今までたくさんの人と知り合ったり別れたりしてきたけれど
引っ越しだとか転勤とか卒業とか就職とか
そういう物理的な別れを越えて付き合いを続けてきた人はたくさんいる
元同級生とか同僚とかママ友だとか ....
先生とかじゃなくて、
なんて呼んだらいいですか?
「わたしのたわし、タワーにたわわに実ったわ。」
君のたわいないたわごとに、僕はわたわたしたわ。
きみにひとつだけお願いがある
ぼくのことを覚えておいてくれないか

ぼくが生きているうちは
ぼくのことは忘れてくれていい
ただぼくが死んだ後
ぼくのことを思い出して欲しい

つまらない ....
妻の手が怪獣になっている。
怪獣になって伸びてくる。
伸びてきて ぼくをかじる。

妻は向こうでぐうぐう眠っている。
昨日のことも明日のことも忘れて
一生懸命眠っている。

ぼくは怪獣 ....
キスのスタンプ。
君のお腹に試し押し。
多色チークの1番可愛い色。
僕のためだけに使ってよ。
お刺身の正式な食べ方は
刺身の上にお好みの量のわさびを乗せて
醤油につけて食べる
らしい

それは
とても美しい作法かもしれないけれど
田舎生まれ田舎育ちの俺には
それを受け入れられな ....
耳を塞いで
音楽を聴いている

心をいっぱいに開かないと
聞こえてこないメロディ

やさしさ
とか
愛しさ
とか
切なさ
とか
刹那さとかが
入り交じって
この胸の奥底から ....
高齢者の運転は危険だよって
母から車のキーを取り上げた
買い物に行けなくなっても
母は文句ひとつ言わない
ただ
バッテリーが弱るから
エンジンだけはかけてやってと
小さな声で頼まれた
 ....
逢えなくても
想いは過去形にはならない
いつか想いも自分自身も
空気に消えて飛んで行く
私の心の羽根一枚に
そっと触れて満月の森で
手のひらに置いたまま
星の軌道に包まれて眠る
羽 ....
私はもうすぐ失恋します。
多分。
期待すれば傷つくので、
こういう心構えをするしかないのです。
あぁ、あぁ、10年ぶりに
あぁ、あぁ、恋をして、
冷静でいられますか?
いていいんですか? ....
まっ黒くて
長い長い肢が きょうも
地面から 抜ける
親不知の速さで



(季節 だ)(季節 だっ た ) (った)(ったーーーーーーーんn

 
湿り気を編み込んだ ....
たくさん泣いた
たえられなくて
夜まで泣いた
他人みたいになって

たくさん泣いた次の日も
朝から風が吹いていた
酔いを残した胸の中
むやみに風が吹いていた

帰らぬものの足元に
 ....
人間の3つの美徳を挙げるならば
柔和 誠実 ほほえみ

人間に3つの悪徳があるとしたら
傲慢 打算 ぼくみたいな飲兵衛

偶数が好き
奇数は不安定だから

きみもぼくも奇数月 ....
色んなひとと出会ってきた
少なくはない恋もしてきた
でもこの埋められない空白は何だろう

寝苦しいひとりの夜
寒さで目覚める未明
僕はその隙間の正体を知る

淋しさが僕を飼い慣らそうと ....
好きでこの世界に産まれて落ちた
訳じゃない
俺を産んだ母親も
選んで産んだ訳じゃないんだからよ

いくらこの世界の居心地わるくて窮屈でもさ

今さら母ちゃんの腹には戻れないさ
本人とっ ....
愛する妻に捧ぐ。
あなたは少なくともわたしの命を救ってくれた。

「あるひとによせて」

神は聞く

いかに生きるべきかと

あなたに逢うた時、わたしは心うたれた

なんと可憐な ....
頭の中のくすり棚に
そなえておく言葉のかずは
足りないと思うくらいでちょうどいい

からっぽの引き出しを開け
ない言葉に黙するとき
僕はひっそりと真新しいひとつに返る
ねぇ
あたしの事愛してる?

勿論
愛してるよ

本当に?
本当だったとしたら
どのくらい愛してくれてるの?

