渦まく過去を蝸牛のように引きずる。




除夜の鐘に憧れた児童の、夜色の瞳。




ヘッドホンから流れる星で夜が明るい。
三が日素早く終わり仕事始め張り詰めてない空気は軽い

成人の日は寒くなり雪が降る大人の世界また一つ知る

雪は止み冷たい風は弱まった遠くの山は白一色

ゴルフして心は何処か晴れやかでダブル ....
ステイホームの重い雲を見上げながら
仕事のついでに郡山に出向いた
賛否両論で割れる早春の空
聖火リレーの案内がくくりつけられていた大通りを
ひとり 歩き続けると
スタジアムのある大きな公園に ....
  それはまるで
  昨日の太陽のさんさんと
  眩しいばかりの煌めきで在り
  今日の雨のしとしとと
  深く深く浸み込むさまで在り
  いつかの風がそよそよと
  凪い ....
 俺の肩を叩くな

 本当に孤独を愛する人はいるのだろうか

 強がりも一週間程と見る

 決意の遠吠え闇に谺もせず

 その声関心もなく雑音のごとく
一本だけ
まつよいぐさに
自己憐憫は欠片もない
高速道路の高架下なので雨露はしのげる

水はない
疾走するクルマがはね飛ばす
わずかな飛沫かたまに流れてくる霧
あるいは迷い込んだ野良犬 ....
あとは標的を見つけるのみ、といった感じの鋭角的な光線は、ちょうど天井の一角を貫こうとでもするみたいに壁を走っていた、がらんとした部屋の中に突然展開されたそんな光景は、時代錯誤なパンク・ロックバンドのジ .... 水の声を聴くがいい
水面のゆらめきに影をとられ
なお掴みがたきひとよ
あなたもまた歴史の谷を
流れる水の影なのだ
水は石理を濡らし
戦禍をまたぎ
あなたの口を潤した
だがこの水 ....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ

日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば

堕落した駱駝は回文好きだ ....
君は良いことがひとつも無いって
生きていても辛いだけだって
そう嘆くけど

それは当たり前の話

だって

「しめしめ。アイツから奪ってやろう」
と考える奴はこの世 ....
雨やまず やがて視界のまつしろな頁と化して捲らるるまで かの日々に似るを恐れよ原爆忌 君が振った手は
大人になったのに
星を掴むには
小さ過ぎるから
僕が見ている光は
動かずに
さよならを言葉にしない
秘密基地みたいだ
人がいなくなった庭は
草がぐんぐん伸びて
かつてその地に眠った心臓のありかを隠した
もう探し出せないし
探そうとする人もいない
よく見ればブルーベリーが細々と実り
小鳥が集う楽園になった
 ....
焼きついてしまった夜よ、
アオカケスが鳴きだしてしまうまえに
壊れかけのストロボからにげ
海の跡をたどる二人のすがたを
巨人のごときかいなで隠してはくれまいか。
琥珀色のひとみたちが ....
次元を超えて夢をみる枕元


ものがたり ともに暮らした者があり


指先に入道雲を浮かべてる
前期の授業最期だった。
無事過ぎたことが何より嬉しい

友達は一人もいないけど。
とにかく次の目標は、再試験を受けずに済むことだ。
がんばれ私
あの人も頑張ってる
昨年のこと
とある詩のコンクールの審査を依頼されて
はい、はい。と気軽に引き受けた
どうせボランティアなんだから
身構えるほどの責任もないだろうし
兎にも角にも
年金詩人は暇だったのだ
 ....
画面には
今日も嘘があふれていて
私は何度でも
立ち止まってしまう

あなたの清らかさ
身勝手な才能を
今日もここから見ています
探さないで
  
甘い言葉に群がる鳥たち
それ ....
      わたしは考える
      寂寥について
      独り寝について
      細胞のひとつひとつに
      寂しさや孤独、不安が
      住み着いているのだ
  ....
人生が二度あれば
いつもとは違う答えを
出せる気がする

力を残しておくのは賢いけれど
僕が倒れても
君を支えたいし

草の中に眠る
戦士の腕は
三日月を抱いて
不安の色を消した ....
パラダイムシフトが起きたパラダイス


その星はなくなっていく 繰り返す


お話は遠くはなれて詩になって
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る

(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)

湖は波一つ立てず
こちら ....
碧天の月、
祈り続ける意志

巌は翳り
雨は降り
濡れて天に
戻る時

煌々と月、
澄みわたる
無限につらなってゆく世界の果ての階段を
親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく

いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼく ....
昼間、干しておいた敷き布団

どこか小麦の香りかな

ひとまず、嗅ぐ

犬になる

犬になっている暇はない

はやく眠らねば

眠らねば、ならぬのに

やはり小麦の香り ....
キミがそこからいなくなっちゃったので

今はそこにキミのりんかくが幽かにあるだけだ


キミが笑っていたときの

泣いていたときの


壁紙には昔飾ってた額縁の

柱にはねじ巻 ....
いま眠ったら
きっと朝になってしまう
まだ何も変わっていないのに

爪が伸びたり
熱が上がったり
体は息を弾ませるけれど
心はどうなんだ

何も見えなくて
疲れたのかな
寄り掛か ....
強い人に力を見せつけられ
弱い人に夢を見せつけられた
強い人から見たぼくは弱い人に見られ
弱い人から見たぼくは強い人に見られる
ぼくは強いわけでも弱いわけでもない
いたってふつうの1人の人間 ....
ゆうなみ、こなみ

ぼくらのふねは


ながい、ながい

たびじをゆくよ


きいろい、かおした

わたあめだって


まちの、みんなが

わらっていたよ


 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9946)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜が明るい- 水宮うみ自由詩4*21-8-9
ゴルフ- 夏川ゆう短歌321-8-9
郡山ヨーク開成山公園- 松岡宮自由詩721-8-9
雨上がりの日に- 石田とわ自由詩7*21-8-9
自由律俳句「食べられる退屈」(73)- 遊羽俳句221-8-9
コンクリートの継ぎ目の孤独- 藤原絵理 ...自由詩3*21-8-8
光を避け- ホロウ・ ...自由詩4*21-8-8
水の声(改)- 新染因循自由詩6*21-8-8
夏の四重奏- 梅昆布茶自由詩1621-8-8
世界中がロックダウンされた今夜、たった一軒だけ開いているバー ...- TAT自由詩221-8-7
_- いる短歌121-8-6
かの日々に似るを恐れよ原爆忌- 酔横俳句321-8-6
- ミナト ...自由詩521-8-6
青空オルガン- そらの珊 ...自由詩9*21-8-6
ストロボの夜- 新染因循自由詩5*21-8-4
明日のこと- 水宮うみ川柳2*21-8-4
看護学校日めくりカレンダー8月3日- 杏っ子自由詩521-8-3
一次審査のひと- たま自由詩13*21-8-3
水平線- umineko自由詩4*21-8-2
揺るぎなきもの- 石田とわ自由詩9*21-8-1
人生が二度あれば- ミナト ...自由詩321-8-1
パラレル離れる話- 水宮うみ川柳2*21-8-1
ターコイズブルーの湖、三つ- ひだかた ...自由詩721-7-31
戻り道- ひだかた ...自由詩1021-7-29
さめたコーヒーのうた- 梅昆布茶自由詩1621-7-29
犬になる- クーヘン自由詩5*21-7-29
輪郭- 墨晶自由詩6*21-7-28
- ミナト ...自由詩121-7-27
知らないひと- リィ自由詩2*21-7-26
ゆうぐも- 令和9年自由詩6*21-7-26

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