ミルキーウェイに雨が降る

引き裂かれた星たちが

呼び合っているからさ



ミルキーウェイに雨が降る

華やいだ季節が

通り過ぎて行くからさ



溢 ....
よこみちにそれようと

おもえばかんたんな

この夏
屁を一発かます度に
臭いの8%を税として
徴収するという
放屁税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
便通の悪い御婦人達が
おならを平気で出来るぐらい
あなたと私は親密な ....
詩人は呪われた一族だ
言葉というかたちの無いモノに
囚われ彷徨う一族
歴史の最下層から
民衆のおもいを汲み上げ
誰も言えなかった事を
真っ先に吟う
だから権力者に嫌われ
迫害される事も ....
早朝 
寝ぼけ顔で庭に降り
如雨露を取りに飛び石伝いにゆけば
いきなり顔面を覆う蜘蛛の糸

悲鳴こそ上げなかったものの
粘っこく絡みつく網に息を止め
指を立て取り払ても 
容易には剥が ....
記憶の扉の鍵は締めないほうがいい。
綴られた思い出に机上のペンは饒舌で、
蘇る風景は良質な硬石のようだ。
不変の美が穏やかに語りかけることもあるだろう。

共に生きた証は残したほうがいい ....
コールの途切れた公衆電話のぶらさがったままの受話器からは必ず報われぬ亡霊たちの呻き声が聞こえてくる、コミットなんか出来ない、出来るわけがない、その回線はもうどこにも繋がれてはいないんだ .... 春のあいだ
君は私から離れて過ごした

色鮮やかな四月が晴着を着飾り
あらゆるものに春の息吹を吹き込んだので
君の姉妹たちは皆
笑い声を挙げて一緒に踊っていた

だが、鳥の歌を聞いても ....
誰も死なない
何も爆発しない
青い空と適度な仕事
学校にいた頃の延長の様な平和な日々
麻痺したまま食べられて行く
ずっと

この街はケツの座りが悪いと言う

惜しまれながら死んで行く ....
今日は横浜詩人会賞の授賞式。  

司会を務めるわたくしは  
天の恩師の形見を  
スーツの内ポケットに忍ばせ  
会場ホテルのトイレに入り  
シャツの襟にゆるり、巻く。  

ネ ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
頭の悪そうな男女が
やりたいままにやって
子供が出来た場合
子供ひとりにつき5000万円の
税を徴収するという
妊娠税法案が
国会を通過する見通しとなった
特に目立った抗議行動も見られな ....
なぁ
おまえは
誰も知らなくても
自身さえわからなくても
あいつには初めから
勝っているんだぜ

テストでいい点を取ることや
かけっこで一足分秀でることを
嫌ってたって
その類のこ ....
あなたが紡ぐ
ありきたりな言葉が嫌い
もっと特別な文法で
誰にもわからない表現で
存在しない擬音語で
わたしをがんじがらめにして
二人だけの秘密になるから
大切に育てていこうよ
ひっそ ....
 
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
羽虫がきのうの夜中
だいたい3時くらい
飛んでいったってよ 君のとこに

電線をつたって
たまに自販機に魅せられて

羽虫がきょうの朝
だいたい6時くらい
とうとう着いたってよ  ....
すべてを
告白することは
祈りと一緒なんですね

死者の
煌めき

空が沢山の命で満ちているので
海はこんなにも静かで
綱がある
それは共同宿舎の壁に空いた穴から
霧の中へと消えている

自転車が一台
きしんだ音を振るわせて
綱の上を走っている
欠伸と溜息ばかりの酸欠美人
憂鬱な一輪挿しに蒼い微笑
死語とエゴの齟齬で過ごす
午後の惨さ
相違ありませんか
花鳥風月と課長風下劣
おやめ下さいその菓子は
名刺の角で指を切り
 ....
深い森の真っ暗闇に

一人の男が佇んでいる

男の視線は何処かをさ迷い

落ち着きの無い様子だった

なんにもなんにもまったくない

ないないことすらないような
 ....
朝の心の空に
温暖前線がやってきて
晴れて
温かくなった
さっきまで雨が降っていたのに
雲も遠くへいってしまった
公園に散歩に行って
寒椿の花をながめる

