雨が降って少し止む

鮮やかなレインコートを着た子供が歩いている

雲が流れて優しい鳥の声

コンクリートの脇っちょから咲く

可憐な透明オレンジ色の雑草は

遠くの国からハローハ ....
言葉をこねてなんにしよう
言葉がとがって痛い
言葉をつくって偽る
自分の心さえ偽る

たったひとりの自分を
だれが守ってくれるの
放った文字さえもう届かない
だれかみていてくれればいい ....
タマゴをトリガーにして
鶏が生まれるのか
鶏がトリガーとなって
タマゴが生まれるのかの
問題で
そんなに悩んでも
答えは出ないよ

それと
鶏がトリガーって
別に鶏が
前に前に
 ....
幸せになりたいのか

苦しみたくないのか

苦しみのないことが

幸せということなのか

幸せになりたいのなら

いま幸せではないのか

いまより苦しみたくないだけのか

 ....
バイクで信号待ちをしていると
学習塾の窓がそっと少し開き
にゅうと黒板消しを持った手が現れた
ぱんぱん一生懸命腕を振って
ぱんぱん外壁に叩いているのだが
あまり白い粉は出てこないみたいだ
 ....
一昨年が玄関で寝ている ペルソナ



わたしがあなたに与えた
役割が
欲望をもって
ひとつの姿を現す




顔を覆ったら
変幻自在
ほら
もう本当が何かわからない



そのも ....
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している

私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている

ささえられたり
声か ....
恋ってとおいおとぎ話だってずっとおもってた
まるで車輪の錆び付いた自転車のように前にすすまないんだ

ほかの世界のことさぼくなんてとどかないことさ
カモメのジョナサンにでもならなければね

 ....
みんな
だいたい頑張っていて
だいたい戦っている
分かっていてなお
それに
手を染めようとするのは、


リフレインしているのは
泣き出した大人たち
頭を撫でてあげたら
少し微笑 ....
星がかろうじて見える夜に
PCメガネは駄目ですね
真っ青な
街灯の残像が
揺れる


影おくりなら十数えれば消える
けど
青が散る
視線を追いかけて
振り切れない



 ....
近所の人はおじいさんとおばあさんが

一緒にいるところを見たことがない

どっちがどっちにくっついて

おもちのようにふっくらまっしろ

のびていくしわしわ

仏のように柔らかな如 ....
理性と狂気


意思決定において
必要な情報
正しい目標は何か

それぞれの個人において
モデルは、ない

システムは
自らが自らのかがみとなり
うつし出されたものを
自らで ....
          
順調に河をくだっていたはずだが
気がつけばこの船は
豪華絢爛な泥船で
狸顔したチワワ数匹
キャンキャン喚きながら
不安定な船の中で走り回り
客の老若男女たち
口々 ....
{引用= 
御控えなすって 

御控えなすって くださいませ


さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます

軒下三寸 液晶一面 借り受けまして

失礼さんに ございます ....
つばめの親は
とぼうとする子供を助けない

少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている

何事か話しながら
たまに外へいく

こどもはうんしょとのりだして
どたばたと ....
信号を渡る時
音楽もなく思いついた言葉
色彩の間をはね回る人間たちのシルエット
恋愛は駆け引きなのか
しかし誰もが心の底では純粋でありたいから
一夜限りの朝を過ごすのだろう
僕も衝動に ....
「ガチで」と言うのは
玄関先で
火打石を打ち鳴らす音に似ている。
大事な事をかくして

二番目の事をやりはじめた

それからは すべてが言い訳になった
ひとひのあいだ
にはうたかたのひび

うたかたの中庭にはたかいさが

さかいめがえがいたえがたいゑ

ひらがなのなかには、♪らがうたい

ゑのなかには
し(たた)る
あ(まだ)れ
う(たた)ね
ふ(た ....
古時計の長針みたいな君の睫毛
まばたきをする度、刻まれる時間が脳裏に浮かぶ

今日も本当に言いたいことは何も言えない
そのまま時間は我が侭に流れて
もうお別れの時間なの

夕日のストロボ ....
とても古くて大きな樹木
人がすっぽり入れるほどの
祠があり神様を祀っている

樹木に近づくと
その清らかさに心を打たれ
身体を樹木の中へと入れると
ひんやりと冷たいけれど
太陽の光が染 ....
 
