言葉と言葉同士を繋げた
未知の世界への扉が
目の前に
数えきれない程 並んでいる

片っ端から開けてみれば

知らない街の匂いがしたり
見た事も無い景色に息を呑んだり
深い七色の森の ....
思い出してしまうことも
思い出そうとしなくても
切ない記憶だとしても


思い描いてしまうことも
思い描こうとしなくても
狂おしい目標だとしても



頑張ることを
がんば ....
さみしい人が
さみしい人に
さみしいですと
手紙を書いた

なんてこと
シロヤギさんより
たちが悪いね

わかりあえない
私たちには
明日のことがわからない

台風が
また ....
八月一五日、僕は早朝仏壇の前で線香を上げ

手を合わせ、妻の位牌に向かって詩の息を吹きかける。

随分長い間詩を書かなくなった僕は肺の中にたくさんの思いが膨らんでしまい

他人様には気づか ....
俺はまだ

















あの唄の歌詞の力を信じていたい

















 ....
蝉時雨しか聴こえない
それがどんなに
静かで豊穣なことか

思えば遠くへ来たもんだ
俺はもっと平凡な人生を歩むと思っていたよ
それがどうだ
こんな仕事に就き
こんな病を得
こんな人と ....
一日が浮遊しはじめ、太陽とともに旋回するに先立って、私は何かを収穫している。赤やピンクや白で美しく色づき、うっすらと毛が生えているこの「桃」と名指される何かを収穫している。夏の果樹園には一面に記号 .... 月が地球の影で

欠けているように見える

地球に住むぼくには

それあまりにもは遠い実感だ

命も宇宙もスケールが大きすぎるから

じぶんが世界に

どんな影響を与えているか ....
どうかしちゃってる、俺
どうかしちゃってる、俺
でも、でも、ほんとはネ
ほんとーにどうかしちゃってる
どうしょうもない情けなぁい、のは…
「みぎにならえ」の、俺!
は、{ルビ跪=ひざまず} ....
     ***** 北極と南極をとってくる *****  

熱くなくてもいい物が     熱いという夏で
熱湯消毒の          湯気でやけどし
ギョーザをレンジであたためて 口の中 ....
国語算数理科社会、音楽・図画工作そして体育のほうも…
――全部を少しずつ、でなくていいんですたとえば
漢字を一週間に十個覚える、それだけでも。
あとはできれば何か一つ、教科とは無縁でも構いません ....
どこから、どこまでが
いのちなのか
そんなの、訊ねられても
わかんないよね

ましてや、人生なんて
いつから、どこまでだなんて
微妙だからさ
わかんないよね
考えるのもアホらしくって ....
僕は毎朝オニオンサラダを食べ続ける
家庭菜園で作った玉葱をもらったから

いつものスーパーの袋入りコンビネーションサラダではなく
ドレッシングは胡麻ときどき和風ときにはゆずポン酢がいい

 ....
白馬の群れ、
輝雲の底から放たれた
一気に、黙響 響黙響

輝雲乗り越え今頃彼ら、
凍り澄んだ青白い気層通り抜け
神性宙宇の荒ぶる静かな僕と化す
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
六本の足を交差させ絡ませて
己の運命、知りつつ逝く のか
 〇
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
足を弱々しく蠢めかせて
己の運命、受け容れ逝く のか
    〇
 ....
        砕け散る愛      

一瞬に愛が砕け散り    空を真っ黒に埋めた
太陽も月も星も見えない
  
暗闇のなかで聞こえるのは きみの泣き声と
僕の悲しいつぶやきだけ

 ....
十三年まえの今夜

肉と切なさで結ばれたよ

暖かい夏の夜だった

人生という名の車で

夏野菜の葉の味噌汁と

コンドームを持って来てくれたよ

湯船でいっきに

痙攣し ....
ミンミン蝉の鳴き声がすぐ間近から聴こえる
用水路沿いの遊歩道左脇の樹木からだ
僕がその樹木に近付くのとほぼ同時にその蝉は鳴き始めた
樹木脇をそのまま通り過ぎようとして僕はふと足を止めた
余りに ....
ふと、
暮れたはずの西の空を見ると

