夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして

遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く

群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい

花火が街を照らす間に ....
一日の始まりに純白のハンカチーフ
貴女は行ってしまい置き去りの私

名付けることで世界は発見され
名付けられて世界在り当たり前に

奏でられるサウンド謎のノンセンス
なぜ空気の振動サウン ....
 
あっち向いて ホイ

ウチ見て ホイ

なんでそちらを向きはるのかしら、いけず


 
青ぞらの日の、
雑用のつみかさね、
フォークリフトに雑巾をかけ、
ゴミを拾ったり、あるいはホウキで掃いたり、
している、
どこか緩慢な、土ようびのしごと、
けれども思いのほかいそがしい、
 ....
つらいことを
乗り越えるために
欲をこころの糧にする
けれど 大事な物事は
一つでもあれば良い


こころの深い傷と共に
生きるね
この傷の深さは
いのちの深さと
つながっている ....
寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ

指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはい ....
凶もまた


{ルビ飴=bonbon}でした


{ルビ藍=indigo}ならば


{ルビ鯉=carp}でした


{ルビ居閒=living room}ならば


{ル ....
雨は降ったり止んだり降ったりで
四季のある国のひそかなもうひとつの季節

室内干しの洗濯物
取り込むまえに
ちゃんと乾いているだろうか、とさわってみる

乾いているようにみえても
繊維 ....
特に何も思うこともない夜
スーパーに歩く 暗い道
歩道橋の上から聞こえる
音 ボクシングジムからの


人気のない 車ばかりが行く通り
バンコクでも見た気がする光
バイクと 車の 織り ....
お月様 浮かんでる
水色の空のなか
未だ未だ明るい
夜空の手前

お月様 不思議だなぁ
白く透徹と弦を張り
何か絶えず思考し送信して
この地球にこの私に私達に

お月様 浮かび上が ....
一人でふたり分の荷物を整理する

なんて過酷で残酷な(笑)

やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで

それでも時々、楽しくて


壁のシールを剥がせば そこだけ白くて

こ ....
我が家では

いただきますの後
ニャー と号く

あの日から
そうしてる



魚屋さんには夕陽がさす。それは、雨が降っ
ていても、モールの中でもかまわずに。その
匂いの中に ....
響く光の余韻、
浄福なる感触、

それは到来し
それは逃れる

白眼の月と裏庭の太陽

  *

真紅の薔薇 咲き乱れる花園に
切り裂かれ 残響する霊性の香

直進する時に詩 ....
人の生きていることに意味は無いと
ベトナムのバイクタクシーの 後ろで
ぬるくも心地よい風を僕は受けていた あの日
エビ料理を それから 食べて
また 盗みに入られている気のするホテルに
僕は ....
 
枯れちまった海で

魚は息はできない

また涙で溢れるまで


 
それじゃ
この活き造りにしようか
あと、この日本酒追加ね

あのいけす
うちの会社みたい

(沈黙)

あっ、網で捕まえたよ
すごい跳ねてるね

えっ、あれを食べるの?
なん ....
 夜

月明り
独り暮らしが始まっていた
絶望も希望も寝静まり
生活が一つ転がっている

 朝

目が覚めて思う
生きていた
しかも快晴だ
何にもないので
布団を干した

 ....
総勢五十名の審問官が横一列に並んだところ
壮観であるとおっしゃった
かの君

ウツボ座の椅子は非常に座り心地が悪く
座り直すたびにずり落ちる王冠はまるで
重力波へくちばしをくりかえし
く ....
寝息が包んでいた闇を抜けて
小さな呼吸は
始発電車よりも早かった

眩しいからなのか
朝を薄目で盗んで
それを混ぜるための
パレットが欲しくなる

乗せるものが無くても
軽くて透明 ....
誰にも故郷があって

それが心の拠り所と呼べるものでなくても

またその地を踏んでみれば 何か思うものがあって


私はなぜだか 駅に降りたら涙が込み上げてきた

帰ってこれたことが ....
 
灰色の空

ヌメヌメした空気

人混みに溺れる


 
ゆうぐれ、ぼくの家のすぐ目の前にある小さな公園、だいぶ涼しくなってきた風、古いブランコがほんのすこしだけ揺れている。その座板のうえに置かれている、子供用のリコーダーには、しかし老いの枯れ葉が何まいも詰 .... あーーーーーー
まじでねーわ

女を書くな
おまえが女を書くな
おまえごときが女を書くな

女を書くな
女を語るな
女の胸とか髪とかスカートとか肌とか
そんなんやめろ

詩が嫌 ....
僕は何でもない思いで
雨の窓を 今日も見ていたのだ
誰も友達が来るわけでもないのに
今日も そこで ずっと


やがて昼が来て それから
ざるそばを食べた 僕は
また 夏が終われば 
 ....
僕は生きていることで
知っている 何も夢見ることもなく
そして理解している
僕の思ってはいないことを
遠くに見えた橋に
その向こうにあったはずの 中古本屋を
心の目に思い浮かべている時に
 ....
 
あがらうことが目的のあなたに

月は微笑まない

星々は拍手をおくらない


 
にちようび、
脱ぎ捨てられた、ブーツ型の安全靴のように、
ただ横たわっているだけの、
草臥れた、
きゅうじつ、
ゲツヨウビがもういっそのこと早起きをして、
ぼくを履いてくれるのを、
ただ ....
ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
形態から色彩 逃れ出る

うっすら薄い絹糸のループ
基点失い漂う色彩達の輪舞

夢の奥に横たう
もう一つの現実に
私たち達するならば

色 ....
自分の人生をいきればいいのだと

私が受け入れられたのは かなり後のこと

そしてまた きっとまた

見失うこともあるだろう

だから 心に

心に小さな灯火を




 ....
落葉果樹に比べてミカンは
こう切ればこう枝がでる
とか
果実は何センチおきに
とか
そういうふうにきちんとは行かない

なので
落葉果樹に比べて
ミカンはいいかげんなやつだと思われが ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9946)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車輪の詩- ミナト ...自由詩6*23-7-5
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※五行歌_四首「どこに転んでも大丈夫」- こしごえ自由詩5*23-7-2
勝手にやらせろ- ホロウ・ ...自由詩4*23-7-1
you,_again- 墨晶自由詩2*23-7-1
梅雨の通夜- そらの珊 ...自由詩11*23-6-30
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お月様- ひだかた ...自由詩7*23-6-29
引っ越し- 短角牛自由詩16*23-6-29
お魚くわえない猫- AB(な ...自由詩11*23-6-28
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- 殿上 童自由詩4*23-6-26
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One_Day_- 空丸自由詩1523-6-22
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ブルーアワー- ミナト ...自由詩3*23-6-21
小旅行にて- 短角牛自由詩9*23-6-19
溺れる- 殿上 童自由詩1*23-6-18
さずかりもの- 本田憲嵩自由詩723-6-16
女を書くな- 撫川自由詩323-6-14
雨の窓- 番田 自由詩123-6-14
遠くの古本屋- 番田 自由詩223-6-12
あがらうあなた- 殿上 童自由詩2*23-6-12
にちようび- 本田憲嵩自由詩523-6-11
もう一つの現にて- ひだかた ...自由詩3*23-6-11
灯火- 短角牛自由詩4*23-6-11
優しい人- 日朗歩野自由詩4*23-6-10

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