正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
 ....
冬の寒い空
空が澄んでいて
星が輝いている

清らかな気持ちが
コポコポ湧いて
シュワシュワ
浮いて弾けて
飛んで星になる

夜空に浮かんでいる
星々は親しげで
すぐそこまで行 ....
喉がいがらっぽかった
痰が絡んでいた
構わずきみとおしゃべりした
きみとのおしゃべりは楽しかった
きみのことが好きだった
瞬間、僕の口から
何かが飛んだ
薄緑の物体が飛んだ
飛んだ先は ....
私の知らないところで
行われていることは
知らない
例えそれが
素敵なことであっても
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
 ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
人の形 ....
カラヤン先生は言った

まずフルートの音を聞け、と

目で団員を承認し

的確な言葉でポイントを伝え

本番では団員に任せるのだった

自由を感じさせ

音に命をこめさせた
 ....
私が不治といわれる病気になった時
学校のことや
子供会のことなんか
代わって引き受けてくれたママ友に
「いろいろごめんね」と謝ったら

事情を知っている彼女は言った
「そんなこと、気にし ....
ごはん多めに炊いて誰も来ない 何も考えられなくて
何も考えたくなくて

調子が悪いのに
調子が良いことばかり言って
疲れてしまう

梅酒と炭酸水
コンビニのおでんだけが
あればそれで今日はおしまい

炭酸水の ....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
亡き妻の歩幅に合わせ50年 これから先も同じ歩幅で 血を十九年垂れ流して
肌という肌から血を吹き出して
信じられるだろうか
俺は毎日死ぬような思いで
血を吹き出して倒れている
大袈裟か
お前らに耐えられるのか
俺は文字通り毎日大量の血を流 ....
飛び散った曼珠沙華に血が通っていない 手が失ってもあなたを求めるだろう
足が失ってもあなたを求めるだろう
体が目が口が頭が失ってもあなたを求めるだろう
心があなたを求めてるから
心からあなたを求めてるから
僕が失ってもあなたを求 ....
現代詩的な現代詩。
書こうとしても書けない。
意識してもあんな風には書けない。


時に憧れ
時に嫉妬し
時にどうでもよくなる。


わたしが書く詩とは
全然違う次元にある現 ....
一対一の戦いだ
息子と僕の戦いだ
今日は二人で過ごすのだ
ごはんもお風呂も二人きり

心配しないで大丈夫
僕になんでも任せなさい!
そうやって送りだしてから
作ってくれた離乳食を食べさ ....
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている 思い込みが激しくて
優しさなんて薄っぺらで
頭の中ではかっこいい台詞も言えるのに
滑舌が悪すぎて
伝えたいことはひとつも伝わらなくて
笑っている君をみて僕も笑う

寒い日が続きます
手 ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
思い出になった 沢山の雨の日々
あたし 傘ふたつ持って
バス停まで
ひとつは差して
ひとつは握りしめて
お迎えに行くひとがいた
お迎えに行くと喜んでくれるから
お迎えに行くと頭を撫でてくれるから
 ....
ちょっと贅沢な

暖かい家が待っているから

買えるんだよ

身体を温かくして

ひんやり喉元を通るアイスは

夏のアイスとはまた違って

軽やかなひととき

豊かな感触を ....
あなたの股関に
顔を埋める
あなたの右眉が
少し下がって
苦しそうな表情に見える
息が荒い
感じている
舌に感じている
もっと中の方に入れると
アッと声を上げる
出し入れのスピード ....
バイパスを車で走っていると
右手から
白い猫がとび出してきた
ひいた!と思い
急ブレーキをかけた瞬間
左手の方へ
黒い猫が走り抜けていった
不思議に思いながらも
安堵して
私は車を走 ....
えば・るーじゅはわたしにだけみえるらしい
でも えば・るーじゅはほんとに居る
彼女のことを信じてほしくて
きょうは一日描いていた

えば・るーじゅはこんな女の子
えば・るーじゅの目は優しくって
彼女 ....
君が左腕を僕に差し出す。

痒いの、掻いて

君は右手が使えない

痒いのだが右手で掻けない

僕は指を立て君の左腕を掻く

とっても白い左腕を指で掻く

掻いている間中

 ....
おでこに記念切手貼って口頭で伝えている もうこんな季節だねと
誰かが言っているうちに
時は絶えまなく流れているから

いつも気づく頃には
紅葉は枯れ
雪は解け
桜は散り
蝉は死んでいる

この瞬間は
すぐ枯れて解け散り ....
はじまりのまりを蹴りました。誰も傷つかないよう、わたしがきみをよびよせるたび、わたしは嘘つきになって、きみがきみのいるところだけが透明になってゆく。テトラポッドは波しぶきをくい止めて。非常口のひか ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見学者- nonya自由詩17+*15-2-21
冬の星- 灰泥軽茶自由詩615-2-20
痰が飛んだ- 花形新次自由詩215-2-19
知らないこと- 花形新次自由詩2*15-2-18
死にたいと言うな_助けてといえ- 馬野ミキ自由詩27+15-2-18
さよなら青から- 春水八郎自由詩5*15-2-17
カラヤン先生- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-17
明日は我が身- そらの珊 ...自由詩17*15-2-16
ごはん多めに炊いて誰も来ない- 北大路京 ...自由詩5*15-2-13
そんな夜もある- 灰泥軽茶自由詩815-2-10
年をとるといろいろ- ……とあ ...自由詩13*15-2-5
希望の道- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-4
亡き妻の歩幅に合わせ50年_これから先も同じ歩幅で- 北大路京 ...短歌515-2-3
血を十九年- 奥畑 梨 ...自由詩4*15-2-2
飛び散った曼珠沙華に血が通っていない- 北大路京 ...自由詩415-2-2
あなたを- リィ自由詩2*15-2-2
現代詩的な現代詩- komasen333自由詩1*15-2-2
暮らし- 中村 く ...自由詩515-2-1
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている- 北大路京 ...自由詩615-1-31
温めようとして君の手を握ると僕の方が冷たかった- 中村 く ...自由詩315-1-30
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
二度と- もっぷ携帯写真+ ...415-1-30
冬のアイス- 灰泥軽茶自由詩715-1-29
急に冷める- 花形新次自由詩115-1-29
猫だまし- やまうち ...自由詩3*15-1-29
2015.01.29(独白)- もっぷ携帯写真+ ...415-1-29
カイカイカイカイ- ……とあ ...自由詩11*15-1-29
おでこに記念切手貼って口頭で伝えている- 北大路京 ...自由詩715-1-29
きまぐれのみぞれ- 灰泥軽茶自由詩915-1-28
A_DOG_DAY - 阿ト理恵自由詩12*15-1-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333