贋物の金魚を浮かべたバスタブをぼくときみとで方舟にする


{ルビ吃水=きっすい}に{ルビ陽光=ひかり}は搖れて{ルビ干渉=いりまじ}る翳を乳房とふふむ午後二時


隠すべき傷痕がどれかわ ....
ほんとうに好き
だから
もう、これは、どうしようもない

ほんとうに好きは、それこそ、ホントウニ好きで、

なにがなんでも好きということで、

「好き」が、どんなになっても、
他人か ....
はじめて
シガレットを買った
手慣れたふうを装って
マッチをする
深い呼吸
煙のせいで涙が流れた
一度きりで
手に持ったまま
燃え尽きた
足元に落ちた灰が
恨めしそうに
僕を ....
聴いても構わない
人間のために奏でるのではないが
聴いてもいい
ただ
邪魔はしてくれるな
私は
私の妻になるはずの
鈴虫のために
奏でる
遠くからでいいのなら
許す
だから
静 ....
逃げ水の中で魚が跳ねて

アスファルトが柔らかい



太陽は無関心な発光体




空はどこまでも遠く



僕は許されている






「だけど」 ....
僕の体重で沈むクッション
赤い残像が
まだ眼の隅にチラついている
暗転した部屋

何が起きたのか分からない
あれからときおり
たくさんの音が囁くのをやめたり
残像が色を取り戻したり亡く ....
気付いたら
ダムが幾つも
出来ていたんだ
必要なのかどうかも
分からないような
そんなダムばかりが

川はすっかり干上がって
何も流れていなかった
もしかしたら
 ....
共に読む聖書の文の励ましを日々喜びの期待となして

朝ドラマ心の糧とは思えど証人われら今日も清くあれ

歩きつつふと思う黒髪の可愛ゆき妻をパウロよ守れよ
その機械は
複雑に絡まり
複雑に絡まることで
それ独自の形態を
私たちに対して
維持し
対立項の焦点は
いつも限られた香りの中で
現前をする
風の匂いも
身にまとい
人の心を和ら ....
トマトの正しい食べ方は
生のまま
程よい大きさに切って
塩と
胡椒と
オリーブオイルと
酢をかけて
そのまま食べるのだと
ずっと思っていた

どんなに凝った食べ方をしても
これ ....
バンタムで
奴が待ってる
そう言って
死地に赴く
誇りを賭けて
ぼくからのおこがましい忠告。

世俗に住んではならない。
世俗に慣れてはならない。
世俗の言葉に惑わされてはならない。
世俗は君のいる所じゃない。

君は真っ白なんだよ。
それに気づい ....
大鴉田んぼで虫をついばんで雛鳥の待つ森へ飛び立つ これだけは誓おう
君だけは幸せにしよう
子供だけは幸せにしよう
いつでも立ち会おう

空気の様な存在でいよう
存在を忘れてしまうが
無くては生きられない様な
そんな存在になりたい。
 ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。

詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、

・詩集の ....
墓石の上で寝そべってると
神々の光が肌を焼く
彼女はいい人
君たちが思うよりずっと
僕なんかよりもずっと
でも
  彼女は死ななければならない
僕が身代わりになればよかったのか
 ....
リンゴ酢のみたいんだよ。
ことのほか響く声にびっくりしながら残っていたもう一人のクラスメイトを見やる。彼は恨めしそうにこちらを見ている。「ありそうでないな。」「ありそうですらないよ。」机の中に適当に ....
右手の中指 深爪している 朝からなんだかテンション高くて
バレリーナの真似 爪先立ちで 歩いていたら 足首ひねった

無敵と無敗の遺伝子操作で できてる雲雀がピーチクパーチク
鳴けど騒げど ギ ....
なんだろう
似ているきみがいたのに
ぼくはびっくりしている
もしも前世というものがあるのなら
たぶん兄妹だったのかもしれないね

線路ぎわのトタンのバラックがぼくの家でした
毎日が地震の ....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている

見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
表現を とやかく言うほど 馬鹿じゃなし

なにがすき? 何でもと言うほど 馬鹿じゃなし

流行を バカにするほど 馬鹿じゃなし

価値観を 勇んで説くほど 馬鹿じゃなし

価値観を 頂 ....
神経に優しい蒼い紫陽花は銀の破線を浴びて艶めく おれが日中、腰を据えて
ハシタ仕事をやっているところにゃあ
育ちの悪い10匹ばかりの豚が居て
資本主義という餌を食べて肥えに肥えている
無差別爆撃的に身体に張り付いた  ....
碧き湖

哀しみの涙は

湖底に沈めた

やがて涙は天に昇り

癒しの雨となるだろう

昇華された哀しみは

いつか喜びに変わるだろう

水神の住む碧き湖

いつでもあ ....
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに

湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は

昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ

空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
春の田んぼ
ミジンコ百万匹
夏の牧場
たい肥積み上がり
秋の終わり
もみ殻焼く匂い

そして冬
降り込められた
あなたとわたしの時の匂い

いい香りじゃないけど
嫌いじゃない
 ....
真夜中に飛ばす
しゃぼんだま
闇夜に透けてゆらめく

触れてはだめ
われてしまうから
そっとみつめる
そっと飛ばす

唇に力こめないよに
泣いてしまわないように

ふう っと
 ....
結婚したぐらいで
作風変えやがって 
内なる獰猛や、不吉な真実、そうしたものが産み出すいっさいの抑揚は、俺の魂のすべてに奇妙な烙印を残す…ろうそくの炎のようなリズム、分かるだろう、それが俺という人間のすべてだ
近くの裏通りをずっと ....
lucky cloverこんど摘もうとスルーしたら虫に食われて三つ葉になってた
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愚者の涙_____Fool_to_cry- 山田せば ...短歌510-6-25
ほんとうに好き〜美知子に- 草野大悟自由詩3*10-6-25
シガレット- 國朗自由詩110-6-25
鈴虫は今夜に賭ける- 曲がり屋 ...自由詩1*10-6-25
七月の揺らぐ景色- 自由詩13*10-6-25
言葉は嘘をつく- 相田 九 ...自由詩310-6-25
ナミダのダム- くなきみ自由詩5*10-6-25
妻に- 生田 稔短歌110-6-25
機械- 真島正人自由詩4+*10-6-25
トマトの食べ方- ふくだわ ...自由詩310-6-25
しょうらいのゆめ_力石徹- TAT短歌3*10-6-24
世俗- izumi自由詩110-6-24
夕暮れ- ハイドパ ...短歌3*10-6-24
誓おう- ペポパン ...自由詩6*10-6-24
詩集を自費出版したよ_その2- ふるる散文(批評 ...6+*10-6-24
太陽光線- 寒雪自由詩110-6-24
胃痛- 榊 慧散文(批評 ...610-6-24
パライソオレンジ- 香織Blenda自由詩3*10-6-24
同人- 紅糸自由詩310-6-23
アコースティック・エミッション- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-6-23
指針、あるいは宣言- R.F.川柳2*10-6-23
あじさいブルー- ハイドパ ...短歌4*10-6-23
育ちの悪い10匹ばかりの豚- ホロウ・ ...自由詩1*10-6-23
碧き湖- うずら豆自由詩110-6-23
妻と8首の歌を作れり- 生田 稔短歌6*10-6-23
いのちの匂い- 西天 龍自由詩6*10-6-23
しゃぼんだま- 朧月自由詩710-6-22
上機嫌- 吉岡孝次自由詩110-6-22
黒い猫は巨大な鳩時計を- ホロウ・ ...自由詩1*10-6-22
chance- ハイドパ ...短歌2*10-6-22

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