西麻布の人気のない通りで
朝がくるまで踊っていた若者たち
死んだような不況の街でも
僕らは探すことを恐れない
それとも悲しみの現れなのか
わからないけれど感覚は
七色の照明の中をのたうって ....
神社の脇に湧き出ている水を

手をかざして一口飲むと

喉をコロコロ撫でる

境内に生える大木から

風が気持ち良く流れており緑が眩しい

少しずつ身体中の細胞に広がる湧き水は
 ....
 苦しかったら
 ここにおいでと
 空が囁いてくれた

 でも私には
 翼がなかった

 辛くなったら
 ここにおいでと
 海が囁いてくれた

 でも私には
 鰓がなかった
 ....
負けるもんか
って思ったけど
勝ち負けじゃない気がする

わかってよ
風がふきつける

わかってよ
わかってよ
いろんなものをとばしてゆく

私は
とばないよ
ふんばっている ....
甘えていた

甘えているとは

自己本位だということだ

あたまで考えたこと

こころで感じること

バランスではなくて

優位性でもなくて

甘えずにいるには

沈黙 ....
本日をもって閉店させていただきます

うちから徒歩一分の
スーパーマーケットが何十年かの幕を閉じた

棚はがらがら
生鮮食品とお惣菜ぐらいがあるだけなのに
人が溢れてうねりうねって彷徨っ ....
希望と文学の関係を知ろうと思った。そして、漠然と、ユーチューブで映画の批評を見てみた。単純に映画という作品のほうがたとえば文学的なものと比べて圧倒的に反応が多い。それ以上の理由は特にない。

漠然 ....
口笛が苦手だった
草笛はもっとダメだった
シロツメクサの冠も
首飾りも夢で終わった

風がみてたそんな時代
いまは遠くわたしが望む
たぶん背丈は六歳の頃
レンゲソウが頷いていた

 ....
思われニシキヘビ 意地をはったら息がつまる
背中がぴりぴり痛くなる

いったん意地をはると
ひきかえせなくなる
はらなければよかったけど
吐いた言葉をどうにもできなくて

残った意地とだきあって
折れ ....
うつ伏せはろくでもない夢をくれる
瓦礫の下の手を掴んで目が覚める
マントを引きちぎって
黒のペンキをぶちまけた


それを誰かがみていた


無二に焦がれて詩を贈る
ちぎれた紙切れ ....
新緑
けやきの葉は太陽の陽をとらえきれず あたりを染める
ゆっくりと濃くなり
また 薄く変わって

芽吹きの痛みは 遠い記憶

君よ
新緑の明日を 君の森を走って行け

踏み出した ....
なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい

夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる

だれかを ....
紋白蝶と
紋黄蝶が
八の字を描いてとんでいる

互いの色など
関係ないよととんでいる

あのひとは嫌いでね
と会話する私たちの上を

白と黄色の蝶は
とんでいった
わらいながら
娘の担任の先生から突然メールが届く
件名は娘の名前
かすかな心臓の高鳴りを覚えながら
本文を開ける
文字が目に飛び込んでくる
“She had an accident!”
アクシデント!? ....
小六修学旅行京都八坂神社
昔ながらの雰囲気のある
土産物屋に無造作に掲げられる
最中の二文字
ひらひら軒下にゆれる
人気のなさが胸を打ちはじめる

さいちゅうって
なんのさいちゅう
 ....
ツツジの花が
赤白赤と
クラッカーみたいに咲いていました

祝福も歓迎も
されていないのかもしれないけど
道の端にずらっと
クラッカーはならんでて

ぱーんと
紙吹雪がでてくるよう ....
空が悲しみで一杯に満たされたから

抱きしめたくて仕方がない

腕をおもいっきりのばして

太陽が光を届く限り

私の腕はそらを抱きしめる

悲しみが空を一面埋め尽くすので
 ....
空が青いから
走り出した

どこへ行くのでもなく
ただ走りたかった

なぜなら
空が青いから
いらないと
言い渡されてしまったのだから
好きなように生きるしかないだろう

誰の手も掴まない
誰の肩にも寄り掛からない

終焉までの道程は
既に立案済みで
多少の誤差やぶれの予測値 ....
あなたが棄てたのは
 金の人生ですか?
 銀の人生ですか?
 それとも
 ありふれた人生ですか?