午後
嫌なことを思いだし ....
きっとどこかに

月や星や雪が闇に影をつくっていることを

もう失われてしまった

地球の独り言のように感じていた

なのに

ここには闇などなかった

どこもかしこも

 ....
平然と響く
アナウンス

「一番線を 列車が 通過します
 ご注意ください」

急流の中に
取り残されてある中洲のように
ホームは心細い

トンネルの出口のように
はずれに開ける ....
いつか
あなたと
行けるだろうか

青い空と
青い丘

夢のような色で
包まれた
わたしたちは
青い色になるだろうか

天国のような場所で
歩く
わたしたちは
救われ ....
     そのひとは俯くことをせず
     まっすぐに前をみていた
     履いているジーンズはうす汚れ
     家路をいそぐ人々が乗る電車の中
     ぽっかりとあいた空間
    ....
雨や風にさらされて
月日が過ぎて
崩れては消えてゆく

光と影の浮き沈みで私に語りかけ
三味線を鳴らし唄うのは石の像

笑っているのか
哀しんでいるのか
なんだろう
くすくすとささ ....
残酷な怠惰の中、識別出来ない羅列が羽虫の様に群がっては這い回り、必要の無い軌跡ばかりが脳髄に刻まれていく、高速回転の無意味、転送されていく空虚…根の緩んだ奥歯の揺らめきは危うくなった自己の .... 秋のほんの少し気取った風に公園のコスモスが淡く揺れる。
黄昏時に語らう恋人たちは私にささやかな幸せを運んでくれる。
感情の昂りを抑えるために訪れたこの公園の静けさはちょうど良い。
私の嗅覚は ....
人生ってね
曲がり角がいくつあるのかな

いつも
間違えている気がするけれど
曲がった方が私の道になる

今日も分岐点
知らないうちに選んでる

普通のさようならをして
二度とあ ....
なんかうまく行かないなあと

あがき続けるぐらいがちょうどいいよ

アンバランスな一歩がバランスを取り戻そうとして

俺たちはまいにち歩いて行くんだから


コストダウンというと倹約 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミルキーウェイ- 永乃ゆち自由詩2*13-10-15
- 永乃ゆち自由詩3*13-10-15
放屁税- 花形新次自由詩213-10-14
呪われた一族- 渡辺亘自由詩313-10-14
ジョロウグモ- イナエ自由詩9*13-10-13
生への絆- ヒヤシン ...自由詩9*13-10-13
散弾銃の硝煙の妄想と瞬きの間だけの小さな虹- ホロウ・ ...自由詩2*13-10-13
翠星石がいない- 一 二自由詩513-10-13
この街はケツの座りが悪いと言う- 虹村 凌自由詩213-10-13
タイの締め方__- 服部 剛自由詩9*13-10-12
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
妊娠税- 花形新次自由詩613-10-9
最後に笑う- まきび自由詩113-10-9
あいことば- サトウチ ...自由詩2*13-10-7
たぶん- 殿上 童自由詩22*13-10-6
羽虫- 川上凌自由詩313-10-4
- 佐藤伊織自由詩313-10-3
自転車- 佐藤伊織自由詩313-10-3
officelady- ただのみ ...自由詩15*13-10-3
「wrong_memory」- 雨の音自由詩113-10-2
閉塞前線- 殿岡秀秋自由詩813-10-1
愛やつながり- 吉岡ペペ ...自由詩413-9-30
ホーム- Lucy自由詩18*13-9-30
「青い丘」- ともりん自由詩2*13-9-30
辿りつくまで- 石田とわ自由詩16*13-9-29
やわらかな五百羅漢- 灰泥軽茶自由詩13*13-9-29
赤黒い血飛沫のバラッド- ホロウ・ ...自由詩2*13-9-29
癒着から生へ向かう- ヒヤシン ...自由詩7*13-9-29
夜の交差点- 朧月自由詩513-9-29
俺たちは歩いて行く- 吉岡ペペ ...自由詩213-9-29

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