一枚の紙に、一年十二ヶ月のカレンダーを縦横十個ずつ並べたら、百年カレンダーの出来上がりだ。もちろん一番左上にあるのは、今年のカレンダーだ。

今年四十八のわたしは、確実に、このカレンダーの四列目か ....
未来、成功しているじぶんと

未来、過去を悔恨しているじぶん

しっかりとイメージしろ

はっきりとイメージしろ

いずれにせよ、時は今だ

いずれにせよ、ぼくは今にいる


 ....
夜の帳おり
扉が開いていく
次々と開いていく
が、
何もない
真っ白な虚、真っ白な虚
みっしり充満するばかりだ
俺は恐怖に襲われ
恐慌の際の際で
時の矢となり
疾駆疾走しながら
 ....
街の端っこの更地を囲うフェンスに絡みついたまま枯れた蔓の落書きのような交錯の隙間から血走った目が俺のことを見ていた、俺はその目に見覚えがあった、鏡で確かめるまでもなかった、斜視で歪んだ照準はそ .... すすめてくるのは
だいたい
訳アリなんだよね

首をすくめて
あなたが言う
そうだね

結局はお金かなあ、って
身も蓋もない
そんな世界に
なってしまった

男気に散る
あ ....
梨ぶどう次の主役は柿となり客がまあよく喰うやつで

天高く馬肥ゆる秋の端 超えられないでいる私のライン

のぎへんをそのへんにほっぽらかしてh[k]iがつけば赤く爆ぜる季節

実るほど頭を ....
通り過ぎてゆく人々
通り過ぎていった人達
何なのだろう、何だったのだろう?
あれらこれらの出来事が
今は嘘みたいに消え去って
僕は嘘みたいに落ち着いて
ただ目を閉じる、ただ目を閉じる
あ ....
広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
勇気ある者が勇者と呼ばれる者ならば
少なくとも自分にはその資格は無いのだと思う
此処へ至るまでの道中
幾度と無く故郷へ帰ろうか悩んだ
目の前で幼子が喰い殺されたとき
冬山で食糧が尽きて木の根 ....
道端で死んでいる動物ばかりみてしまう
どんな気持ちだったのか

空が青くても
遠くても
顔をあげなくては

死はある
どこにでも
私の隣で
まただれかがうまれかわるのだろう

 ....
恋人達が
お互いをおもいあう夜
ひとり
横恋慕のわたしは
さみしさにうちひしがれて
死神の力を借りたくなるに違いない

都合のいい女を捨てて
合理的に行動できたら
あたたかい場所で暮 ....
黒曜石の瞳を閉じて
秋風とともに往ってしまった君は
そろそろ成層圏あたりにいるはずだ

ただ
ぼくにできることといえば
天空にそびえる岩壁をノロノロとよじ登るだけだった
君に届けとばかり ....
退職して五年
すっかりリタイア暮らしが
身についたところへ
突然友達から仕事を手伝ってくれ、と言われた
はじめは断るつもりだったが
その話が来てから
なんとなく女房の機嫌がいいので
つい ....
白夜のように月が燃えあがる夜に暗色のシーツに包まれた寝床におまえは横たわる、清潔な寝室のそこかしこに蛆虫のように蠢いている憤りの欠片、それはすべておまえが隠した懐から零れ落ちていったものだ、も .... 深夜
耳たぶを踏まれ目を覚ますと
肋骨が無い事に気がついた
慌てて起き上がろうとしたが
胸がクラゲのように揺らめいて起き上がれない
しょうがないので首を曲げて目線を横にすると
小人達が腰に ....
車の中のあなたは雨 避けがたくとりとめもなく

一つの今と一つの場所が移動する 相づちは質量を残さない

「モノローグ」そう題された つめたい彫像として心臓まで

こと切れたままのラジオ  ....
曲がり角の雨
踊り場の雨
常に潜む雨
葉を照らす雨


理由もなく
人のかたちをしている蛭が
街を造り
歩きつづけている


空の子蜘蛛
低い青
かすか ....
昨夜も空高くに見つけたのだが

朝まだ空高く

月が浮いていた

文字どおり海月のように

どうもなんだか滞空時間が長すぎる


駅に向かうひとびとの列

左、右、左、右、ま ....
失ってから本当に大事な物に気付くんじゃなくて

失ったから本当に大事な物に化けるんだよ


なんだじゃあ負けゲーじゃないか
無理ゲーじゃんか


そう ....
音楽が僕をあたまをすり抜けて多分あなたの場所まで届く


あなたの音楽を聴かせてよ話し言葉ではないあなたの音楽を


音楽をどうすれば産めるのか出産したひとに聞いたら小さな音楽を産 ....
寂しい気持ちになるのを
誰かのせいにしてた
流れ星の行方が
願わない場所にばかり向かうから