なんて
聞かれたとしても


 うるせー、
 なんも捨ててへんわい
 阪 ....
新緑、あれは、土の匂いだ!

土よ、地球と生き物たちの棲息よ!

あまくてやわらかなおまえの匂いに

おれの細胞はハッとして喜んでいた

土よ、地球と生き物たちの棲息よ!

新緑、あれは、土の匂いだ!
ただしぜん手を繋げる女の子がいて
信じるとか、信じないとか
もうないから
そこにいれば手を繋ぐ


「すき」を信じるのはほんとうに骨が折れる
時間とコストがかかる
もうきっとそんなたっ ....
愛用のマグカップは

幾歳かの誕生日プレゼント

一番多く注がれた飲み物の第一位は

きっと緑茶だろう

お水よりも?

と問われても

自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
柔らかな春光に制限のない自由をもらう 棘のない世界 風を吸い込む

この世界を命名したものを想う いや名前さえも要らないそのまま感じればいいさ

本当は物事に境界はないのさ 便宜的に物事は区分 ....
温度の温もり 生きた風の羽衣
瞳に見ることができれば 幸せのインプットを世界中に植えて

アウトップトのアドバルーンが温度の溢れる風に揺れる

光景が光輝く 言葉通りに自転する


  ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている

今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
どうしても海が見たくてしかたない時は
海の すぐ傍にまで行くか
それとも
あえて離れた場所に立つ
たとえば山を削った住宅地のはずれの公園
ゆるい長い坂の上から
遠く見る海は
白い岬をした ....
絵画空間
言葉による現実認識
目の当たりにする現実の
非現実的な風景

土台が剥き出しの広大な廃墟
コンクリートの心象の
風景と言うには殺風景
埃にまみれた野草が茫茫
土埃の薄くかか ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見えない世界- 番田 自由詩113-5-8
美味しい水- 灰泥軽茶自由詩9*13-5-7
たったひとり- まーつん自由詩19*13-5-7
風くらべ- 朧月自由詩313-5-7
なんどもなんどでも- 吉岡ペペ ...自由詩113-5-7
さよならスーパーマーケットさん- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-6
暗転、現実と前提- Ohatu散文(批評 ...213-5-6
ことのしだい第二楽章- もっぷ自由詩613-5-5
思われニシキヘビ- 北大路京 ...自由詩513-5-5
意地っぱりの花- 朧月自由詩813-5-5
白歴史- 村正自由詩2*13-5-5
新緑- ぎへいじ自由詩21*13-5-5
【始】転んだ日__- るるりら自由詩22*13-5-4
黒い鳥- 朧月自由詩613-5-4
八の字の蝶- 朧月自由詩313-5-4
八重の優しさ- 夏美かを ...自由詩35*13-5-4
まさかの最中- 灰泥軽茶自由詩6*13-5-3
ツツジクラッカー- 朧月自由詩413-5-3
ありがとう- 佐藤伊織自由詩313-5-3
空が青いから- 佐藤伊織自由詩413-5-3
宣告- 自由詩313-5-3
生きる。- 伊織自由詩6*13-5-3
土よ!- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-5-3
凝集- 因子自由詩213-5-2
ムーミンのマグカップ- しょだま ...自由詩7*13-5-2
自由幻想行- 梅昆布茶自由詩10*13-5-2
幸で待ち合わせ- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-2
花の傘_雨道に- 砂木自由詩13*13-5-2
遠くから見る- Lucy自由詩16*13-5-2
抽象画- ……とあ ...自由詩9*13-5-2

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