雪なんて当たり前だった幼い頃

道南の辺境で借家の玄関の硝子戸を開ければ

一階はすべて雪の壁だったこと

なにせ長万部が唯一町の体裁をそなえたようなところで

物流の届かない ....
ほころびを縫う
小さな欠落をたぐりよせながら
そのひとつひとつを
確かめるように埋めていく

ほころびのない人生など
ない

冬の夜にほころびを縫って
いる

母さんにもらった針 ....
[梗概]
「yo-yoの作品の魅力を生み出している秩序付けられた混沌について書いた文章。」

http://yo-yo.blogzine.jp/poem/files/01.pdf

 詩のテ ....
冬市が始まりました。皆さん、そごうにいきましょう
グランバザールは、パルコ
レッドバザールと言ったら、阪急百貨店
スパークリングセールは、丸井
ではイエローバザールは?……はい、LOFTでぇす ....
見たことも聞いたこともない
知らない国の痩せている土地に
稲を植えに行って
雨が降らなくて水に困り
そして
稲作を諦めた老人が
土に合う野菜を作ることを思い付き
風土に合う畑作に試行錯誤 ....
竹を割ったような性格なんて
ただのアホウだと思っていたけれど
実際問題
自分に娘がいたとして
どんな男なら嫁に出しても良いかというと
やっぱり俺みたいな
ネチョッっとした奴は嫌で
サッパ ....
「多趣味でなんでも器用にこなすあなた」

いやぁ、それならばこんなに
面倒な人生送ってこなかったでしょう


「今年は素敵な恋人も見つかり、」

それ覚えてるだけでも
既 ....
あと数時間後、15日より第6回批評祭・HHMがはじまります。



主催として、今回のHHMでは

・作品論に限定、
・詩のサイト発でありながら詩以外のあらゆる作品を対象とする、
 ....
雪の結晶が晴れた空に浮かんで見える
手を合わせたいくらいだ

結晶ほどの重さに すぐ溶け出す定めにも幸せと感謝を
捧げたい

 嬉し泣きで泣きっぱなしの世の中になればいい

そんな雪綿 ....
30年まえ観た映画と再会した

30年まえの日本だ

撮影現場の600キロむこうに

ぼくはぼくの轍を探していた

あの頃の湿度

遊園地の風

蝉のしたの日差し

ぼくはあの頃今よりもひどかった

 ....
(わたしは猫になって、イチローに会いに行ったの)

 
 きょうの午後、鈴木さんに出会った公園にようやくたどり着いた。
 この公園のどこかに、イチローがいるはずだけれど、わたしの目に猫の影は映 ....
忘れた、ということを
忘れている道草の
風色はそよそよと
帰れないでいる
ほのぐらい影
(さようなら)さようなら
ずっと

うすぼんやりとともるこみち
ぽつり、ぽつり遠くまで
 ....
世界中の男女とセックスフレンドになりたい
だけど今すぐひとりぼっちになりたい
たぶんどこかがぶっ壊れているのでしょう

たくさんのひとに迷惑かけてきました
たくさんのひとをこれからも裏切るで ....
 年に一度か二度、真夜中に車に乗ってどこか遠くに行きたくなる。すれ違うヘッドライトもまばらな高速道路を、一人っきりで、ただ黙って車を走らせ続けたくなる時がある。
 目的地なんか必要ない。カーステから ....
抑揚の中で光に悶える
今日の私達はそんな午後を迎えていた

開け放たれた窓の奥の空から 飛行機雲が落下するのを見て

私達は普段タンスの三段目に入れている宝箱という名の金庫を取り出し
中か ....
―お客様お客様ブレーキお一ついかがですか?

―いえ、間に合ってますんで大丈夫です

―そんなことを言わずに、ささ自転車のブレーキでも

―いや、俺自転車乗れないんで

―それでは ....
あたりまえのように朝があった

朝という名前

朝でひとくくりにしてしまうと

それは陳腐だ

愛とひとくくりにしてしまうと

解釈だらけだ

地方都市の朝にさえ貴女を思う


微熱

腹痛

結婚
 ....
やっぱなんかはじまってんだよ

まったくあたらしいじだいのあしおとが みみもとでひびくもの

あのこいまごろどうしてるだろう

あのともだちはいま どうしてるだろう

みかんばたけで  ....
詩題への注釈としては











 ....
この両手いっぱいに こぼれるくらいの
ガーベラの花束を
小さなベッドルーム 埋め尽くすくらいの
うつくしい花束が きみにとても似合う

雨が降るたびに少しずつ秋がちかづいてくる
いいわけも ....
何でも 半分こ
笑いながら じゃれ合う子犬を 連想しながら
何処かで眺めた表情を 
思い出している