 美しいものは
 遠い所にいる時

 一番美しく見えるみたいだ
飛ぶなら飛んでいって
だけども 線路なら
ホーム下に潜り込めば
誰にも見られずにキスできるよ?


なんて、


大丈夫。
あなたを閉じ込める権利なんかないし
闇をこじらせるつも ....
  {引用=―M・T君に―}

「てんぎゅうをとりにいこう」
きみがそう言った夏休みに
ぼくらは残忍なハンターになる

もくもくと青空に湧く入道雲
稚魚の群れが回遊する島の海を
ぼくら ....
死に逝く間際
人は自らの人生を 遠く
心象風景として眺めると言う

ある者は石くれの丘に広がるぶどう畑を見た
長年の労苦のまだ見ぬ結実を眺望し
その芳香と甘さを味わうかのように
微笑みな ....
何か
何かある
それぞれに
おもうことがありわたしを
通りすぎていったそれも
いまはどこかで何かを
している
何か
ある
何事も糧にするのであります
たとえば  ....
岬の突端に立ち
両手を広げたとき
長い髪が風にそよいだ
色は草の緑
影も同じ
名を呼ぶと
振り向いた頬は
今吸ったばかりの
塩混じりの空気で
薄ピンクに膨らんだまま
「なあ〜にい? ....
割れた橋から
差し出される手
何も映さない
水たまり


指の上
冬の川
霧のゆく先
池を伝う陽


外灯の裏の夜を歩き
晒されつづけるはらわたと骨
水 ....
ある日
猫に似た尿意が告げた

(あなたはけして)
(あなたではない)

だからわたしは
めざめて最初に見たものへ
放った











 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナガミヒナゲシ- 灰泥軽茶自由詩8*13-5-11
言葉の船- 朧月自由詩313-5-11
トリガー- 花形新次自由詩213-5-11
幸せ苦しみ- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-10
黒板消し- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-10
一昨年が玄関で寝ている- 北大路京 ...自由詩513-5-10
ペルソナ- はなもと ...自由詩3*13-5-10
人型の空気- 朧月自由詩813-5-10
哀しみの法則- 梅昆布茶自由詩913-5-10
星のない夜- 伊織自由詩5*13-5-9
ブルーライト- 伊織自由詩7*13-5-9
おじいさんとおばあさん- 灰泥軽茶自由詩7*13-5-9
理性と狂気- はなもと ...自由詩313-5-9
酔い泥船- ……とあ ...自由詩8*13-5-9
詩人口上- 月乃助自由詩1213-5-9
春の儀式- 朧月自由詩613-5-9
生き逃げる- 番田 自由詩413-5-9
「ガチで」と言うのは- 凍湖(と ...自由詩413-5-9
大事なこと- 佐藤伊織自由詩213-5-9
Oasis- 阿ト理恵携帯写真+ ...10*13-5-8
ストロボ- ボトルシ ...自由詩113-5-8
樹木の奏で- 灰泥軽茶自由詩5*13-5-8
届かない- まーつん自由詩413-5-8
ポイント- 伊織自由詩2*13-5-8
天牛と島の少年- 壮佑自由詩28*13-5-8
叢の日- ただのみ ...自由詩22+*13-5-8
言えないこと- こしごえ自由詩4*13-5-8
- 花形新次自由詩513-5-8
水と水- 木立 悟自由詩413-5-8
ノート(尿意)- 木立 悟自由詩313-5-8

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