昨日ぼくはなぜ歩いていたんだろう

こどもたちの親のサイフ

落としたら誰かが届けてくれる

徒党をくむ桜木たち

夜の川辺りに白い影がクール

だからぼくはなぜ歩いていたんだろう ....
終着駅のホームの外れ
赤錆びた列車止めの向こうに
騒ぐ荒ぶる海が聞こえる
そして 呼んでいる

(ここには何もない)

行く人は海
来る人は海
大人は波頭で
子供は飛沫

終 ....
ただ聴いてもらっただけなのに
気分がすっきりなる
なんかリセットされたみたいになる
別に同意してもらったわけじゃ
ないんだけど
すっきりなる
それほど僕たちは
聴いてもらうことに
餓え ....
さかなは 心を どこで切っても さかな
わたしは 心を どこで切っても わたし
ではない気がする


でも
あさっての海や あなたの海から見ると
それは くやしいくらいに 全部わたし ....
○「独り言」
うちの女房は
隣りの犬との散歩で
ストレスを発散している
俺は
独り言で発散している

○「桜」
僕は満開の桜よりも
葉桜のほうが落ち着く
もう浮かれる歳ではないから ....
縁日で掬った金魚をどこにやっただろうか
庭の片隅、物置の陰のあたりに
古い水槽が転がっていて
水と水草を適当に入れて
そこに放り込んでおいた気がする

誰も世話をしないまま
ただ、気まぐ ....
何回も生まれ変わって出逢いたい君がマグロで僕がシャリとか コンビニで買ったイヤホンのケーブルがやたら太くてきしめんみたい

異常者でも日常からは逃げ切れず 夭折以上の非常口無し

目覚ましを窓から棄ててまた寝入る 放っておけば、やがて未来

働か ....
都会とは違い
田舎の夜景は控え目

ぽつぽつと光が散らばって
賑やかさはなくて
静かに営みを映し出す

田舎の夜景には
田舎の夜景の良さがある
真夜中になればなるほど
明かりが減っ ....
今日は午後から
晴れが降り出すでしょうと
テレビの予報官が言った

すぐに雨が降り出すでしょうと
訂正が入った

晴れが降り出すのも
いいかもしれない
想像してみた

晴れが降り ....
体調が傾くとき
この身体が神様からの借り物だと、
いつか
お返ししなければいけないのだと、
思い出す
(呼気や言葉や預金や感情や記憶とともに)

そしてわたしたちは
有限の中で
愛し ....
フロム・メキシカン・トゥー・ユー
香りが近づいてきたのが分かるかね
ひれ伏す時間がやってきたのである
ジャンバラヤ様のお通りなのである

感情のひだに浸透する些細な揉め事
先を決めてしまっ ....
ゆびさきさえそこにあったら
ことばなんていらないのに
でも
私たちは
異なる2体の細胞だから

確かめようと
ことばを駆使して
ことばに縛られ
そして
泣く

軟体動物に
少 ....
そらいろのくるま
にのって
あさがたの
やわらかな
ひのひかりのなか
ぼくたちはいこう

ぼんねっとにひかる
きのうのあめつぶが
さわやかな
くうきのなか
う ....
どこかの町の帰り道
駅に向かって歩いていると
ふと足元たぬきの置物が三匹目に入る
それぞれ違う楽しそうな
わははと笑い
おっとっと戸惑って
今にもおしゃべりしだしそうな
通り過ぎるには惜 ....
雪がひらひら落ちてきて

皆少し嬉しそう

お父さんが両腕を前に出して

赤ちゃんを仰向けに抱えて

ゆらゆらゆら

嬉しそうに笑う二人

そばを歩くお母さんも微笑んで

 ....
あの海はどこにあるのだろうか

光り輝く波に乗せられて漂う

時折記憶の中で身体の中でさざ波うつ

色彩が揺れ包まれる温かい感触

いつの間にか私は山の中を歩いている

光り輝く緑 ....
むかし
死んだ人たちのことを思う

うっすらとした
哀しみのにおい

病院の夕暮れ
ピンクのカーテンが
淡くて、淡くて

おかえり
行ってらっしゃい
気をつけるんだよ
絵の具 ....
細くて薄くてひょろくても
生きている音はさせられる

我々の名はカイワレですが
大根界では一目置かれてて
細くて薄くてひょろいのは
天まで伸びるためなのです

横ばかり気にしてしまうと ....
けものは好きですか、と
君がたずねる
けっこう好きかも、と
僕は答える

けものは乱暴で
けものは残酷だ

けものは正直で
けものは後先を考えない

パトカーのサイレンが
夜を ....
相合傘は理想
であるがゆえに蔑視している
一人で持てないなら持つなという思想が
魑魅魍魎跋扈する夜を渡りづらくする
ただあなた一人傘を持っているから
重力にそんなに苦労するのだ

