後悔
竜門勇気


寂しい気持ちになるのを
誰かのせいにしてた
流れ星の行方が
願わない場所にばかり向かうから

二人の思い出は
全ての言葉より
もっと脆いものだった
一人の気持ちが
頑なすぎて笑えてくるよ

どんな世界が
あのころ見えてたなんて
空想は優しすぎて
無敵になってた

いまはその無敵に
勝っちゃいけないってことしかわからない
勝ったら終わりだ

眠る時にすこし
あの頃の夢を見れたらと思う
大きな願いは叶わない
暮れた河川敷に一人座ってる

夢の中の少しが
現実で大きくなる時
仕事の帰り道を変える
夕暮れが燃える頃
暮れた河川敷に僕がいるから

どんな世界も今は
選んで来た世界なんだ
選ばなかった未来が
軽やかに雲の上を飛ぶ

夕暮れがきれいなほど
選ばなかった未来が美しく見える
眠る前にあの頃の夢を
見せてくれと願う
選ばなかった未来が
軽やかに星になって



自由詩 後悔 Copyright 竜門勇気 2016-10-16 00:50:28
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