鏡の中に

鏡の中に、ともに映った
妻の姿と僕
にっこり微笑んで
買い物のため
二人で訪れた,スーパー

明日は。その後は
君と僕
きっと幸せだろうね
三十二年一緒だ
君には少 ....
おれはくるしみたい
おれはおまえでくるしみたい
たとえば八月の朝
池をながめるベンチのよこで
たとえば熱い夜道
家までつづく短い坂のうえで
たとえばオクラを
並べた皿のマヨネーズの横で
 ....
小学校から家に帰ると
母の店に勤める悦ちゃんが来ている
兄たちは学校からまだ帰らない
今のうちに二人で遊ぼう
きっと楽しい時間になるだろう
ぼくはランドセルを投げだす
悦ちゃんは少年少女世 ....
霧が晴れる頃に土星の位置を確認する
優美さと沈着さを兼ね備えた惑星より
1610年のはじめましてから今日まで
こんにちは ありがとう ありがとう

話は変わって古びた書物のページに
以前の ....
いいんだ、もういいんだ
これまでのことは
産まれてきて、居場所はなくって
どうしようもない日々ばかり続いて
気がついたら
何処でもないここへと辿りついて
でもいいんだ
次のひかりは見えて ....
「このまま
 デブネタを続けられるということは
 結局のところ
 あたしに
 未来はないってことでしょう
 
 右を向いても
 左を見ても
 デブには生きづらい
 ことばかりじゃあり ....
「太陽だね!
向日葵も振り返る」
みたいな物語を思い付いたので、
この夏の主人公気取って、ふわり
スキップしてみようとしました。
上手にできませんでした。
不器用な自分に苛立ち、お酒でも飲 ....
ぼくの手は機械だ
ちんこをさする機械だ
頭のなかじゃきみのこと考えてるのに
ただひたすらにちんこをさする
この手でふれたいきみはうつくしい
ちんこなのかもしれない
そんなふうにぼくのちんこ ....
《2005から今に至るまでの整理》

生育によるうつ病と診断される。

突然、目の前に突き付けられた事実に自分のことながら自分で混乱する。

夕方に突如出て翌朝にはひく熱の原因や人間関 ....
きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ

初めて世界に触れたとき
教えてくれたのは無数の音の生まれ変わり
そのときから
僕は独りを知った
 ....
それは水晶の月が照らす場所

星が流れる一瞬の間にだけ現れる

清らかな幻想の大地

そこにいるのはサファイヤの瞳に白銀の髪の麗しき姫

「さあ、旅人よ、この聖水をお飲みなさい ....
今日も風呂に入った
心がさびしくて
妻が、頭を背中を顔を
洗ってくれる

それが楽しくて
ありがとう、ありがとう
ただそう言った
{引用=

6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
 ....
ただひたすらに暑いから
手をつなぐのも
抱き合うのも
なんだか嫌になってしまうね

どこかのアニメじゃないけど
ドロドロに溶けてしまえば
手もつながなくていいし
ましてや抱き合わなくて ....
これ以上
歩かれへん!と言い放ち
おんぶせがんだ
君が居た頃、、、
どんなことがあっても そこが 帰る場所であること
深呼吸して すとん おちつくところまで

ごまかさないで 嘘つかないで まっすぐに

最後までこの場所を守ることに力をおしまない ....
ピンク色の
ケセランパサラン
ネムが水辺で揺れている

水は水だけで流れているときには黙っている
石があるからつまづいて
さらさらとせせらぐ
ぶつぶつ文句でも言ってるんだろうか

テ ....
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首

両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの

{引用=お馬鹿さん
どんなに利 ....
その部屋からは駅が見えた

あなたが帰る姿も見えた


その部屋からは通りが見えた

あなたが歩く姿も見えた


その部屋からはわたしが消えた

あなたを待つ わたしは ....
七月二七日

詩篇読む妻の前にて心楽しいつまでもそうしたかったのに

ぶどう酒を共に飲みつつ聖書を妻と僕と最上の時

妻は勤務讃美の歌を聴く朝は心静かに時は過ぎゆく
だいたい自分は恰好つけるのが嫌いだ

恰好つけない恰好のつけかたがしたいのだ



結局のところ恰好つけたいのだが



場所が畑なら恰好つかないだろうということで

 ....
犬の宇宙飛行士さん
宇宙船から何を見る?

