陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
思うままに筆を滑らせ
文字とも呼べないような形のものを書いた
染みが飛び跳ねて
白磁の肌にぴちゃりと付いた

隣で一心不乱に書き連ねる 亜麻色の髪の少女
真剣な目は手元に注がれ 新たな世界 ....
きな臭く悲観肥ゆる秋


乱視が活字を嘲笑う


打算誤算で心が消散


なーんだ怠惰まだ居たもんだ


傷にならずに済んだ夢


チュールがシュールに揺れる脚

 ....
「      」

尊厳を埋め立てた丘で
植物の生殖器を切り取った
悪趣味な束を投げ捨てた
ぼくは自分を刺すのに十分な言葉を持って
だけどそいつでは目の前の石を砕けずにいる

セミはジ ....
誰に提出するでもない反省文書いている フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている    ……ぼん、ぼん、ぼん、ぼん



ぼんしゅかぼんしゅか
手取りが済めば
ここはだだらな島国だから
打出の小槌を担いで一興
採掘現場に行きましょう


手と手で掴 ....
空を割るように
まっすぐ伸びていく
ひこうき雲は
まるで誰かの夢を
乗せているようで
風邪引きのあなたは
「子供騙しね」
と笑いました



空を割るように
ま ....
北からの風に乗せられ歩いた
心の隙間に入り込む木枯らし
カラカラと転がり込み笑った
外側と内側からの鬩ぎ合いに
渇いた心も木枯らしになった

西北西の風は頬を撫でながら
心の隙間にそっと ....
また会おうよ
宇宙は回帰する

あたしの身体は
太陽にあげた

だから
眩しくて
みえない
光 ふたつ
硝子の向こう側の黒
透き通る風 

マンションの構造という構造の
窓から

か細い点光が
ゆらゆらと
空へあがる


最後は
孤独ではない

生きる事が
 ....
いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

つめたくなれる

いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

わすれら ....
さやかさんがくれた
全裸局部丸出し写真
物凄いオッパイとお尻だから
ありがたいことは
ありがたかったんですが
ご自分でもお分かりのように
顔がイマイチ
いや、イマ五億なので
申し訳ない ....
こどもの手をにぎって
「あたたかいね」と言う。
「つめたいね」と言われる。

わたしが「あたたかいな」と感じたら
あなたは「つめたいな」と感じている。

いつもそうやって温度差があり
 ....
生きる事は死の待ちぼうけ

なんて誰かがいうらしいけれど

せっかく80年ぐらい時間があるのだから

せめてお茶とか

せめてお菓子だとか

用意してにやにやと

いつでも来い ....
『視線』


最近雨ばかり続いて気分的に憂鬱だったが、今日は目の覚める様な青空で天気がいい。少し風はあったが、開け放つ窓から差し込む日差しが眩しく自分は思わず目を細めてしまった。洗濯物も溜まって ....
またあえる

おやすみなさい

おいかける

たいふういっか

にじのそら

おはようひかり

あさのこえ

まもれているか

わからない

まもれているか

しがみつく

あなたのまうえ

そらのし ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
好きか 嫌いか 確かめながら
箸を 進める

此処が ジャングルだったなら
橋を 悠々と 渡れただろうか
端で 蹲って いただろうか

自問自答しながら
懐かしい気分に 浸る

時 ....
部屋に呼んだ
さやかさんは
時間が来たら帰ろうとしたので
ギュッとしたら
動かなくなった
はじめはドッキリしたけど
そのうち慣れてきて
このままやっていけそうな
気がした
でも、気が ....
愛していないと言われたら
喜ばなければならないよ

愛されていた

短くても
そんな時間が
あったってことだから

ありがとう、さやかさん(22 飲食店勤務)
テーブルの下に見え ....
せかいはゆったりしている

小径にすぅと鬼やんまがきえるときも
ほの暗いひんやりとした木かげが
風に戦ぐ
秋の空高く深まる

せかいはゆったりしている

座椅子に ....
生きるのを思い詰めたら
あの角を曲がろう
そしてダウン・タウンに紛れ込むんだ
一文無しの
ありのままの姿で
そして私は翔んでやる
想像力は限界を超え
はるか宇宙へと飛翔する



 ....
狂っている時に書けた詩が、書けなくなってきてしまった。
私はそれを、本当はものすごく、惜しんでいる。

正常な人間が書いた詩というものに、私はあまり惹かれない。
どこか狂っていて、病んでいる人 ....
パンティを一枚盗む度に
500万円を徴収するという
パンティ泥棒税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
パンティ泥棒達が
これは同じ罪で
二度罰せられることを
意味するの ....
口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く

独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ....
澄みきった空

心は軽くトランポリン

つま先に少し力を入れさえすれば

宙に舞う舞うトランポリン

吐き出す息と手のひらバランス

もう少し先へトランポリン

ホイップみたい ....
暗がりを廻すまばたきについて
本をひらけば忘れてしまう
脆くまばゆい粉について
うたうことは覆うこと
それでもけして埋まることのない
ひとりとひとりのはざまについて


宙 ....
色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ

これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
ミルキーウェイに雨が降る

引き裂かれた星たちが

呼び合っているからさ



ミルキーウェイに雨が降る

華やいだ季節が

通り過ぎて行くからさ



溢 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9858)
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鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
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セミ- ReAg自由詩313-10-18
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フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている- 北大路京 ...自由詩713-10-18
奴半丁、葱一片- faik自由詩9*13-10-18
ひこうき雲- 自転車に ...自由詩413-10-18
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祈り- 佐藤伊織自由詩513-10-17
祈り- 佐藤伊織自由詩213-10-17
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