台所を独壇場にする、
梅干しよりも止めどない、
はるかに暴虐的な唾液の滝、ほとんど果汁にも紛うほどに、
強烈な、そのかおり、
それでいて、
主役の実力を才能以上に引きだす、きわめて個性的で有 ....
鯖の切り身に湯をかけて 
霜降り ぱちゃり 血合い取り
砂糖と酒と水と鯖 生姜もいれて くつくつと

落とし蓋 煮汁が飛ぶのをおさえつつ

甘い蒸気よ 換気扇 
外に抜ければ 冬の街
 ....
冬になると
思い出す香りがある

ストーブよりも冷たくて
だからこそ肌の上で
物語を読み始める

不安が消えない日は
何か楽しいことを考えたり
柑橘系の甘酸っぱさに
腐ることのない ....
生きていることは、何かを思わされることで知るのだと思う。知っていることだけらけならば、生きていることそれ自体が面白くはないだろう。そんなことを考えていたのだ。太陽光のような、LEDの光の下で。実際、扱 .... AからZまで順に発音させて
好きにドレミで歌わせて
どれか一音でも
「お!?」と思わせる音を
      唇から出すシン ....

私の滴が落ちる
テーブルの上
水たまり
ほら、私がいる


私の
私の滴が落ちる
テーブルから床へ
水たまり
ほら、私がいる


揺れすぎて歪んで
まるで涙みたい
 ....
昼寝が出来ない
夜 何度も目覚めてしまう

寒くても冷たい飲み物が好き
暖房かけながらアイス食べたい

知らない番号からの電話は出ない
インターホン鳴っても 宅配とか以外基本出ない
コ ....
ナイフとフォークで
青い空を切り取れたなら

いま雨が降っていて
悲しい目をした人に
温かい光をあげられる

側にいられない代わりに
空を贈るから
見上げて欲しい

僕のわがまま ....
猿達は遠い楽園に囚われる


夕日見るタイムが日々に多々あった


公園に広げたハムが穴になる


傷付いていたことに気付いて痛い


生きた日に手を合わせては拾う星
黒いスニーカーに 赤い爪を隠して
きみの隣で揺られてる 私鉄 日曜午後八時
窓に映る顔が白くて 目ばかりが大きくて
きみの隣で疲れを見せてる こんな自分がいや

さっき呑んだ梅酒
リト ....
振り返った時に何もないんじゃなくて
皆居てくれる事が全てだよ
伝える事が全てでは無いから飲み込んだ
その度に締め付けられる

私の過ちは許してきたこと
許さないことを自分には課して
他者 ....
吐く息の白さで
秒針が溶けてしまいそうな朝

そうなったら
きっと今よりもゆっくりと
呼吸が出来るはず

窓の外を眺めながら
あなたのことを考えたり
意識だけなら
高く飛べるから
 ....
おはようを言わない朝もある

おやすみに似合わない夜もあれば
留めておきたくない風景もある
鉄塔を怖がる鳥もいる

拾われて来た子のまま育てられた
白と黒、光と闇、どちらの味方もしなかっ ....
一度は殺し捨てたこの人生、
オノレ貫く力動の
坩堝の唸り 聴き入り
病みと共に生き進化し続ける、と
この肉身滅ぶ迄


灯火、
遠く確かに
輝き在り
律動の波打ち際に
独り生き続 ....
 
 慈悲とつれあって深夜のスーパーを歩いた
 あるいは慈愛とつれだって萩の花をばらまいて歩いた
 おれたちにとっての幸運が猫のしっぽであったような、
 あるいは取り残された者たちの最 ....
ありがとう
空よ
私の至らない部分が
人のこころを傷つけてしまうのは
私が至らないからです。すると
みんなが至らないよ、と
空は
青ざめてくれる
空よ
ありがとう
いくつかの雲は  ....
ライナスのナイフは安心ナイフ
あの時ナイフがあったから
血は流れなかった

ライナスのナイフは安心ナイフ
言葉は役立たずだったから
血は流れ続けている

ライナスのナイフは安心ナイ ....
  梱を解く
  潮風に鳴る 缶ごみ
  いろどる 比喩たちの面皰

  梱を解く
  あなたの二枚の手を思う
  ひらたく延ばした糊状の意味

  荷はひろげられたまま
  ....
高速で切り刻まれた、記憶の断片の産卵、街路の水溜りの中で澱んだ紙屑になる、血を感じられない日々の中で神経組織が煙を上げている、いつでもどこか鼻腔が焦げ臭いのはきっとそのせいさ、都市の回転はドラム式 .... どこでもないここで