青い地球
月の裏側
みんなの願い

どれも素晴らしいけれど
一番素晴らしかったのは

宇宙に届いた
恋人犬のハートだってさ
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
死にたくなるよな
うたを聴きながら
あなたとコミュニケーション

妙にリンクする歌詞が
わたしの涙腺を苛めてくるので
我慢する
あなたを愛するために我慢する

するとすかさず
あな ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
余白が気になって

ずっと塗りつぶしていた

もう 余白が少なくなってきた

微かな余白から 蟹が掻い潜って

逃げ出そうとしている



いつのまに入ってきていたのだろう
 ....
雨を収めた油燈を持ち
光の先を追っている
呼吸の近く 銀は増し
振り向くたびに水は映え
標と標の会話をふちどる


沈む沈む
水は遠く 地も遠い
話しながら髪留め ....
大きな空の真ん中に
言葉にならない穴があって
その奥の色は群青色で
いろいろなランプが
つり下がってる。

いつでも自分は一人なのですが、

このごろますます一人なので、
言葉に ....
貴方の家とあたしの家の距離は遠い
片道電車で一時間と千円
高校生にはちょっと厳しい

貴方は忙しい働き者であたしは時間のあるのんびりや
時間が合わない
貴方に合わせて深夜に二時間


 ....
箱舟の寡黙 見えざる夏の稜線を
朝まだきに眺めて 路上にあり
消えよ消えよと啼く鳥の声が
15年前のように息苦しくさせる

目を閉じて生きてゆけば良いのだと
あなたが言ったのだと
誤解し ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鏡の中に- 生田 稔自由詩6*10-8-2
おれはおまえでくるしみたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-8-1
焼かれすぎた胸のフライパン- 殿岡秀秋自由詩410-8-1
寂しさの温度- 瀬崎 虎 ...自由詩110-8-1
創書日和【離】離床- 大村 浩 ...自由詩8*10-7-30
散々な夏- 花形新次自由詩2*10-7-30
二千十年七月二十九日(木)- 光井 新散文(批評 ...110-7-29
ぼくの手- 光井 新自由詩110-7-28
日記- はなもと ...散文(批評 ...4*10-7-28
聞こえてくるのは- 乱太郎自由詩17*10-7-28
綺麗なものに憧れて- 麻生ゆり自由詩2*10-7-28
入浴(2)- 生田 稔自由詩7*10-7-28
雨の残りもの- 真島正人自由詩9*10-7-28
猛暑- 三上あず自由詩3*10-7-28
ぼくらは幼く、そして曲がり角の手前に居た- TAT短歌3*10-7-27
『家族になる』ということについて。__その1- はなもと ...自由詩5*10-7-27
川の歌う声を聞こう- 海里自由詩310-7-27
愛でる手- 瑠王自由詩6*10-7-27
あなたの部屋- まひ自由詩310-7-27
聖書と讃美の歌- 生田 稔短歌1*10-7-27
えばりたい- 八男(は ...自由詩410-7-27
犬の宇宙飛行士- うずら豆自由詩210-7-26
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
悲鳴- ゆず自由詩1*10-7-25
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
余白- 八男(は ...自由詩310-7-25
めぐり_はじまり- 木立 悟自由詩610-7-25
けっかんしゃ- ……とあ ...自由詩12+*10-7-25
あたしは貴方と恋離の枝になりたい- 愛心自由詩3*10-7-25
られずに- 瀬崎 虎 ...自由詩110-7-25

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