夕食のとき赤ワインを
ボトル1本飲むと
夜中に必ずお腹が痛くなって
トイレに3回は行くことになる
するとエリカ様が起きてきて
「またゲリピーなの!」
そして私がトイレの中から
かす ....
ひなびた温泉地の
居酒屋で
地酒の熱燗を呑む
まわりは
方言を使う
地元のお客ばかりだ
あさりの酒蒸し
厚揚げ豆腐を
肴に
2合の徳利を
猪口に注ぐ
木作りの梁
温 ....
ホオジロザメが泳ぐ町で みんなの夢は干涸らびてゆく
魚は漁師を釣らず 熊はハンターを撃たない
鋼板が打ち込まれた日 月は仕掛けを放棄し 干潟は干潟であることをやめた
よく晴れた青が どこまで ....
ぼくの
気持ちを
どう伝えよう
はじめて
出会った
あの日から
君にもう夢中
誰にも
言えない
ひそかな この思い
君だけに 伝えよう
ぼくだけの ひみつ
ひそかに ....
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け
命
そして、凍死してしまえばいいんだ
俺
自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる
ゆ ....
雲は
おおいそぎで手をつないでゆく
下では子供が
ゆっくりと転がしている/雪を
だるまになるまでそばにいたいよ
雲の塊
待っておくれよ
冬は
想いをカタチにできる季節
二段重 ....
三年は居ると思ったのに一年で帰ってきて
高校を卒業して都会で寮生活をしながら働いて
帰りたくて故郷に帰ったけど 親は怒った
だからお前には無理だから行くなと言ったのに
どこまでも行くと ....
110116
誤解を恐れず
界を恐れず
カンマの威力と
中点の躊躇
きれいな顔に
泥を塗る為体
(テイタラクと読む)
記号辞典を開き
記号の読 ....
いろんな言葉を
吸収して咲く花になる
その花は
黄緑色の呼吸をするの
太陽をいっぱい浴びて
かえすため
蟻の憩いの場になればいいな
小さな安らぎになりたいな
「ただいま」君の声
「おかえり」と返す
伸びてくる君の手
掴む僕の手
それが光さ 君の目に映る
それが命さ 僕が知っている
不機嫌な君の声
知らない顔でいよう
伸びてくる君の手 ....
<マクシム、どうだ、
青空を見ようじゃねぇか>
近代詩人のこのフレーズ
たまらなく好きだなぁ
そして おらは 追記してみたい
透きとおった四次元の神話 ....
きょうの
わたしの
脳層
しぶく
鳥は二足歩行です
足跡てんてん
小さくて
羽ある君の小さな跡に
視線だけでついてくいつまでも
てんてんの跡は
命を知らせ
自分のたってる場所にふいに
鼓動が響く
天上からもち帰った
大切な荷物のように
わが身に替えてもと
あんなふうに胸ふかく抱いていた
母がいた
から、きみがいた
母がたったひとつの宝物と
わが ....
伊達直人がホテルをでて朝の商店街を歩いていた
四方に広がるせまい空
雲ひとつない水色をながしていた
まだ冷たい商店街
異国の山麓に広がるバザールのようだ
路地には猫がにら ....
適当な恰好で深夜一時のコンビニに入る
無差別級な人生について考えながら
適当に食べるものを物色する
変革の時に雪が降ると言う事について考えながら
適当に飲むものを物色する
今日はロクに仕事を ....
君はきっと光の中で
僕の稚拙なこの詩を
その唇に苦笑を浮かべて
つらつらと 読むんだろうね
震える指先、過呼吸、中毒症状
悪いものみっつも並べて
君は君で 僕は僕で
その各々 ....
トカゲの尻尾じゃないんだから切った脚は生えてこないよ
ママがそう言うの、どうしようって泣いちゃった
夢をみていた
ちいさな娘がぼくに言う
どうして脚を切ったんかと ....
詩をめぐる、ないしは、詩についての雑文をかいてみようと、急に思い当たった。
それが何になるのかは判らないのだが、誰かに解って欲しいという欲求があるから
だろう。詩とは言葉のあらゆる意味において孤 ....
どうして僕は死んでいくのだろう
アルバムの中は空っぽで
日記帳は真っ白だ
全宇宙レコード叩き割る
吹かすレゾナンス
スパム一つで朝晩はおしまい
窓を開けてもきみはいない
寝間着の ....
この風は
マンハッタンに林立するビルディングの
谷間をくぐり抜けてきたのか
この風は
インド洋に浮かぶマグロ漁船の
舳先を掠めてきたのか
この風は
セーヌ川の岸辺に集う
恋人た ....
われ
て
われ
わ
さけ
て
わたしの痛い
な
み
だ
なみにとかして
すきました。
青空に顔を向けて
無邪気に咲いた早朝
陽射しが眩しすぎて
不甲斐なく萎んだ午後
無力を思い知って
力なく項垂れた黄昏
もう夢なんか見ないと
突っ伏して泣いた真夜中
花が落ち ....
このあをの中に
何処までも溶け込んでいきたい
自分が居なくなるまで
七本目の指が朽ちて落ちた
....
待つ心は
次第に凍ってゆきました
次に覚めたら
乾いているでしょうか
ドライフラワーのみる夢は
草原の太陽
君の優しさ
むかし、(そう、わたしはもう「むかし」という言葉が使えるようになった)
大事な約束をひとつした
わたしは高校生だった
期末テストの英語の点数を
その頃付き合っていた人と競った
数点差でわたし ....
月のしたに金星がきてる
ぼくらは夏を思い出す
満月と金星の饗宴に
招かれていたのは
なぜにぼくらだけだった
風邪ひくなよ、冬の窓にはカーテンしろよな!
オレだけにこ ....
そこがどこであろうとも
夜風太郎は泣いている
真っ暗やみの墨汁のなか
肩寄せあう町の明かりに
夜風の吹くたびその刹那
夜風太郎は泣いている
そこがどこであろうとも
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