二人の思い出は
全ての言葉より
もっと脆いものだった
一人の気持ちが
頑なすぎて笑え ....
偽ること無く 生きろと言う

隠れることも 逃げることすら

あなたはけして 許しはしないだろう

照らされる度に 濃さを増す

影と孤独 私の姿は

恥じるものでは無いの ....
なぜ秋が嫌いかと言うと
気が滅入るからで

なぜ気が滅入るかと言うと
多分単純に温度のせいだ

簡単なことなのに

毎年盛大にこの罠に足を突っ込み
ため息をついたり
嘆いたりしてる ....
ホロリと涙 ひとしずく
枯らし ぴーぷー 吹いてきた

貴女は何処へ行ったのか
風の便りも途絶え消え
ホロリホロリと 泣き濡れる

一人ぼっちで日が暮れて
夢見る明日もありゃせんな
 ....
きみの時をおもうときそれは高速でときどき届いてわんって鳴るよ

わたしはさわれる展示物よく動く指を持ってるきみの恋人

ultraを辞書では引いたことがないわたしのものだうるとらちょー ....
いつからだろう
やらなくてはならないことが
できていなくても気にならなくなったのは

宿題や持ち物を
絶対に忘れることなどなかった
あれはもう遠い昔

いい加減にしても誰にも怒られない ....
独りでいたいのです
休んでいたいのです
ゆっくり
のんびり
秋の黄昏のなか
孤独を身にまとい
一言も語らずに
ただただひっそりと暮らしたいのです
騒がしい世の中に背を向け
超高速の時 ....
新しき文庫本をば繰るときの糊のぺりりを聞きたく購う


古本に「著者謹呈」の栞あり 著者の代わりに憤慨してみる


積年の手垢に朱き愛詩集 眼にて撫でつる活字にも朱


色々の付箋貼 ....
電車のなかにいるときいつも音楽を聴いていたが、音楽聴かずに電車に乗れば、いろんな音が聴こえてきて、楽しかった。風景が動いて綺麗だった。
するべき事たくさんあるけど、なにもせずに乗るのが楽しい。
 ....
          161012

柿の種を跳ばす時
僕は世界のチャンピオン
次郎柿に法蓮坊
黄色く色づく初秋の朝日
俺の領分侵したね
カラスのかあちゃん
まっくろけ
白い鳩を追いか ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
百年カレンダーにて- 吉岡ペペ ...自由詩216-10-22
じきに分かる- 吉岡ペペ ...自由詩116-10-22
底抜け舞台- ひだかた ...自由詩416-10-22
ブラック&ホワイト- ホロウ・ ...自由詩3*16-10-22
リコメンド- umineko自由詩3*16-10-22
もっと近くに/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...短歌3*16-10-21
転〇生- ひだかた ...自由詩3*16-10-21
狭い部屋- イナエ自由詩18*16-10-21
かつて勇者と呼ばれた者- たいら自由詩116-10-21
- 朧月自由詩216-10-20
棲み家- はなもと ...自由詩116-10-20
黒い瞳の君へ- レタス自由詩516-10-20
再就職- ホカチャ ...自由詩116-10-20
判らないものがおまえを生かしている- ホロウ・ ...自由詩2*16-10-20
肋骨の小人- 5or6自由詩9*16-10-19
ダブルスライド- ただのみ ...自由詩15*16-10-19
しずく_手のひら- 木立 悟自由詩516-10-19
浮月- 吉岡ペペ ...自由詩216-10-19
- TAT自由詩3*16-10-17
音楽- 水宮うみ短歌2*16-10-16
後悔- 竜門勇気自由詩4*16-10-16
太陽- 葉月 祐自由詩3*16-10-16
ひのこ- ガト自由詩4*16-10-15
北の街- 星丘涙自由詩2*16-10-15
きみの時間、感染はねん膜のように可憐だ- 初谷むい短歌416-10-15
スパイシー- 坂本瞳子自由詩2*16-10-14
教えてください(2016.秋)- 星丘涙自由詩2*16-10-14
本たち- 水城歩短歌2*16-10-13
駅の待合室- 水宮うみ自由詩1*16-10-13
秋のそら帰りみち拾いものする少年のメリーバッドエンド- あおば自由詩2*16-10-12

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