正真正銘
本当に決まってるよ
だけどどれ程ときかれてもな

 ....
望遠鏡の死骸
市街地に散乱
錯乱する警官
痙攣的発砲
こめかみを貫かれた売女は
突っ伏して死後硬直

うす汚れた銅像の見る夢
ハイウェイバスの疲労
ミルキーウェイの素っ気なさ
 ....
雨の中を歩く人
雨の中を急ぐ人
雨の中をゆったりと

雨は霧のようにとりとめもなく
雨は上から落ちてくる
上が空とは限らない

無数の穴があいている
無数の裂け目が開いている
 ....
もし、この街を
ゴジラがかっさらっていくのなら

俺はなにも持たずに
どこにも逃げないだろうよ

ビルディングの屋上から
ゴジラの目を睨みつけ
対等に怒り返す
俺だって
荒 ....
当事
彼は三十代の半ばで独身だった。アパートで単独生活をしていて、恋人も同性の友達もいなかった。
職場まではバスで通勤していて、毎日が単調な日々の繰返しだった。
実家にほとんど帰る事がないのは、 ....
いやいや、もう
くたびれたね
気がつけば、まあまあな年
そうなんだよね

ここで煙草吸ったよね
あのサイゼリア、なくなっちゃったね
お気に入りの窓際の席
強気な友達とも集まったし
あ ....
iPhoneの待ち受けを水族館で撮ったくらげにしています、ひと夏。毎日まいにち暑いけれど見るたびに気分だけは涼やかです。できればタピオカミルクティーなんか飲んで彼氏とデートがしたかった。けど年齢的にキ .... いつものようにとなりに座る


夕焼けのなかさよならをした


時はゆっくりふたりを変える


すべてのような恋をしていた
雲を詰めて創る
うさぎのぬいぐるみ
長い耳に付けた
虹のリボンは蝶結び

余った虹のリボンを結ぶ
空色の長い髪に
あの人が好きだと言った
虹のフレンチボウ

入院中のあの子 ....
ときに 言葉は
無力な吐息

ときに 言葉は
無神経な凶器

ときに 言葉は
こころ温める 熱

ときに 言葉は
魂を舞い上げる 風

こみ上げる
言葉たちの渦
極まれば  ....
私の好きな世界が
蹂躙されている
私の職場の何人かが
私の元を離れた

白い四駆が
目の前に止まったら
私は
窓を開けるだろうか
それとも

私のために
誰かが
奔走してくれ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分じゃないと思っているだけ- Lucy自由詩5*19-9-10
なんて呼んだらいいですか?- 杏っ子自由詩1*19-9-9
たわ- クーヘン自由詩6*19-9-9
忘却の彼方に- HAL自由詩6*19-9-7
怪獣の手- オイタル自由詩319-9-7
スタンプ- クーヘン自由詩6*19-9-7
チーク- クーヘン自由詩3*19-9-6
お刺身の正式な食べ方- こたきひ ...自由詩419-9-6
耳を塞いで- こたきひ ...自由詩619-9-4
錆行く声- ガト自由詩11*19-9-4
妖精のゼリー- 丘白月自由詩219-9-2
失恋の準備体操。- 杏っ子自由詩119-9-2
風を縫う(なつ)- 唐草フウ自由詩4*19-9-2
たくさん泣いた- オイタル自由詩319-9-2
反照- 梅昆布茶自由詩1619-9-1
肉食獣- HAL自由詩3*19-9-1
口内炎が出来てしまって- こたきひ ...自由詩319-8-31
詩四編「あるひとによせて」、「木」、「春」、「新鮮なあなた」- ビショプ自由詩319-8-30
薬棚- ぽりせつ自由詩12*19-8-30
求愛のない日々は- こたきひ ...自由詩419-8-29
いつだってそれは過去形で語られるものだろう- ホロウ・ ...自由詩3*19-8-29
雨で- ……とあ ...自由詩119-8-29
消えない愛をみにまとい- 秋葉竹自由詩619-8-28
世にも不思議じゃない出来事- こたきひ ...自由詩419-8-27
お盆、アミーゴス- うめバア自由詩2*19-8-27
携帯海月/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外- こうだた ...自由詩1*19-8-22
またね- 水宮うみ自由詩3*19-8-22
妖精とぬいぐるみとリボン- 丘白月自由詩119-8-21
沈黙- 玉響自由詩119-8-21
私の好きな世界- umineko自由詩3*19-8-19

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