一人でふたり分の荷物を整理する

なんて過酷で残酷な(笑)

やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで

それでも時々、楽しくて


壁のシールを剥がせば そこだけ白くて

こ ....
我が家では

いただきますの後
ニャー と号く

あの日から
そうしてる



魚屋さんには夕陽がさす。それは、雨が降っ
ていても、モールの中でもかまわずに。その
匂いの中に ....
響く光の余韻、
浄福なる感触、

それは到来し
それは逃れる

白眼の月と裏庭の太陽

  *

真紅の薔薇 咲き乱れる花園に
切り裂かれ 残響する霊性の香

直進する時に詩 ....
人の生きていることに意味は無いと
ベトナムのバイクタクシーの 後ろで
ぬるくも心地よい風を僕は受けていた あの日
エビ料理を それから 食べて
また 盗みに入られている気のするホテルに
僕は ....
 
枯れちまった海で

魚は息はできない

また涙で溢れるまで


 
それじゃ
この活き造りにしようか
あと、この日本酒追加ね

あのいけす
うちの会社みたい

(沈黙)

あっ、網で捕まえたよ
すごい跳ねてるね

えっ、あれを食べるの?
なん ....
 夜

月明り
独り暮らしが始まっていた
絶望も希望も寝静まり
生活が一つ転がっている

 朝

目が覚めて思う
生きていた
しかも快晴だ
何にもないので
布団を干した

 ....
総勢五十名の審問官が横一列に並んだところ
壮観であるとおっしゃった
かの君

ウツボ座の椅子は非常に座り心地が悪く
座り直すたびにずり落ちる王冠はまるで
重力波へくちばしをくりかえし
く ....
寝息が包んでいた闇を抜けて
小さな呼吸は
始発電車よりも早かった

眩しいからなのか
朝を薄目で盗んで
それを混ぜるための
パレットが欲しくなる

乗せるものが無くても
軽くて透明 ....
誰にも故郷があって

それが心の拠り所と呼べるものでなくても

またその地を踏んでみれば 何か思うものがあって


私はなぜだか 駅に降りたら涙が込み上げてきた

帰ってこれたことが ....
 
灰色の空

ヌメヌメした空気

人混みに溺れる


 
ゆうぐれ、ぼくの家のすぐ目の前にある小さな公園、だいぶ涼しくなってきた風、古いブランコがほんのすこしだけ揺れている。その座板のうえに置かれている、子供用のリコーダーには、しかし老いの枯れ葉が何まいも詰 .... あーーーーーー
まじでねーわ

女を書くな
おまえが女を書くな
おまえごときが女を書くな

女を書くな
女を語るな
女の胸とか髪とかスカートとか肌とか
そんなんやめろ

詩が嫌 ....
僕は何でもない思いで
雨の窓を 今日も見ていたのだ
誰も友達が来るわけでもないのに
今日も そこで ずっと


やがて昼が来て それから
ざるそばを食べた 僕は
また 夏が終われば 
 ....
僕は生きていることで
知っている 何も夢見ることもなく
そして理解している
僕の思ってはいないことを
遠くに見えた橋に
その向こうにあったはずの 中古本屋を
心の目に思い浮かべている時に
 ....
 
あがらうことが目的のあなたに

月は微笑まない

星々は拍手をおくらない


 
にちようび、
脱ぎ捨てられた、ブーツ型の安全靴のように、
ただ横たわっているだけの、
草臥れた、
きゅうじつ、
ゲツヨウビがもういっそのこと早起きをして、
ぼくを履いてくれるのを、
ただ ....
ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
形態から色彩 逃れ出る

