べたあっと広い横断歩道で信号待ちをしている人混みのなかにいた
曇り空だった
曇り空のひかりが広い横断歩道に溜まっていた
女子高生数人がぼくに笑顔で駆けよってきた
二十年まえなら吉川晃司や的場浩 ....
汚れた空気が
やんなって
カルキ臭い水も
飲みたくない
言葉話すすべてが
わずらわしくて
誰もいない世界へ行こう と
飛び乗った 宇宙船

空 空 空

空気の層
突き抜け ....
花が肉のようだ
植物のさやかな匂いだ
ツツジよ
おまえはだれなんだ

会えない恋ごころ
会えば終わってしまう
ふられているようなもんだ
あざやかな足元の花よ
おまえの秘部ならば
口つけることもいとわな ....
 まださむき五月のあさの机にて妻まだ起きず吾は聖書を

 風邪をひき咳と痰とに悩まされ五月の連休初日過ぎゆく

 愛そそぐ人をえたとのメイル受け子の幸せを神に祈らん
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか

僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた

少し早い誕生日ケ ....
きみのメールも電話も無視して
それでわたしが無傷だと
本気で思っているのかい?

たいがいのこと謝られたり
納得したら許してしまうけれど
今回はどうしようもないんだ

到底許せないこと ....
りゅうぐうのつかいを飲んでしまった
寒天のようだったから つい
つるつると飲みこんでしまった
せっかく遠いところから来てくれたのに
まさか飲んでしまうとは と
母屋の人たちは驚いている
わ ....
恋をしよう上から目線で言われても



春はもうどうでもいいから冬をくれ



おまえらの押し付けた春しるものか



春かんで春ひり出して万金丹


 ....
いいものを
素敵なものを
そんな考えでいたけれど

どうせなら
おいしいものがいいな
たっぷりならいいな
安かったらもっといいな
簡単なら

あれこれ あれこれ

だけど やっ ....
虫だ

まるで
飛散する影みたい

なにかが 高架橋から
手を差し伸べる
亡霊の
薄水色の


枯れた枝だ


ピントのずれた
ミズドリの
滞空する世界

その小さ ....
 夜が明けて妻も目覚めて二人してこれからのこと話し合いけり

 コーヒーを沸かせて飲みつ春の日の妻の休日過ぎてゆくなり
指先よりも遠い空
青い姿で広々と
全部包んでくれそうだから
甘えた声を出しました

横切ってゆく白い猫
ちらりと横目で振り返り
しっぽをつんっと尖らせました

お前なんかは相手にされ ....
たまにしか見ない子が来ても
近所の子どもが集まると
すぐに仲間になって遊ぶ
長兄はこのあたりのリーダー
ビー玉をしようといいだした

みんな家にかえって
自分のビー玉をもって
ふたたび ....
いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた

気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ

ああそうだ
この頬を ....
静かに座っていると

窓から心地よい風が入り

部屋の隅々を通り抜けて行く

日は部屋に満ちたと思えば

陰に染めたり

その変化は絶えず移り行く

耳に届くは
 ....
 光さす朝の机に聖書読み部屋にみち満つベートーベン

 愛する妻は仕事に出一人聴く交響曲第四番
どんなに世間を知っていて
言葉で恐怖を並べても
きみ言う”へいき!”にかなわない

どんなに世界を調べてて
理屈で知識を並べても
きみ言う”なんで?”にかなわない

どんな ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ

以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた

もっと 真剣に生きろよ

若かったあたしは
そう 思った

いつも一生懸命
 ....
こないだ酒の席で
目の見えない人と一緒になった。

産まれつきだから
中途失明よりも
葛藤を起こすのは少ないよ。

と、明るく言う。

缶チューハイと缶ビールを
手でまさぐるように ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
初めてプロレスを見に行ったのは
小学生の低学年の頃だと思う。
今はもう無いけれど
中島スポーツセンターに
とうさんが連れてってくれた。

三人兄弟だったのに
ボクだけを連れていってくれた ....
夜道
を往く

飛び出さぬように
胸に手をあて

前を屈んで
見れば

アスファルトの
地平線
そびえたつ


きっと
扉を開けたら
内臓物が
詰まってるから

 ....
つつじの季節が訪れた
   アベニューのまばらの路肩に
鳥待月は「昭和の日」
    北からのかぜが西みなみのかぜに変って
白髪を一挙になびかせる
  白骨の丘へと
にびいろの四次元を償却 ....
ちぎられる紙
ちぎる紙
はざま はざま
せめぎあう

扉の前の
やわらかな不都合
光の前の
しじま つまさき

背のびをして しずく
背のびをして 白詰草 ....
逃げ惑う足首に
絡みつく春の鬱
転ばないように地面を
踏みしめているのに
白い鬱が生えてくる

小さな芽が双葉を広げようと
隣で眠る鬱に声を掛けた

まだ孤独であるうちに
秘密の儀 ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから

いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
からだじゅうが
水ぶくれ
じんわり
なおってゆくための
たいせつな液体でまもられる
ありがたいこのからだ

快復しようとする
おぎなって力すべてあつめて

どうにかして
いきよう ....
 
 
きゅうじつ
のっぱらにねころんで
そらをみている

くもが
すこしずつ
かたちをかえながら
いそがしそうに
そらをながれていく

あれはあれで
しごとをしているのだ
 ....
あるサイトが
あたしとあなたを
結ぶ 唯一の
場所

あなたの書くものを読み
あたしは 詩を書く

詩はストレートに
自分のキモチを
伝えられる手段だ

あたしにとっては・・・ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
曇り空のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-3
『月面着陸』- 東雲 李 ...自由詩1*10-5-3
五月への質問状- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-2
朝早く起き- 生田 稔短歌510-5-2
春のない国- 高梁サト ...自由詩17*10-5-2
無傷- 水中原動 ...自由詩310-5-2
りゅうぐうのつかい- 春日線香自由詩510-5-2
冬親父- 木立 悟川柳410-5-1
交換- 朧月自由詩210-5-1
霧のみち- しべ自由詩310-5-1
五月一日- 生田 稔短歌210-5-1
青空散歩- 朧月自由詩510-5-1
勝負- 殿岡秀秋自由詩110-5-1
裸足のブリキ- しろう自由詩9*10-4-30
時運- 蒲生万寿自由詩2*10-4-30
朝の光- 生田 稔短歌310-4-30
かなわない- 仁惰国堕 ...自由詩310-4-30
仰角- within自由詩17*10-4-30
ケ・セラ・セラ- 森の猫自由詩6*10-4-30
当たり前ということ- 板谷みき ...自由詩6*10-4-30
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
プロレスとうちゃん- 板谷みき ...自由詩4*10-4-29
夜道- 佐藤伊織自由詩110-4-29
血のあがき(三)- 信天翁自由詩210-4-29
夜めぐる夜_Ⅱ- 木立 悟自由詩710-4-29
春のウツ- within自由詩5*10-4-29
ほんとうのことを- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-29
カ・ン・シャ- 美砂自由詩2*10-4-29
くも- 小川 葉自由詩510-4-29
メール- 森の猫自由詩2*10-4-29

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