あなた ....
「はよ言わんかい!」


思わず彼女の口調が
故郷の関西弁に…

今日は久しぶりの
映画デート
その後寄ったミスドで
共に口数多く感想を語らう


そろそろ出ようか
という雰 ....
犬は
わかりやすい
うれしいと
しっぽを振るから

猫は
わかりやすい
うれしいと
猫なで声で近づいてくるから

うちの女房も
わかりやすい
怒ると
口をきかなくなるから
  発表会 小さな声と 不安な目

      それでも感じる 君の成長



  発表会 緊張さえも 成長さ

      通過点に 立ち会うよろこび

      
弦の張りの上を歩いていた
打楽器の膜の上でトランポリンをするかのように

耳に住んでいた心が旅から戻ってきた
弦の張りでビンタされたみたいに
目が醒めたよ
いつでも
裏切らないね 音楽っ ....
「ママ、今日どなたか来ました?」

「え、午後にタエコさんがいらして、少しお話してお帰りになしましたよ。」

「ああ、あのタエコさんですか、たしか旦那さんが出版社にお勤めになられている。」
 ....
 
やさしさを少しと
きびしさを適度にまぜて

コーヒーカップの中
白いミルクの渦のような

小さな宇宙を少しと
大きな腕で抱きしめて下さい

わがままを言うときもあります
驚く ....
死なない詩を書きたい
だが同時にそれは雨風にさらされる
道標の立て札と同じだ
徒花だろう
かつて戯曲の事をそう言ったのは
鴻上さんだっけ
寺山さんだ ....
あまりにも不器用な僕が
あれこれ考えあぐねて
かけることばもなく
まだうつむいている君に
差し出せるのはオロナインだけ

こんなときは
オロナミンのほう

その意味も判らないけど ....
 
窓にしがみつく
あさつゆ

透明がすこしずつ
いろをかえて

時間と時間のあいまに
やわらかくすべりだす

しずく

いっぱいに光をすいこんで
流れ込んでくるもの

 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
徒党をくむ桜木たち- ペペロ自由詩218-3-30
- Giovanni自由詩9*18-3-30
聴いてもらう- ホカチャ ...自由詩218-3-30
釣られた魚- 昼寝ヒル ...自由詩418-3-29
独り言42集_- ホカチャ ...自由詩3*18-3-29
水槽- 春日線香自由詩1618-3-28
何回も生まれ変わって出逢いたい君がマグロで僕がシャリとか- 北大路京 ...短歌218-3-28
tanka書きました(^-^)v- 山犬切短歌118-3-25
田舎の夜景- 夏川ゆう自由詩518-3-24
晴れ降り模様- イオン自由詩4*18-3-18
有限なる- ヤスヒロ ...自由詩318-3-17
ジャンバラヤ様がやって来る- ブルース ...自由詩3*18-3-16
ゆびさき- umineko自由詩4*18-3-14
そらいろのくるまにのって- Giovanni自由詩18*18-3-11
たぬきの置物- 灰泥軽茶自由詩418-3-10
雪ひらひら- 灰泥軽茶自由詩418-3-9
何処パラダイス- 灰泥軽茶自由詩218-3-9
ちらりちらり- うめバア自由詩5*18-3-9
カイワレの野性- ブルース ...自由詩3*18-3-7
けものフレンズ- umineko自由詩9*18-3-6
棄てていこうよ- 日々野い ...自由詩518-3-5
チョコレートドーナツ- しょだま ...自由詩5*18-3-2
わかりやすい関係- ホカチャ ...自由詩318-3-2
君の成長、通過点- さがらみ ...短歌2*18-3-1
親愛なる弦- 朝焼彩茜 ...自由詩1118-2-28
コント。_正義さんとタエコさん。⑥_脱衣所。- よーかん自由詩3*18-2-28
『わたしの仕様書』- ベンジャ ...自由詩4*18-2-17
Hallelujah- TAT自由詩318-2-16
では、オロナイン- AB(な ...自由詩418-2-14
『しずく』- ベンジャ ...自由詩3*18-2-11

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