うっすら薄い絹糸のループ
基点失い漂う色彩達の輪舞

夢の奥に横たう
もう一つの現実に
私たち達するならば

色 ....
自分の人生をいきればいいのだと

私が受け入れられたのは かなり後のこと

そしてまた きっとまた

見失うこともあるだろう

だから 心に

心に小さな灯火を




 ....
落葉果樹に比べてミカンは
こう切ればこう枝がでる
とか
果実は何センチおきに
とか
そういうふうにきちんとは行かない

なので
落葉果樹に比べて
ミカンはいいかげんなやつだと思われが ....
夜闇に
街道走る車、 
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく

肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)

アパート二階、
208号 ....
自分では
世間を優雅に飛ぶための翼を
作りあげたつもりなのに
はばたいても一向に飛べない

気が付いたら団扇になって
自分の熱意を冷やしている
 雨がふっている

 雨がふると
 星が丸いな と思う

 水は火になれ
 力にもなれ
 私もまた


 雨がふっている

 雨がふると
 心が濡れた と思う

 水にお ....
 
まどい

まぐわい

まどろむ


 
チンとくりゃ
ポンと鳴く
その名も
チンポコの唄

悲しいときには
剥いてごらん
苦しいときでも
剥いてごらん

剥けない人でも
剥いてごらん
幸せきっとやって来るから

 ....
早苗田の美しき 竹林がそよいで

黄昏の昏き 夕陽の赤 鷺の佇む

宵の口 山楝蛇(やまかがし)は顔をもたげ 虫と蛙のさんざめく 


窓の灯り 夜の帳り


この頃は男梅雨のよう ....
悲しい と
言った時に
走る痛みを
こころに感じる
いのちの声を


草はそよそよ
風色
光る
あなたが
ほほ笑む


ありがとう
と言えることにも
ありがとう
みん ....


どの、骨で
鳥をつくらうか。

どの、骨で
鳥をつくらうか。

{ルビ手棒=てんぼう}の、骨で
鳥をつくらう。

その、指は
翼となる。

その、甲 ....
ピアスの穴が2つある
どちらも好きなバンドが出来た時
何か印になるものが欲しくて開けたのだ

好きなものが出来ると
生き方が前向きになるし
傷口に塗り込むマキロンは
僕にとって夏の匂いだ ....
広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ

この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間

酷い死の未明に
己へと覚醒させ

到来する初めの言 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
引っ越し- 短角牛自由詩16*23-6-29
お魚くわえない猫- AB(な ...自由詩11*23-6-28
詩想の楔- ひだかた ...自由詩3*23-6-27
何年か前の記憶- 番田 自由詩323-6-27
- 殿上 童自由詩4*23-6-26
香典3280円- イオン自由詩1*23-6-24
One_Day_- 空丸自由詩1523-6-22
克服- ふるる自由詩323-6-22
ブルーアワー- ミナト ...自由詩3*23-6-21
小旅行にて- 短角牛自由詩9*23-6-19
溺れる- 殿上 童自由詩1*23-6-18
さずかりもの- 本田憲嵩自由詩723-6-16
女を書くな- 撫川自由詩323-6-14
雨の窓- 番田 自由詩123-6-14
遠くの古本屋- 番田 自由詩223-6-12
あがらうあなた- 殿上 童自由詩2*23-6-12
にちようび- 本田憲嵩自由詩523-6-11
もう一つの現にて- ひだかた ...自由詩3*23-6-11
灯火- 短角牛自由詩4*23-6-11
優しい人- 日朗歩野自由詩4*23-6-10
アパート二階、208号室- ひだかた ...自由詩4*23-6-9
翼という団扇- イオン自由詩1*23-6-9
あめ- soft_machine自由詩3*23-6-8
まどう- 殿上 童自由詩123-6-6
チンポコの唄- 花形新次自由詩1+23-6-6
さなぶり- 短角牛自由詩3*23-6-5
※五行歌_四首「いのちのために」※再掲。- こしごえ自由詩3*23-6-5
骨。- 田中宏輔自由詩14*23-6-5
神飾り- ミナト ...自由詩423-6-2
夜想58- ひだかた ...自由詩3*23-6-1

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