或るものを在らしめる、
生動する思考そのもの

やわらいでゆくことば、
広がる光の大地溶かし

どこでもないここで

太陽を直視しながら、
躍る無限の緻密さ ....
 苦悩というものについては、ぼくは、よく知っているつもりだった。しかし、じつはよく知らなかったことに気がついた。ささいなことが、すべてのはじまりであったり、すべてを終わらせるものであったりするのだ。た .... この場所で根を張ったから逃げられず
だからホテルは優しいのです



堂々と孤独になった暁に
戻っておいで魚の私



何気ないニュースでやっと知る彼の
身長体型年齢までも

 ....
  


あの日の雨は
もう降らないのかもしれない
もう降っているのかもしれない



明日
海を見にいこうと思う
海を、見にいこうと思う



辞書の文字が夕焼けに溶け ....
情報が置換されて
一つの星になったら
運命の日
恐喝するリングドール
八月の革命
双生、パウダー、稲穂

道程の中で触れていた
矛盾の正体がわたしだった
藁を積んだ小屋
非道な支配 ....
すんと湧いて
すぅうと透ける
うっすら凍り付いた
たましいの音階波打ち

ぽっとぱっと灯る響きの光
鉄橋のなかを疾駆していく
空の青み際立ち笑いながら

 たましいの音階波打ち
  ....
何でも無い午後の風と
悲しい思いがする そんな
毎日の中を流れている
公園の前で


何でもない日々にある
今は そんな 感覚と
意識の中で生きている
電子工作の手を止めて


 ....
 早朝散歩を昨日から始めた。昨日も今日も雨。そして今日は寒く、防寒着を着込んで歩いた。たぶん霧の先の見えない山々は白くなっていることだろう。たぶんだが、この寒さを予知してカメムシの越冬隊がおびただしく .... かさかさと地面をすべってゆく、殺伐とした風に、押しだされた、すっかりと茶色くなってしまった落ち葉も、もう動かなくなってしまった蜘蛛の手足も、気まぐれに、かるく爪弾いただけで、いともたやすく砕けてしまう .... パリパリのラスク
粉がこぼれて
僕のスカート汚した
僕のお気に入りのスカート
この地球を産んだという
大層立派なスカート
夜空に翻る
白い足がちらりとのぞく
宇宙の一部も隠してしまう
 ....
過去という言葉を
すぎ去ると読むより
あやまちが去ると読めば
過ちはもうここには無い
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
檸檬- 本田憲嵩自由詩923-11-27
作りすぎたのよ- 短角牛自由詩6*23-11-26
香水の詩- ミナト ...自由詩423-11-22
失われた時間- 番田 散文(批評 ...223-11-20
アンドリュー・オールダム- TAT自由詩2*23-11-19
- 木葉 揺自由詩323-11-19
- 涙(ルイ ...自由詩123-11-19
カトラリーカチャトラ- ミナト ...自由詩4*23-11-19
生き息- 水宮うみ川柳2*23-11-15
秘めるが花- 福岡朔自由詩4*23-11-13
認められたいわけじゃないよ- 武下愛自由詩1*23-11-12
silence- ミナト ...自由詩423-11-9
正午- 妻咲邦香自由詩4*23-10-27
五行歌、こしごえさん「選んだのだ_命を」に呼応詩- ひだかた ...自由詩723-10-25
黒犬の眼球- 中田満帆自由詩623-10-24
失礼します- こしごえ自由詩11*23-10-24
ライナスのナイフ- 竜門勇気自由詩2*23-10-24
梱を解く- 草野春心自由詩223-10-23
壊れた受話器に泣かないで- ホロウ・ ...自由詩1*23-10-23
詩想25- ひだかた ...自由詩323-10-23
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-10-23
あの夢が本気だったと本当は- 妻咲邦香短歌223-10-22
sayonara.com_1-10- AB(な ...自由詩1223-10-22
プール、放射、機械- 竜門勇気自由詩1*23-10-22
魂の鉄橋- ひだかた ...自由詩6*23-10-22
ある年の日曜日- 番田 自由詩323-10-22
十月末、心の置き場を探す日々- 山人散文(批評 ...4*23-10-22
雪虫- 本田憲嵩自由詩923-10-22
合格- 妻咲邦香自由詩3*23-10-21
過去の読み方- イオン自由詩3*23-10-21

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