黒ずんだ灰色の
大きな柱があった

夜の柱だ。

柱の上にはだいだい色の帯がある

こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ

通りには ....
      暗闇の残像

きみを抱きしめて    すべての映像がじゃまになる
くらやみにてがのびて  僕の感覚は研ぎ澄まされる

柔肌のぬくもりが    残像と重なり合い
たかまる鼓動を  ....
手をつなぐと
だいたいわかる
あなたが私を
どう思っているか 
とか

あなたにも
たぶんそれは伝わっていて
私がちょっと
嫌だなって思っていると
おそらく
かなり正確に
それ ....
あなたは
言わなくてもいいことまで言ってしまう
でも私は
別にそれは嫌いじゃない

言えるってうらやましい
言えるって愛らしい

ずぶぬれの子犬が
ぶるるって身震いする
あなたはた ....
わたしの中の赤ん坊がむずかり出した

わたしの中の幼児が仰向けになって手足をバタバタ

わたしの中の小学生が精一杯下品に悪口を言う

わたしの中の少年Aがナイフをチラつかせ睨む

わた ....
古い家財道具を片付けながら
スピーカーから音を鳴らす
若いあの人の声が、聞こえてきた
突然の、夏だ
憧れの、あの季節
可愛かったあの子、すらりとした脚
どこかへ、何かへ、気持ちだけが走り出 ....
「ってかあいつチョーウケる。何のために生きてんの?って感じだよね」
何かを考えるというのは「心」という実体のないものではなく
「ホルモン」という「物質的な変化」をもたらす神経伝達物質の放出である
 ....
ベランダを覆いつくすケヤキの枝に
キジバトの巣がある
朝六時
キジバトの鳴き声で眼が醒める

ジュウイチジニキテクダサイ
ジュウイチジニキテクダサイ

十一時に?
どこへ?

夢 ....
以前説明した宇宙のはじまりには、2つの仮説があり、その1つが
有名なホーキングの無境界仮説ですが、そこで流れる時間が、
なんと虚数時間なのです。

虚数単位をiとし、i²=-1即ち、2乗すると ....
こどもをつくるためになんども

なんども裸で抱きあっているあいだ

ケーキをまえに三人で写真をとり

それを実家や友達にメールしているあいだ

ぼくはずっと

防衛省でコストダウン ....
軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと

君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま
 ....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く

ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す

幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩酔い- 葉月 祐自由詩5*16-8-19
コントラストコンテクスト- komasen333自由詩2*16-8-18
さみしい人- umineko自由詩8*16-8-18
二人の朝- ……とあ ...自由詩516-8-17
フランダースの犬- TAT自由詩3*16-8-16
思えば遠くへ来たもんだ- 渡辺亘自由詩216-8-16
桃獲り- 葉leaf自由詩116-8-14
魔法- 吉岡ペペ ...自由詩416-8-13
人間発電所- 服部 剛自由詩116-8-8
北極と南極をとってくる____- st自由詩1*16-8-7
生き方/在り方- もっぷ自由詩2*16-8-7
八月のさようなら- たま自由詩14*16-8-6
オニオンサラダ- 梅昆布茶自由詩8*16-8-6
vision.09- ひだかた ...自由詩216-8-4
生きるバトン- ひだかた ...自由詩416-8-4
砕け散る愛- st自由詩1*16-8-3
無常と常住- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-2
夏の神々- ひだかた ...自由詩4*16-8-2
夜の柱- 森の猫自由詩6*16-8-2
暗闇の残像_- st自由詩3*16-8-2
手をつなぐ_- umineko自由詩8*16-8-2
夜明けの備忘録- umineko自由詩4*16-8-2
憂鬱なマトリョーシカ- ただのみ ...自由詩7*16-7-30
流行歌- うめバア自由詩416-7-28
「てかあいつチョーウケる。何のために生きてんの?って感じだよ ...- モリマサ ...自由詩316-7-26
七月の忘れ物- たま自由詩16*16-7-24
ホーキング博士の虚数時間の世界- st散文(批評 ...3*16-7-18
誰も知らない部屋で- 吉岡ペペ ...自由詩616-7-17
愛しい人(改訂)- ひだかた ...自由詩5*16-7-16
夕暮れ2- 梅昆布茶自由詩816-7-16

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