寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって

それでも花 
今朝 三つめ

ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった

器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
                  150516


おはようございます! みなさま♪
何十年ぶりにお会いするのでしょうか
気の早い方は、もうお亡くなりになったりして
馬齢を重ねただけの先 ....
 
ほんとなんてものがないなら

うそをついて

うそがほんとになるまで



 
夕暮れを見ていた
私に何も思うことは無い
マンションの上に沈んでいった夕暮れ
私は近所の通い慣れた道を歩いていた

久しぶりに見た 夕暮れ
そして 明るすぎる 街並み
子どもの笑顔が ....
父の眼鏡が光を取り込んで
天井に反射をした淡い粒子が
「帰ってきたよ。」と呼びかける初夏の午前中。

庭では母と娘が
来たるべき新盆に備え
草取りをしている。

うっすらと積もる雪の中 ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
ベジタリアンは言う
「生き物を殺して食べるなんて酷い」と
「道徳的に間違っている」と

そう言って彼らは
大地の生命をむしり
フォークを突き刺す
気の狂ったマジシャンに
タネはいらない
彼自身
あらゆるところから鳩が
出てくる幻覚を見ているから

何もない中空に
誇らしげに手を掲げるマジシャン

これがホンモノのイリュージョン ....
僕はインキンたむしのことを語った
インキンたむしそのものについて語ったのに
きみは読んでくれなくてもいい裏を読んで
あなたのインキンたむしには影がある
等と言う
確かにインキンたむしの股は
 ....
君の右側がどんどん物化してゆく

歩くこともままならない
食事することもままならない
まして字を書くことはままならない。
自分の署名すら出来ない。
君は苛々する。

もうだめかも知れな ....
パン祭り白いお皿を補充するまた新しい春が来ました パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
疲れた顔で見舞いに来ないでほしい

わたしの看護のために
あなたを育てたのでは無い

あなたはあなたの生き方で
社会の仕事を果たさねばならない
それがあなたの人生

わたしの看護が加 ....
皐月の堅田

昼すぎの堅田に来たりともとともかいものせむときょうもまた

古の言の葉しゅじゅ取り合わせきょうの短歌は如何にかせむと

八十の声ききてさあ気落ちせずモーセとともにももはた ....
新緑の木漏れ日
雨上がりの朝
ひとの気配を飲む森
まぐわうように
愛をからませて吐く息
命の匂いに満ち満ちて止まない
そんな五月のように私たちが求めて止まないころ
得ようとしていたもの
 ....
ながれる息はチューブを駆け巡る

空が季節の階下を滑り墜ちる度に

遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波

放物線と消えた夜の足音

ひそやかな星の輝き

死なせて ....
治療しなければ半年です

そう告げられました


でも私は治療をします

そして半年以上生きます


生きます
要らなくなった本が溜まったら
古本屋に持っていく
感謝の気持ちでサヨナラする

また別の人が手に取り
読み進めて気に入ってくれるといいな

本の世界は
読む人の感じ方で
読む人独自の ....
 先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
★☆☆☆☆
ちょ〜クソつまらないって
理由付きなのに
それでも4つ星かも知れない
と思えるあなた
育てられ方に問題があります
親を連れて山に入りなさい
山の奥深くに
ずっと、ずっと深く ....
人を好きになると世界の色が違うように見えるらしい。
そんな嘘みたいな話を信じては息をする毎日を繰り返して繰り返している。
泣いて笑って落ち込んでは救われて、
さっきの彼は今日の彼で塗りつぶしては ....
「またハート盗まれました」交番へ週に6日はやってくるデブ 舌まできらきらひかる宝石生みの話をして。



異物混入屋さんで手をべたべたにしてポテトを食べているきみは、
三秒に一回はおいしいっていってるのに表情が全く変わりません。
異物混入 ....
静かすぎる場所は
それだけで不安になる

世界が固まって
書割になってしまった

動けない何もない

風よ吹け
世界を動かせ

色褪せた日常でも
書割の冷たさより

生きて ....
嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる

なんだろうこんな不安は

好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
オレの歌がカラス避けCDにされている 木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
迷子みたいにブラつく
空っぽの大地
足取りおぼつかないけど
歩けないわけじゃない

どこへ行けばいい
道なんてないのに
どこまで行けばいい
果てなんてないのに

名も知らぬ花のよう ....
日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする

ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おじさんから見れば- ただのみ ...自由詩15*15-5-19
ゴッド・ハンド- 為平 澪自由詩13*15-5-19
グッドモーニング_トゥー_オール- あおば自由詩8*15-5-18
うそ- 殿上 童自由詩16*15-5-18
日曜日の魚たち- 番田 自由詩415-5-18
麦藁帽子。- 梓ゆい自由詩615-5-17
ターミナルにて- Lucy自由詩20*15-5-15
菜食- 藤竹自由詩1+*15-5-15
「自称詩」気狂いマジシャン- 花形新次自由詩215-5-14
「自称詩」インキンたむし- 花形新次自由詩115-5-14
物化- ……とあ ...自由詩16*15-5-14
パン祭り白いお皿を補充するまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌3*15-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
娘よ- イナエ自由詩15+*15-5-11
皐月の堅田- 生田 稔短歌315-5-11
あなたに終わらない五月を- たちばな ...自由詩30*15-5-11
使徒- アラガイ ...自由詩10*15-5-10
余命の告知- 小川麻由 ...自由詩11*15-5-10
古本屋- 夏川ゆう自由詩315-5-9
花________陸が海に消えるまで。- 為平 澪自由詩15*15-5-8
「自称詩」星ひとつ- 花形新次自由詩215-5-8
眠れない夜- ときたま ...自由詩315-5-6
「またハート盗まれました」交番へ週に6日はやってくるデブ- 北大路京 ...短歌115-5-2
宝石生みの話- 初谷むい自由詩615-5-2
風が止んで凪- kauz ...自由詩3*15-5-1
不完全な、けれど唯一の- umineko自由詩13*15-5-1
オレの歌がカラス避けCDにされている- 北大路京 ...自由詩915-4-30
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
wander_walker- 捨我自由詩115-4-29
迷子のうた- 梅昆布茶自由詩15*15-4-29

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