言ってしまった

分かるから言ってしまった

めまいがする夜

近くの室内プールに行ったことを

心配させたくなくて

弱いと思われたくなくて

みにくい心を知られたくなくて

ぼくはあの夜

水のな ....
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね

ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える

人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね
 ....
夕飯まで関わりたい

食べてほしいものを

食べさせたいものを

お腹すきすぎてない?

ストレッチとかした?

夕飯まで関わりたい

からだにいいものを

おいしく食べた ....
偏差値の低き俳句や若葉雨 寝室にナイフを立てて待っている ちゃんと話ができる誰かを


意味不明な言葉の散弾 素人が狙い定めず放つ 惨劇


聞きかじりの言葉で目を眩まし逃げる 言葉との出会いのひとつの ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるように

わたしはわたしの身体に
花を鳥を
風を月を沁みこませる
わたしの中の夜が
やさし ....
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
とは思うけれど

一瞬のあいだ瞬きをするうちに
恋の始まりはきっと
終わりのない愛になる

 ....
血にまみれたままでは
だれも救えないと思い
顔に包帯を巻き付けてみた
そして何も見えなくなってしまいました

見えなくなればいいと望んだこと
心の奥で気付いていたのに
それからも逃げてい ....
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。

6月を迎え入れる準備です。

糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく

そんなおとずれ、ゆるしません。

あしあとをリ ....
からだが重たくなった
   体重が増えたからではない
   筋骨の硬化・退行が増した だけなんだ

こころがうつろになった
   ゆめを無くしたからではない
   虹色の四次元が喪失した  ....
投げキッス打ち返されている 投げキッス横取りされている 狂ったのは俺のせいじゃない、ただほんの少し、運が悪かっただけ…シンクの中に今日食ったものをあらいざらいぶちまけてから、頭の中に蜃気楼のように浮かんだのはそんな言葉だった、それが、真実なのかどう .... 金色のさなぎ

ぼくは頭で考えてしまう

なぜ金色なんだろう

なぜ金色は美しいんだろう

この金色はなにでできているんだろう

意味や理由はあるのかも知れない

でもそれは

人間本意の意味や理由で ....
白く輝く太陽が燦々と大地を照らす午後。
奇妙な男が一人、青い鳥を求めて森を彷徨う。
走り出すと思えば急に立ち止まり、そしてまた走り出す。
どうしても青い鳥が欲しいのだ。

立派な身なりも ....
エベレスト
いや、エレベスト?
違うな
エロベスト?
ベストエロ?
麻美ゆまかっ!
まあ、なんでもいいけどさ
結局のところ
誰が運ぶかの問題じゃねえのか
老獪なる老婆よ
その知識と悪意にて
若き新芽を摘み取るのをやめよ
その若き男はいづれ
精悍なる立つ者となり
この世をなおす
お前の様な老木に
ひがまれるような者ではないのだ ....
雨ですね
言葉がふえる季節

無口な人の傘が
はっとする色で驚く

傘がそのまま人の
数になり
忘れられるものもまたある

帰る頃には晴れて
笑顔になったり
いっそう激しくなっ ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける

通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
ギリギリ 覗き見 出来た景色が 
全てだとは 思わないで欲しい と 
君は言った

君の言った 言葉の意味を 
直ぐに 理解 出来たならば 
問題は 無かった

煮詰めたり 解き放した ....
俺は 
俺以上でも 
俺以下でも 
無い 
みじめな俺も、俺。 
時折かっこイイ俺も、俺。 
どちらも、俺。 
ならば? 
悩みの全ては外面上の(夢)であり 
俺は俺として、俺を背負 ....
深刻な悩みなんだろうけどね
若い女性のニキビに
ムラッとする男は
少なくないんすよ
この娘、なんかエロいな
と思って
よくよく考えると
ニキビがあったりしてね
ハッとすることあんのよ
 ....
歩き疲れた僕たちは

陽だまりのベンチに座って

辺り一面を覆った白詰草が

蜜の香る風に揺れているのを見ていた


君の目はいつの間にか四つ葉を探していて

僕はそのうちに花を ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
ストーカーじゃない あれはFBI やりたいことは
できなかったね
ほしいものは
誰もくれなかったね

いい人生だ
こういうので
苦しいのが
当たり前になって

たのしいって
どんなことなのか忘れたよ

そ ....
この夜
この場所で
眠ろうと試みているのは
この俺によく似た
なにかであり
見たところ
そいつは
試みに
成功していない


外は小雨が降っていて  ....
テクノ野郎たちと
何かをしようとすることもなく
決められたような時を過ごす
ブスな女たち
音だけが早いだけ
満員電車に乗っている時みたいな
無機的な時が流れる
人が肉のように運ばれて ....
五月の晴れ間

万緑にむかう木々

風にひょいひょいと揺れ

白くきらめいている

胸でそれを見つめている


ゴルフにゆくたび

山の雲雀や鶯の歌声がふくよかになっている
 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
めまいがする夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*13-6-5
おとな社会- ……とあ ...自由詩11*13-6-5
夕飯まで関わりたい- 吉岡ペペ ...自由詩313-6-4
偏差値の低き俳句や若葉雨- 北大路京 ...俳句6*13-6-3
武装- 深水遊脚短歌3*13-6-3
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
夜を溜める- 塔野夏子自由詩18*13-6-1
恋と愛のあいだの何秒か- りゅうの ...自由詩7*13-6-1
哀想笑い〜三月の晴れた日〜- 中村 く ...自由詩1*13-6-1
つゆの音もだち - 阿ト理恵自由詩10*13-5-31
しじまのなかで__(七)- 信天翁自由詩2*13-5-31
投げキッス打ち返されている- 北大路京 ...自由詩213-5-31
投げキッス横取りされている- 北大路京 ...自由詩413-5-31
あらゆるものが性急なスピードでこぼれ落ちていく- ホロウ・ ...自由詩4*13-5-31
金色のさなぎ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6*13-5-31
自然体- ヒヤシン ...自由詩1*13-5-31
最高齢登山者- 花形新次自由詩113-5-30
愛せよ- 田園自由詩313-5-30
相合傘- 朧月自由詩713-5-30
夏草- Lucy自由詩18*13-5-30
ボビン- 藤鈴呼自由詩2*13-5-30
重力の在る世界で_- 服部 剛自由詩513-5-29
ニキビ- 花形新次自由詩113-5-29
白詰草- 中村 く ...自由詩1*13-5-29
ゆくすえ- そらの珊 ...自由詩21*13-5-29
ストーカーじゃない_あれはFBI- 北大路京 ...自由詩613-5-29
光あれ- 竜門勇気自由詩113-5-28
いらない夜に- ホロウ・ ...自由詩5*13-5-28
ゴムまり- 番田 自由詩113-5-28
五月の晴れ間- 吉岡ペペ ...自由詩413-5-28

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