人形の折れた手首を持ったまま母の帰りを一人待ってた
 
 
説明しようとして絶命してしまった僕のレジュメが空へと
 
 
深夜、ヒツジが僕を数えている、可愛そうにまだ眠れないのだ
 ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
 ....
眠たげに まどろむキミのはねた前髪 陽だまりにゆれ キラキラ光る  雨が降る日 
アシスタントが描いたような風景に包まれた 夕闇の中
違和感を積み上げて昇り
たどり着いたのは 三階建てのアパートの屋上


疑いの目を向けて迫ってくる風にのせ 
傘を飛ばす ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう

勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても

それ ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、

ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった

カタヤマの言い ....
百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる

知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
どしゃぶりの雨がふった

桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに

はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
 ....
ざぶんざぶん、ザブンザブン。
引いては寄せる波の音
月が見える。
潮の臭い

命の根源
懐かしい風
ここから全てが
はじまった。

時間が止まる
自分が消える
宇宙と繋がる
 ....
一日の終わりもなんだか楽しいね こんなにひとがいてくれるから 三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている

穏や ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
僕は君にはなれない
誰か別の人にはなれるのに

綺麗な服を着れば
おさがりのルージュを塗りたくれば
別の人にはなれるけど

僕は君にはなれない
皮一枚隔たりがもどかしい

変身と鏡に投げ掛ければ
タ ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら

貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形

世界の外では日が昇り
また太陽 ....
この世という巨きな檻で 
誰もがひとつの「非常口」を探している 
それぞれの足首に鎖でつながれた 
鉛の玉を、引き摺りながら 

背後から迫る炎の手の、一歩先を 
脇目も振らずまっしぐらに ....
そっと抱きよせ
髪をなで
唇を重ねる
何度もキスをした

全てが始まる。
ちょっと苦しい。
見返りを考えない
愛情を与える。

心を尽くし、体を尽くし
愛を捧げる
手をつないで ....
ゆるして
あたまのうしろの
いちばんやわこいところを
食べてしまったこと


知らない間に
食いしばるのが癖になっていた私の歯は
削れてひどく不格好になり
喋れば口内を傷つける
春 ....
{引用=
降りてくる朝の手綱を引いて
静寂の中にひっそり佇む戸口を叩く

小径を満たしてゆく血潮が瞼を温める
レンズの向うに産まれた半透明の結晶が
ぶつかりあって溶けてゆく

あらわれ ....
 私がちょうど22よりひとつかふたつばかり年が若輩者だった頃、世の中では1980年代の世紀も終わりをつげるかどうかの瀬戸際だったかと存じます。
 私は当時イヤでイヤで体重100kgを越す典型的な拒食 ....
私の皮膚に
とても近く触れて雨がある
どこからきたものか
わからぬ雨がある

ところで
どこからきたものか
知っている君からの便りは
私からこんなにも遠い

遠い君を想う
今 雨 ....
噎せ返るような鉄錆の匂い
ぞぞぞぞと這い上がる、
正体不明の警告
止まない水音
ひたひたと忍びよるのは
影のない、


転がっていたのは物だった
しなやかな筋肉は硬直を始め
この眼 ....
庭園を吹き渡る気流に乗って山脈を越えると
なだらかに広がる山腹の緑の森と
森に囲まれた湖
そして川があり滝があり
庭園を巡る園路は地形に沿って這い回り
緑の平原は地平まで広がり
その地 ....
発光し続けて
磨耗するフィラメントの
舌打ちみたいな最期の音
疲れた寝床で
その音が何度も弾けた
落ちようとする
意識に
電流を流して起こすみたいに
じ ....
さざなみがさらっていった

いつしか悲しみが
すべすべとした滑らかなものに
変わっていくように

すこし冷たい雨が研いでいった

行き先を見失うときはいつでも
はじめに心をひらいた場 ....
横にずれる
時折見え隠れする
交代の時
予感する
もちろん
偽りだ
話の焦点が合わないのは
君のせいなんかじゃない

月は満ちてる
高架下の恋
囁いたね
過ぎ去ったね
色褪せ ....
階段は途中で空につながる

これ以上は歩けないかな、と思って
これ以上は歩けないかも、と思った

風がとても心地よい季節のことを
寂しさを微塵も感じないで過ごした
短い時間のことを振り返 ....
動き出した特急が
午後の太陽のように
去り行く僕の影を
ゆっくりと引き伸ばす

まだ知らない場所も
通り過ぎた道のりも
結局ここからは見えないんだ

僕はこの町が
好きで嫌いで
 ....
白いペエジにバラバラと落とそう
もうこんな方法しか思いつけない時間なんだ

空洞はごうごうと風の音しか響かせない
なのにすがりたいほど 指先は震え探す

君の温もりなんて知らない
愛さえ ....
予想より濃厚なんだねこのスープ 鶏だけだからシンプルな味


他のより、かためにゆでた細麺と 鶏ガラスープ、溶け合うようだ


気がつけば、スープ飲み干しお勘定 安いしうまい、ラーメンの鑑
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おままごと- たもつ短歌1610-3-26
季節- 岡部淳太 ...自由詩310-3-26
- 凪ぎ短歌110-3-26
描かれる雨の記憶- 自由詩4*10-3-26
波紋- 翔多自由詩510-3-26
悪意- 瑠王自由詩6*10-3-26
蛇は転ばない- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-26
つみ木- はるな自由詩310-3-26
どしゃぶりの雨がふった- はちはち ...自由詩6*10-3-26
ある月夜に- ペポパン ...自由詩9*10-3-25
青い電車24時- 朱印短歌110-3-25
花見直前- ……とあ ...自由詩10*10-3-25
許せない春- いとう自由詩7*10-3-25
告げる白- 黒乃 桜携帯写真+ ...410-3-25
呼吸をするようにひらかれていく- 瀬崎 虎 ...自由詩710-3-25
非常口_- 服部 剛自由詩610-3-24
キスしよう- ペポパン ...自由詩8*10-3-24
許せない春- 因子自由詩8*10-3-24
最初の音- 高梁サト ...自由詩13*10-3-24
悲しいことがあると僕はいつも- 花形新次散文(批評 ...3*10-3-24
- 朧月自由詩510-3-24
ウォーターサーバー- 士狼(銀)自由詩6*10-3-24
大庭園- 片野晃司自由詩1810-3-24
受精- ホロウ・ ...自由詩4*10-3-24
フリクション- 瀬崎 虎 ...自由詩310-3-24
おざなりバイブレーション- Oz自由詩210-3-24
あなたに_愛を- 瀬崎 虎 ...自由詩310-3-23
遠方人- あをがね自由詩510-3-23
僕の花壇- 朧月自由詩310-3-23
鶏ガララーメン- 朱印短歌210-3-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333