古月
散文(批評 ...
18+*
10-1-10
【批評祭参加作品】詩人は、ことばだけで勝負するんだ!?
-
角田寿星
散文(批評 ...
10*
10-1-10
たぬき裁判
-
……とあ ...
散文(批評 ...
5*
10-1-10
#バースデイ
-
岡崎師
自由詩
3
10-1-10
ネグリ
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真島正人
自由詩
3*
10-1-10
語ることのない物語
-
kauz ...
自由詩
11*
10-1-9
【批評祭参加作品】逆KETIPA——極私的な詩のつくりかたと ...
-
KETIPA
散文(批評 ...
5*
10-1-9
笑っちゃうくらい些細な話
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ゆず
自由詩
5+*
10-1-9
【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か
-
……とあ ...
散文(批評 ...
7*
10-1-9
インド旅行記18(ダージリン→デリー→成田)
-
チカモチ
散文(批評 ...
3*
10-1-9
キャベツのメルヘン
-
りょう
自由詩
14*
10-1-9
時の缶詰
-
靜ト
自由詩
3
10-1-9
【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事
-
大村 浩 ...
散文(批評 ...
13+*
10-1-9
それは、適切に壊れ続けるための
-
ねことら
自由詩
6
10-1-9
月と入れ替わる。
-
真島正人
自由詩
2*
10-1-9
ふゆのやま
-
唐草フウ
自由詩
8*
10-1-9
オリオン座流星群
-
海里
自由詩
1*
10-1-8
貴女の雫の溜まった沼
-
仁惰国堕 ...
自由詩
3*
10-1-8
夜の王様は朝の姫に
-
こめ
自由詩
18
10-1-8
雪、かわいらしいな
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
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いちにちのへんか
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小原あき
自由詩
5*
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