なにもしないで 頷き
馬鹿は ただ眠る
見つめる 空虚
あなたの世界
わたしの 夢
もてあまし
すり減ったいのち
尖らずに
曲がらずに
瞳のなかで 笑 ....
90年代最高の「陽気で悲惨」な青春映画「トレイン・スポッテング」。スコットランド、エディンバラ。いきなり、イギー・ポップのラスト・フォー・ライフというリズムに爽快感のある曲をバックに若者が逃走するシー ....
歩道に溜まった雨粒が静かに夜を抱いている、口笛はマイナーセブンスを僅かにフラットしてる、君の左の袖口は少し濡れている、僕の右の袖口と同じようなセンチで
コンバースの爪先に空き瓶がぶつか ....
空になった子宮は
痛みをともないながら
少しずつ
小さくなっていったけれど
物語はまだ
そこに残っている
気配がした
だれもが
語りたい と
思っていた
産むという行いは
ど ....
優しい眼をしている。街角で行き交う
人たちはみな忘れている。周りにある
危険を。ふいに背後から、あるいは前
から、加えられる危害を。そうでなけ
れば互いの距離を取らないで、どうし
て正気でい ....
盗作するのを見たことがある。
十代の頃 その人は たまたま入った文化部で
たまたま詩集に作品を出す必要にせまられて
それなりに気に入ったものを書き写していた。
非売品の学校の文化祭でだけの詩集 ....
疲れているから 逢いたくなる
疲れているから 甘えたくなる
疲れているから ひとりじゃヤダ
疲れているから 寄り添って眠りたい
だけど君って─
元気が出たから 「逢いたいよ」 ....
起こすとまだ寝ていた
いまなん時かを教えて
四十五分にまた
電話すると言ってきった
それまであと二十二分ある
そばにいてあたためていいか
夕暮れの喫茶店
夕焼けの陽の
黄金色
雲間に沈む
湖の
喫茶「シャレー」
の窓ガラス
キャンドル・ライトの
ほのゆらぎ
秋は去りゆき
....
ふと 横を見ると
あのひとがいた
1年前
恋こがれて
夜の渋谷の坂を
走って追った ひと
横顔 今もすてきだ
30センチも離れていない
ところにいる
あっ
彼は ....
琴の音が朝空に響けよつまと行く路の木々のこずえにも
かおを剃り手を洗いたり古の琴の音きくに相応しくして
琴の音に似つかわしかりき部屋中に香の薫りを焚き染め
また動物の話をはじめた
彼女はたまった動物番組を見ながら
いっしょに歩くように話してくれる
自然が好きなの、山登りじゃないよ、そういうんじゃないの、
やわらかな鼻声がかわらしく ....
そこ
(2010・11・25)
ぜんぶ理由があった
理由なんて
意味がなくなるくらいたくさん
さびしい11月
きらきらひかる
水いろの空とか
ゆんゆんわたる
ぜんぶ理由があった
....
きのうとしえちゃんとお話してたおまえは
ちいさな肩のちからがちょこんとしていた
まぶしそうにとしえちゃんを見つめていた
やすらかな笑みがきらきらしていた
喫茶店の二階から
....
日没、砂浜に迷い
野良犬の
鼻先真似
ひくつかせ
虚を探り
塩粒の混じる
匂いは
血液を沸き立てる
唾を吐き
熱を冷まし
人なら ....
カメもよう歩道
はみださないよう
ひとつとびあるき
めがまわる
ぬりつぶしても
うっすらすけてみえてしまう
ブラザーミシンで
工夫みぎれい
ミシンミシン
生活をわたしにぬいつける
....
日常の、人間模様の只中で
自らを ぱっ と灯して
周囲の素顔を、照らしたい。
強くなったんじゃない
不安を隠すのがうまくなったの
それは何故かって
心の地図を見つけたの
きっと すぐに笑えるさ
そんな言葉の隠し部屋
防具も武器もアクセサリ ....
自転車で 頭上を流れる
白緑の葉桜が
天井をすべるように
すり抜けてゆく
ぽつぽつと 肌荒れ 卵アレルギー 一進一退 希望は捨てない
支えとしての音を失って
私は迷うと思ったが
踏み出す足の先は
同じなんだとわかった
空間を歩く
私は心細いけど
それは なにかがないせいでなく
だれかが いないせいでもない
ど ....
縦横無尽に うちのチャリ
それがすべてよ マイワールド
五里霧中なんかじゃないんだからね
いとしあの娘のおそい夕食
いとしのタラコスパゲッティ
すこしのびすぎたのは
洗い物がたまってたせい
タラコがこまかくからんでる
海苔も醤油もオリーブオイルも
カルピ ....
潮風に吹かれながら
手をつないで歩く
少し寒いけど 「温かい」と言葉を交わしながら
月夜に浮かぶあなたの顔は
言いようも無く 笑ってる
僕の人生ではあらわせない笑顔
....
生きなければならない
しかしそれは義務ではない
1が限りなく並ぶ世界で
0に限りなく近い私は
生きていなければならない
それは誰のためでもない
生きていくことに意味があるとしたら
そ ....
週末に会いに行く
海辺でおしゃべりする
夜になる
顔が見えなくなって
月明かりの下
今までより君が見えるようになる
言葉が消えていく。
おりかたがわからないと云う
わたしたちのまちにあめがふる
あしたの足のあいだに
異をほおりこめば
あいした
お互いのおりかたがいる
(2010・11・22)
家族といっても母とふたり
小さな箱のような部屋を
小さく切り取ったテーブルに
向かい合うことは少ない
たとえば小さい頃は鍵っ子で
学校から帰っても一人
母は生きるために働くことに懸 ....
俺の足はでかい
29.5cm
甲高 幅広 5E
アメリカンならぬ
ジャップの身としては
ほとんど
フリーキーなレベル
反面
あそこはとても小さい
最大勃起時でも
7cmしかない ....
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