一つずつ 分け合うことなく 繋いだ糸は
合わせると 強く なるけれども
少し 儚い
 ....
気があるとかさ
ギリギリOKとかさ
すんげえ努力した後に
判明するんじゃ
余りに非効率だと
思うわけね
心的ダメージだって
かなりのもんだからさ
会った瞬間に
びびっと来るような
 ....
動けばプラスにもマイナスにも成る
マイナスをかき消す爪が欲しい

私が動けばプラスにもマイナスにも巻き込んでしまう
プラスを描く賢者の杖で 魔法をかけたいあの人に

味方になって欲しい さ ....
星が星としてきらめく一瞬を
空の向こう側へ向けられた
望遠鏡のレンズに映し出し
それを君の心の中の一角に押し込めば

波打たぬ心臓にある二つの弁の内
閉ざされた方が開くかもしれない

 ....
丁字の実はクローブっていって
食べ過ぎちゃだめ
朝のうちに起きてることはいいことで
夜のうちに寝ているのもいいこと

猫の舌の上は
空虚な集合だ
爪に挟まってた髪の毛を
誰かのポケ ....


 穴という穴から火を吹いて!
 発熱する小さなドラゴン、楽器の


 でもこいつはドラゴンというよりよく出来た埴輪に近いヤツかもしれない
 でもこいつはきっと無機物よりも動物に近い ....
紅茶だったり
緑茶だったり
ウーロン茶だったり

君と飲みたいものは
その時々で違って
正解があるのかすらわからないけど

丁寧に淹れる
きっと
その行為がすきなんだと
こんな夜 ....
ありがとうございます
すいません、じじいなもんで、見えねえや

喫茶店で
七十前後の男が小銭を落とし、
床に数枚転がった

僕は眼鏡をかけ、
床を見渡して百円玉を一枚見つけ、
男と男 ....
本当は 一緒に 過ごしたかった
沢山の 漬物が 薫る 店内

元々 スモークは 好きじゃあ 無いんだ
燻ったのは 想いだけ

咳き込んだ あなたから 滲み出る色は
淡い 桃色

そこ ....
時間の流れが早すぎて
いろいろなものを捨ててきた

捨てることが美徳のように
もてはやされているけれど

捨てることが輝くのは
大事なものを持っているから
だと私は思う

分別がつ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪の日に- 梅昆布茶自由詩21+13-1-15
ほころびを縫う- そらの珊 ...自由詩1713-1-15
【HHM参加作品】「yo-yo「紙のおじいちゃん」について」- 葉leaf散文(批評 ...713-1-15
特売- 月形半分 ...自由詩413-1-14
アフリカの角- 板谷みき ...自由詩3*13-1-14
多い日も安心- 花形新次自由詩313-1-14
そんな程度です占いなんて- レイヨウ自由詩1*13-1-14
HHM(第6回批評祭)開催にあたって- 香瀬散文(批評 ...4*13-1-14
透ける雪- 朝焼彩茜 ...自由詩813-1-14
30年まえ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-1-14
あずきの恋人_(連載⑩)- たま散文(批評 ...12*13-1-14
ゆうけい- こしごえ自由詩6*13-1-14
包帯のような空の下- 村田 活 ...自由詩913-1-14
driving_alone- 大覚アキ ...散文(批評 ...313-1-14
クリスタル・ゲージ- 赤青黄自由詩3*13-1-14
ブレーキ祭り- 赤青黄自由詩4*13-1-14
地方都市の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...913-1-14
なんだかなあ- 2012自由詩213-1-13
フローズン・イフリート- TAT自由詩213-1-13
Ah,_dear_gerberarium- 瀬崎 虎 ...自由詩213-1-13
マスカラ- 藤鈴呼自由詩4*13-1-13
アプリ- 花形新次自由詩213-1-13
砂浜での決断- 朝焼彩茜 ...自由詩713-1-13
スコープテレスコープ- 赤青黄自由詩2*13-1-13
僕はわかってる- 竜門勇気自由詩113-1-13
リコーダードラゴン- 赤青黄自由詩1*13-1-13
夜の飲み物- 朧月自由詩213-1-12
友情- 三田九郎自由詩2*13-1-12
しっかりしろ- 藤鈴呼自由詩2*13-1-12
破棄予定- 未完自由詩3*13-1-12

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